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トヨタディーゼルHV開発に着手? エクストレイルが来春に? マツダの次も見えてきた 国内メーカー最新動向をチェック

掲載 更新 30
トヨタディーゼルHV開発に着手? エクストレイルが来春に? マツダの次も見えてきた 国内メーカー最新動向をチェック

 毎月200店以上の新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。

 今回まずは、トヨタがディーゼルハイブリッドの開発に着手か、という話題から。

BMW勢繚乱! シエンタとC-HR一部改良と特別仕様車登場!! 国産&輸入車 新型最新情報!!!

 次いで、次期エクストレイルが今秋から来春登場へと延期? ホンダ次期ステップワゴンは2022年4月? マツダ2022年の新型車情報が見えてきた! 軽自動車の電動化の行方は? …などなど、新型車の動向を中心に国内メーカーの最新情報を大放出!

※本稿は2021年7月のものです
文/遠藤 徹 写真・予想CG/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年8月10日号(『遠藤徹の地獄耳スクープ』)

【画像ギャラリー】新型車、新開発、残価クレジット…最新トピックをギャラリーでクイックチェック!!!

■トヨタ、ディーゼルハイブリッドの開発に着手!?

 トヨタは2030年代に向けて早急にハイブリッド搭載車を拡大、100%内燃機関車を可能な限り最小化ないしは廃止する方針です。

 現在、ハイブリッド未搭載の乗用車はランドクルーザー、ランドクルーザープラド、ハイエースワゴン、グランエースなどですが、いずれも近い将来に3.5Lないし2.5Lのハイブリッドで対応する方向で開発を進めているようです。

 2023年夏に世代交代する見通しのランドクルーザープラドは2024年に2.5Lハイブリッドを設定する方向だと思われます。

 またクリーンディーゼルもハイブリッド化の方向で開発に着手している模様です。こちらはオフロード4WD車や商用車ベースモデルに搭載することになりそうです。

 これによって国内で販売している乗用車系モデルはすべてハイブリッドが設定され、その後順次バン、小型トラックなどの商用車モデルのハイブリッド車設定となりそうです。

ランクルプラドにもハイブリッドが搭載される?

■日産、次期型エクストレイルの発売は来春に先送り???

 日産は今年9月にも予定していたエクストレイルのフルモデルチェンジを来年春以降に延期する見通しです。

 半導体部品の供給遅れでノートオーラやアリアが9~10月に先送りになり、次期型エクストレイルも計画どおりの発売が難しくなっているようです。

 次期型エクストレイルは三菱自動車が年末にもフルモデルチェンジする次期型アウトランダーとボディパネルや基本コンポーネントを共用する姉妹車仕立てとなります。

 パワーユニットはPHEV以外は別個で、従来モデルは2LガソリンNA、2Lハイブリッドでしたが、新型は2Lマイルドハイブリッド、1.2L e-POWERを搭載する方向で開発を進めています。

新型エクストレイル登場延期情報。これが本当なら日産の国内戦略にとっても痛手となるはず

■ホンダ、次期型ステップワゴンは2022年4月に投入か?

 ホンダは2022年4月に次期型ステップワゴンを投入する方向でスケジュール調整をしています。販売店向けに、「新型ステップワゴンは来期に投入する」旨を通達しているようです。

 現行投入後7年が経過するのと、新型ヴェゼルの需要が一巡するタイミングに合わせていると思われます。

 次期型はキープコンセプトながら新開発のプラットフォームに1.5Lターボ、改良型2Lハイブリッドを搭載します。ハイブリッド車はこれまで2WD車のみだったのを4WD車も設定して商品ラインナップを強化します。

 売りのひとつである、「わくわくゲート」は不評のデザインを変えて引き続き設定する方向で開発を進めています。

 上級ミニバンのオデッセイがモデル廃止になるため、上級仕様の「スパーダ」にハイグレードバージョンを設定して、オデッセイの穴埋めをするものと思われます。

次期型ステップワゴンはキープコンセプトで走りの性能を高めた原点回帰となる模様。スパーダはオデッセイのカバーも担う(画像はベストカー編集部による予想CG)

■マツダは2022年に複数の新型車を投入へ!

