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東京モーターショーに出展されのちに名車となった日本のクルマたち

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東京モーターショーに出展されのちに名車となった日本のクルマたち

 本来であれば第47回 東京モーターショーが開催されていた今年・2021年。過去のショーでは華々しく展示され、その後名車となったクルマたちを取り上げてみたい。

●ベストカーWeb版 東京モーターショー2021 【トヨタ・レクサス・スバル編】
●ベストカーweb版 東京モーターショー2021 【日産・三菱編】
●ベストカーweb版 東京モーターショー2021!! 【ホンダ・マツダ・スズキ編】

ほんとならこんな新型出てたはず!? ベストカーweb版 東京モーターショー2021!! 【ホンダ・マツダ・スズキ編】

※本稿は2021年10月のものです
文/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年11月10日号

[gallink]

■東京モーターショーでのお披露目はどれも衝撃的事件!

トヨタ パブリカスポーツ(1961年)

 歴代の東京モーターショーに出展され、のちに「名車」と呼ばれたコンセプトカーや発売真近のクルマたちの存在は、まさに『衝撃的事件』だったといえる。主なクルマを時代を追いながら取り上げていこう。

 初期の頃は1958年のスバル360(コンセプトカーとして出展)や1961年のトヨタパブリカスポーツ(3ドアクーペ)だろう。後者はデザインも衝撃的だった。

 1960年代中盤になるとたて続けに東京モーターショーで話題のモデルが登場する。マツダコスモスポーツ(1964年)、トヨタ2000GT(1965年)、いすゞ117クーペ(1966年)だ。

マツダ コスモスポーツ(1964年)

トヨタ 2000GT(1965年) 1965年、このクルマの出展は事件だったに違いない。1966年には『007ボンドカー』も登場

いすゞ 117クーペ(1966年)

 こうやって名前を並べるだけでも心が躍る。日本のクルマ史を変えた名車たちで、当時憧れを抱き、今でもトキめくクルマ好きは多いだろう。

 1968年に出展された日産スカイラインGTプロトタイプ。当時の衝撃度はかなりのもので、のちにGT-Rとして市販される。元祖「羊の皮をかぶった狼」だ。

 セリカシリーズのなかでもその格好よさと走りでヒットしたリフトバック。1971年東京モーターショーにトヨタSV-1として出展されている。今でこそリアが寝ているクーペは多いが、セリカリフトバックのスタイルはこの時代の人の心をつかんだ、ということだろう。

 時代は進み、1979年の三菱パジェロIIコンセプトカー。オープントップのモデルだが、1982年にクロカンの名車、パジェロが生まれる礎となる。

三菱 パジェロIIコンセプトカー(1979年)

 そして1989年。晴海から幕張へ会場を移したこの年のショーは、初代マツダロードスターをはじめ、のちに名車となるモデルが多数出展! すんごく印象に残る年ゆえ、下にコラムを設けた。読んでいただきたい。

 今もこの先もトヨタの象徴であろうプリウス。そのコンセプトカーは1995年に出展され、1997年に初代が誕生。エコへ舵取りが変わる第一歩だ。

 そしてクルマ好き垂涎の一台、LFAのプロトは2009年に出展。その「衝撃」は今なお残る。

トヨタ プリウスコンセプト(1995年) 初代プリウスのコンセプトカー。初代モデルの面影あり。「地球に優しいクルマ」第一章

レクサスLFA(2009年) 2009年ショーで豊田章男社長とともにお披露目された。走りは衝撃的!

■名車&人気車ばかりが出展された1989年のショー

ユーノスロードスター(1989年) 日本を代表するFRオープンスポーツの出発点。ユーノスロードスターという名前で登場した

 東京モーターショーを語る時、外せない年が1989年。会場をそれまでの東京・晴海から千葉・幕張に移し、展示スペースを拡大。メーカー各社も気合が入り注目モデルを多数出展した。

 ホンダ初代NSX、マツダ初代ロードスター、トヨタ初代セルシオ、日産初代シーマ、日産スカイラインR32 GT-R、日産フェアレディ(Z32)、トヨタ初代RAV4、スバルアルシオーネSVX……など、名車として語りつがれるクルマばかりだ。

ホンダ初代NSX(1989年) アイルトン・セナが開発に参加するという鳴り物入りで世界が注目した

■東京モーターショー主な出来事&TOPIC

日産GT-Rコンセプト(2001年) 2007年の市販モデルお披露目の前、何回か出展されているR35 GT-R。こちらは2001年のコンセプトだが超格好いい!

■第1回(1954年)が日比谷公園内で開催。「全日本自動車ショウ」という名称で(第10回までこの名称)、10日間で54万7000人の入場者数だった

■第6回(1959年)から晴海の東京国際見本市会場で開催。展示面積は日比谷公園会場の約3倍と広がり、この第6回からインドアで開催されるショーになる

■第16回(1969年)はそれまでのなかで最高の入場者数152万3500人を記録(ちなみに2019年は130万9000人なので凄い数)

■第21回(1975年)。それまで毎年開催されたショーだったが、オイルショックの影響で2年ぶりの開催となった。これ以降、隔年開催となる

■第26回(1985年)は展示車両数が1032台にものぼり、歴代最多を記録した。また海外からの出展も40社、229台に達し、過去最高となる

■第28回(1989年)から会場を千葉市・幕張メッセに移し、展示面積も拡大。展示車両数は818台と平凡だが、初代ロードスターやR32 GT-Rなど注目車が多く、1日平均16万350人の入場者数を記録。現在もこの記録は破られていない

■第33回(1999年)から「乗用車・二輪車ショー」と「商用車ショー」を交互に開催することになるが、2005年の「乗用車・二輪車ショー」を最後にこのシステムは終了となっている

■第40回(2007年)。前回の第39回ともども混雑緩和のため週末を3回組み入れ、17日間という歴代最長の会期に。国際モーターショーとして世界最長だったが、入場者数は143万人ほど……

■第41回(2009年)はリーマン・ショックの影響で、海外の有名メーカーが出展をとりやめた影響があり、第40回比較で展示面積は約半分、会期は4日間短縮。入場者数は約80万人減となった。ある意味、印象に残るショーに……

■第42回(2011年)からは東京ビッグサイトで開催され、10日間開催と会期が短くなった。東日本大震災の年だったが、自動車メーカー各社は魅力的なモデルを多数出品し、場内はヒートアップ!

■第46回(2019年)。海外ブランドの出展がベンツなど3つのみと寂しい状況だった前回のショー。しかし、東京ビッグサイト、MEGA WEB周辺と大きく2つにエリアを分けた新たなチャレンジを展開。試乗イベントも多数あった

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