オコン、F1サウジ予選19番手と謎の不振「今回は最初から苦しんでいる」ハース小松礼雄代表は伸びしろがあったと振り返る

　F1サウジアラビアGP予選でハースのエステバン・オコンは、予選19番手でQ1敗退。決勝レースでは最後尾からスタートすることとなった。

　チームメイトで新人のオリバー・ベアマンはQ1を突破したものの、Q2では15番手止まり。開幕4戦は要所でしっかりとポイントを稼いできたハースだが、サウジアラビアGPでは初日から苦しい状況が続いている。

　予選Q1敗退後、motorsport.comを含むメディアの取材に応じたオコンは、苦戦原因についてはあまり分かっていないと説明した。

「明らかに、僕らにはペースが足らなかったから、何かしないといけなかった。ただ、それで大きく変わったとは思わない。コンマ2.5秒かコンマ3秒は失ったけど、コンマ3秒でも、19番手ではなく17番手止まりだ。それは決定的な要因じゃない」とオコンは言う。

「今回の週末はFP1から苦戦しているのは明らかだ。いつものようにチームと協力し続ける必要がある。このトリッキーな状況を乗り越えれば、ライバルを捉えることができるはずだ」

「決勝ではベストな方法でレースを戦って、最適化していきたい」

　ハースの2025年マシンVF-25が舞台のジェッダ市街地サーキットを苦手とする原因を訊かれたオコンは次のように答えた。

「今はマシンを降りたばかりだから、もっと調べる必要がある」

　一方でチーム代表の小松礼雄は、予選でハースがマシンからもっとポテンシャルを引き出すことができたはずだと考えている。

「残念ながら、我々は予選でパフォーマンスを発揮することができませんでしたが、ポテンシャルを最大限に引き出せたとは思っていません」

　チームのプレスリリースに小松代表はそう綴った。

「ソフトタイヤの性能を引き出すことは難しいですし、チームとして学ぶべきことがまだ沢山あります。上手くいけばポテンシャルが見えてきますがが、それは微妙なところです」

「そういうことを理解していれば、我々にはポテンシャルがあると思いますし、ロングランでは全く別の話です」

「この予選から学ぶこともあるでしょう。しかし今は決勝日に集中して、どう前進していくかを考えています」