 マツダは2022年に複数の新型車を投入し、以降反転攻勢に出る方針です。従来モデルのフルモデルチェンジないしは後継モデル発売は、現行モデルに相当するマツダ2とCX-3のコンパクト2車種が世代交代の時期を迎えます。

 プラットフォームは新開発で、パワーユニットは1.5Lガソリンと1.8Lクリーンディーゼルのラインナップとなります。

 1.5Lガソリンは3気筒化でマイルドハイブリッドと希薄燃焼&高圧縮比の組み合わせによるSKYACTIV-Xが開発途上にあり、間に合えば実車に採用される可能性もあります。

 現行モデルのアメリカ向けCX-3はモデル廃止の可能性もあり、国内専用で世代交代する可能性もあります。またMX-30にはロータリーのレンジエクステンダーモデルの設定もあり、2022年中盤に登場するものと思われます。

ベストカー編集部によるマツダ2の予想CG

■軽自動車の電動化はどうなる??

 日本政府は2030年半ばまでに100%ガソリン車を廃止する方針を打ち出しています。自動車業界もこの流れに対応してハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車、燃料電池車などの電動車両を投入しつつあります。

 軽自動車メーカーは電動車両を実用化できる技術はありますが、登録車よりコスト問題で圧倒的に不利になります。

 例えばEV走行可能なストロングハイブリッドであれば、小型車クラスで50万円程度のコストアップになります。一方マイルドハイブリッドであれば、その半分以下の20万円程度ですみます。

 同じ軽自動車でもハイトワゴン、スーパーハイトワゴンであれば、車両価格が150万~200万円台であり、マイルドハイブリッドでの対応ならば、市場性を確保できる余地があります。

 ただ100万円以下で価格の安さ、低燃費を売りにしているミライースやアルトなどの5ドアハッチバック車だと、大幅なコストアップが難しくなります。

 従ってこうした車種は電動化に対応できず、場合によっては生産中止に追い込まれる可能性も充分にあります。

そろそろ…と言われつつなかなか具体的な情報が見えてこないダイハツの新型ムーヴ。あくまで推測だが、既に各社の新車戦略にも大きな影響を及ぼしつつあるのかもしれない

■5年後払い? トヨタ系列店が残価据え置き型支払い新プラン追加設定

 首都圏にある一部のトヨタ系列店では新車購入代金の2回払いの残価据え置き型プランを実施していますが、残金の支払いをこれまでの3年後に加えて、2年延長した5年後に設定する販社があり、利用者が増えているようです。

 3年後の2回払いはトヨタ系列店のほか、ホンダ、ダイハツも実施していますが、5年後払いを採用するのはトヨタ系列店が初めて。3年後の2回払いは現金購入希望者の利用が多かったと言います。

 5年後の支払いは2回目の車検のタイミングに重なるので、販売店にとっては代替え促進にも繋がるメリットがあります。こうした新支払いプランは成功率が高いため、ほかの多くのトヨタ系列店やホンダ、ダイハツ以下各販社が追随する可能性があります。

 ただ半分の残価を5年後に支払うには資金を拠出する信販会社(トヨタであればトヨタファイナンス)の充分な資金力が必要なため、他系列店にとっては簡単に追随できない事情もありそうです。

■日産、アリアの販売店での発売は9~10月

 日産は新型SUVの電気自動車アリアの先行予約の受付をネットで開始し、10日間で全国で約4000台の申込があったようです。絶好調のようですが、首都圏の日産店を回ると違った局面が伺えます。

 今回はあくまでネット上での予約受付であり、販売店はノータッチで、実情は闇の中といった印象です。販売店での正式な販売は9~10月で、カタログモデルの車両本体や付属品の価格も決まっていない状況にあります。予約受付はネット上で申し込みを行うだけでカウントされます。

 正式に販売するのはあくまで正規ディーラーであり、新車整備、付属品の取り付け、登録業務を行いユーザーに手渡されます。

 正式な発売、受注、契約は9月以降ですから、第1号車がユーザーの手元に届くのは早くて今年末あたりになりそうです。

6月4日に日本限定車となる「アリアlimited」が正式発表。価格は660万~790万200円で、補助金により約500万円から購入可能

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