トヨタGRヤリス3台の首位争いがさらに接近。“ヒョンデの新星”も追い上げ開始【SS10後結果】

　11月8日（土）、愛知・岐阜で行われている2025WRC世界ラリー選手権は大会3日目を迎え、午前のスペシャルステージ（SS）8～10を終えた時点ではTOYOTA GAZOO Racing WRT（TGR-WRT）のセバスチャン・オジエ（トヨタGRヤリス・ラリー1）が総合首位をキープしている。

　2番手にはエルフィン・エバンス（トヨタGRヤリス・ラリー1）が浮上し、日本の勝田貴元（トヨタGRヤリス・ラリー1）は3番手に下がるも、TGR-WRTとしては表彰台圏内を独占している状況だ。

　この日のステージは、今年新たに豊田市に設けられたSS8『オバラ（小原）』（愛知県）と、岐阜のSS9『エナ（恵那）』、笠置山の周辺のSS10『マウント・カサギ（笠置山）』が実施され、午前の3本はすべて総距離15km超えのロングステージが続いた。

　山道でひたすらコーナーが続くセクションを走るため、荒れた林道のコンディションへの対応や集中力が求められるデイ2。SS8では出走前にティエリー・ヌービル（ヒョンデi20 Nラリー1）がドライブシャフトのトラブルでデイリタイア、SS9ではタイム更新中のサミ・パヤリ（トヨタGRヤリス・ラリー1）が路肩にヒットするなど険しい展開となっている。

　そのなかでペースを見出したのは、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのアドリアン・フルモー（ヒョンデi20 Nラリー1）。ラリー1フル参戦3年目に臨んでいるヒョンデ期待の若手フルモーは、SS8とSS9でトップタイム、SS10でも3番手タイムを刻む追い上げを見せ、勝田の9.2秒差にまで迫る総合4番手につけている。

　さらにトップ3のタイム差も狭まっており、午後のステージへ向けても予断を許さない戦いが続く。これより各クルーは岐阜県中津川市にある恵那峡ワンダーランドに設置されたタイヤフィッティングゾーンで15分間の簡易的な整備を経て、午後の再走ステージおよび、今年新設の矢作川河川敷を走る『豊田市スーパー・スペシャルステージ』を走る予定だ。午後のステージのタイムスケジュールはコチラ。


■2025年WRC第13戦ラリージャパン SS10後結果



Pos.／No.／Driver／Machine／Time / Gap
1／17／S.オジエ／トヨタGRヤリス・ラリー1／1h51’34.1
2／33／E.エバンス／トヨタGRヤリス・ラリー1／＋2.0
3／18／勝田貴元／トヨタGRヤリス・ラリー1／＋5.2
4／16／A.フルモー／ヒョンデi20 Nラリー1／＋14.4
5／5／S.パヤリ／トヨタGRヤリス・ラリー1／＋25.6
6／8／O.タナック／ヒョンデi20 Nラリー1／＋1’51.4
7／13／G.ミュンスター／フォード・プーマ・ラリー1／＋3’31.0
8／20／O.ソルベルグ（WRC2）／トヨタGRヤリス／＋4’49.6
9／24／A.カチョン（WRC2）／トヨタGRヤリス／＋5’46.0
10／69／K.ロバンペラ／トヨタGRヤリス・ラリー1／＋5’54.3
R／1／T.ヌービル／ヒョンデi20 Nラリー1／TC9（MECHANCIAL）



※リザルトは編集部集計

[オートスポーツweb 2025年11月08日]

Comments

[twin twin]

そりゃアホみたいに
大量にトヨタ車エントリー
トヨタ運動会でしょ