ザガートの名前を持つ特別なDBS
アストン マーティンが超特別なDBZセンテナリー・コレクションの全貌をついに明らかにした。今回初めて公開されたDBS GTザガートは、復刻生産されたDB4GTザガートとペアで、19セットのみが販売される。
【画像】アストン マーティンDBZセンテナリー・コレクション 全64枚
米国ロードアイランド州のイベントで発表されたこの2台は、アストン マーティン史上最も高価な600万ポンド(約8億円)という価格が付けられている。この金額に加え、地域ごとに定められた税金も支払わなければならない。
DBSスーパーレッジェーラをベースに広範囲にわたる変更を施したこのDBS GTザガートは、5.2L V11ツインターボ・エンジンの最高出力が725psから771psに向上。エクステリアは特別なスーパーノヴァ・レッドの塗装をはじめ、カーボンファイバーの素地が見えるアクセント、3D機械切削で仕上げた黒と金のホイール、そして18金製のエンブレムなどが特徴だ。
インテリアの3Dプリントで製作した金属パーツとカーボンの組み合わせは、自動車業界で世界初とアストンは主張する。特にゴールドPVD(物理蒸着)加工を施したパーツは、プリントと光沢仕上げに約100時間を要するという。
2台が最初に顧客のもとに届くのは、2019年末になる予定だ。
リアまで続くダブルバブル
DBS GTザガートのスタイリングは、ザガートとアストン マーティンのデザイン・チームが協力して取り組んだ。伝統的なザガート・デザインを踏襲したダブルバブルと呼ばれるルーフは、フロントのウインドスクリーンからトランクリッドの手前まで続き、リア・ウインドウは廃止されている。
フロント部分も同様に変更された。バブルのモチーフは、新たにデザインされたヘッドライトやグリルにも見られる。センターロック式のホイールも専用品だ。
一足先に公開されていたDB4GTザガート・コンティニュエーションの方は、サーキット走行専用車となる。58年前の設計を忠実に再現しているため、現在の公道走行に求められる基準を満たすことができないからだ。エンジンはオリジナルの直列6気筒だが、最高出力は385psと、当時より引き上げられている。
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