現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 今年発売予定、次期『BMW M3』を予告! 4モーター搭載『Mコンセプト・ノイエ・クラッセ』 M新章に向けた意図表明

ここから本文です

今年発売予定、次期『BMW M3』を予告! 4モーター搭載『Mコンセプト・ノイエ・クラッセ』 M新章に向けた意図表明

掲載
今年発売予定、次期『BMW M3』を予告! 4モーター搭載『Mコンセプト・ノイエ・クラッセ』 M新章に向けた意図表明

Mモデルの将来の姿

BMWは、6月13日から14日にかけて開催されたル・マン24時間レースにて、M部門の未来の方向性を示すコンセプトカーとして『Mコンセプト・ノイエ・クラッセ』を公開した。

【画像】これが次世代のBMW M3か! 4モーターの高性能EV【Mコンセプト・ノイエ・クラッセを詳しく見る】 全37枚

今年後半に発表予定の新型『M3』を予告するものであり、新たな章を迎えるBMW Mにおいて、モータースポーツがデザイン、技術、そしてキャラクターにどのような影響を与えるかを示す意思表明でもある。

新型M3は、先日発表された『i3』をベースとし、BMWのGen6プラットフォームを採用、直列6気筒エンジンまたは電気駆動のパワートレインが用意される。しかし、技術的にはまったく異なるアプローチを採用し、完全に独自設計となる。

以前のコンセプトカー『ビジョン・ノイエ・クラッセ』が基本デザインをほとんど変更せずにi3へと進化したように、このMコンセプト・ノイエ・クラッセも新型M3の姿を強く示唆するものと考えられる。

最近、ミニでデザイン責任者を務めていたオリバー・ハイルマー氏が、BMW Mのデザイン責任者に就任した。同氏は今後のデザインについて、「ノイエ・クラッセの表現力豊かな先鋒であり、力強く、決意に満ちている」と述べている。

性能の高さを強調するデザイン

ハイルマー氏が目指すのは、次世代のMモデルと、標準モデルとのより明確な差別化だ。現行のM3や『M4』は、標準の『3シリーズ』や『4シリーズ』と大まかなシルエットと基本プラットフォームを共有している。

「BMW Mでは、『形態は機能に従う』という原則があります。あらゆるディテールがパフォーマンスに貢献しているのです。このプロジェクト(Mコンセプト・ノイエ・クラッセ)は、BMW Mのキャラクターを新たな時代へと引き継ぐものであり、わたしにとって本当に特別なものです」とハイルマー氏は語った。

BMWによると、Mコンセプト・ノイエ・クラッセは「一目で高性能車と認識できる」ように設計されており、その圧倒的なダイナミック性能を物語る数々の特徴を備えているという。

中でも特に目を引くのは、高出力EVドライブトレイン用のエアインテークを囲む、独特なV字型ボンネットだ。また、『3.0 CSL』や『635 CSi』といった過去のアイコンを彷彿とさせる「シャークノーズ」グリル、空力性能を追求したM専用デザインのドアミラー、大きく張り出したリアフェンダー、そして天然繊維で作られたさまざまなエアロパーツも特徴的だ。

高速セーリングボートから着想を得た「トリマラン(三胴船)風」のフロントバンパーデザインは、「車両の技術的性能を強調する」3分割構造となっている。後部も同様の構成で、ダウンフォースと空力効率を高めるダックテール型リアウィングと組み合わされている。

インテリアもアグレッシブに

BMWはまた、黄色いヘッドライトをレーシングカー由来の特徴として挙げている。例えば、世界耐久選手権(WEC)に参戦する同社のMハイブリッドV8 LMDhスポーツプロトタイプなどがそれにあたる。このヘッドライトは今後登場するMモデルの「象徴」となる予定であり、今回のコンセプトカーでは3D効果のある「トラックライト」が左右を飾っている。

モータースポーツの影響はインテリアにも顕著に見られる。ハイルマー氏率いるデザインチームは、i3および兄弟車『iX3』の基本インテリアを、「無駄を省き、一貫してドライビング体験に重点を置いた」空間へと再解釈しようとした。

コンセプトカーでは4つのバケットシートが装備されているが、市販仕様では後部座席がベンチシートに変更される見込みだ。シートはメリノレザーで仕上げられ、「スポーティなキャラクターを強調する」赤いハーネスが採用されている。

スポーティさの演出は、M専用のステアリングホイールにも見られ、たくましいギアセレクターが配置されている。EVにおいては、このギアセレクターは回生ブレーキやスロットルレスポンスの調整に使用される可能性が高い。

4基のモーターを自在に操る

以前にも予告された通り、BMW Mの新型EVは、4本の車輪それぞれにモーターを配置する4モーターのドライブトレインを採用する。これにより、走行中に各車輪での出力制御を緻密に行うことが可能となる。

ドライブトレインはBMWの新しい車両制御ユニット「ハート・オブ・ジョイ」によって制御され、前後および左右へのトルクベクタリングを実現する。BMWは、「ドライビングダイナミクスと安全性の新たな可能性を切り拓く」だけでなく、減速時に回収できるエネルギー量を最大化すると述べている。

標準モデルのi3やiX3と同様、Mコンセプト・ノイエ・クラッセには800V充電アーキテクチャーと「100kWh超」(現行量産車では108kWh)のバッテリーが搭載されている。このバッテリーは高効率の円筒形セルで構成されたものだ。

Mコンセプト・ノイエ・クラッセの具体的な性能について言及されていない。以前公開された実験車両『ビジョン・ドライビング・エクスペリエンス』の4モーターは、1835kg-mという驚異的なトルクを発生させたが、量産化に向けたシステム改良では、出力は若干抑えられる可能性が高い。

クルマとの一体感を重視

とはいえ、情報筋によれば、電動M3の最高出力は約1000ps(現行の直列6気筒モデルの約2倍の出力)を誇るとされている。実現すれば、スーパーカーに匹敵する発進加速性能を手に入れるだろう。

しかし、BMW Mの販売責任者シルビア・ノイバウアー氏は最近、AUTOCARに対し、EVにおける最優先事項は単に圧倒的な直線加速力を提供することではなく、むしろ「BMW MのDNAに忠実であり続ける」こと、つまり魅力的なダイナミクスと高速域でのコントロール性を実現することだと語った。

「加速やパワーだけがすべてではありません。ドライバビリティや操作性、そしてドライバーとクルマ、道路との間に生まれる信頼感や一体感こそが重要です」とノイバウアー氏は述べていた。

ビジョン・ドライビング・エクスペリエンスでは、ハート・オブ・ジョイによって数ミリ秒のうちに豊富なパワーリザーブを四輪すべてに配分していた。しかし、市販車の性能がそれにどれほど近いものになるかは、まだ未知数だ。

また、ビジョン・ドライビング・エクスペリエンスではダウンフォースを増強するファンを装備していたが、これも市販車に引き継がれるかどうかは明らかではない。2025年の上海モーターショーで実演されたように、この実験車両は54度の傾斜の上で安定して停止していた。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

フォード、2万8350ドルの低価格ピックアップトラック『ファゾム』来年発売へ トヨタRAV4より広い室内
フォード、2万8350ドルの低価格ピックアップトラック『ファゾム』来年発売へ トヨタRAV4より広い室内
AUTOCAR JAPAN
新型 レクサスES 350e(1) 英国ではLSの役割担うサルーン 電動パワートレインはトヨタC-HR+と共有 上質な室内は期待通り
新型 レクサスES 350e(1) 英国ではLSの役割担うサルーン 電動パワートレインはトヨタC-HR+と共有 上質な室内は期待通り
AUTOCAR JAPAN
愛を持って『スズキ・ジムニー・ノマド』を語ろう(後編) 納車を待つ時間も楽しい! 強靭なラダーフレームなど、その走りに感動
愛を持って『スズキ・ジムニー・ノマド』を語ろう(後編) 納車を待つ時間も楽しい! 強靭なラダーフレームなど、その走りに感動
AUTOCAR JAPAN
2億円・1000psの怪物EV「スピアリング・ピュア」がモントレーでデビューへ。禁断の“ファンカー”をマクマートリーがついに市販化
2億円・1000psの怪物EV「スピアリング・ピュア」がモントレーでデビューへ。禁断の“ファンカー”をマクマートリーがついに市販化
LEVOLANT
EV一択で必要な器量には届かず? 新型 レクサスES 350e(2)極めて快適に移動できるものの、内容は保守的
EV一択で必要な器量には届かず? 新型 レクサスES 350e(2)極めて快適に移動できるものの、内容は保守的
AUTOCAR JAPAN
ターボにするかスーパーチャージャーにするか ダイハツ・シャレード GTti & フォルクスワーゲン・ポロ G40(1) もっと熱かった頃の2台
ターボにするかスーパーチャージャーにするか ダイハツ・シャレード GTti & フォルクスワーゲン・ポロ G40(1) もっと熱かった頃の2台
AUTOCAR JAPAN
コルベットZ06級にトルクフル ドンカーブート P24 RS(2) 往年の小さなロータスを彷彿 アナログでクラシカルな一体感
コルベットZ06級にトルクフル ドンカーブート P24 RS(2) 往年の小さなロータスを彷彿 アナログでクラシカルな一体感
AUTOCAR JAPAN
なぜレクサスは新型「ES」でセダンを“大胆に再定義”した? 電動化時代に導き出された“新しい高級セダン”の答えとは
なぜレクサスは新型「ES」でセダンを“大胆に再定義”した? 電動化時代に導き出された“新しい高級セダン”の答えとは
VAGUE
「BMW M2 Racing」はなぜ4気筒なのか!?M2レーシングカーと市販M2との違いを探る
「BMW M2 Racing」はなぜ4気筒なのか!?M2レーシングカーと市販M2との違いを探る
AutoBild Japan
『マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター』は行き先にご用心【日本版編集長コラム#94】
『マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター』は行き先にご用心【日本版編集長コラム#94】
AUTOCAR JAPAN
【2029年までにデビューするEV】VW ID.ポロGTI、トヨタGR MR2 EVなど、今後数年間に発売される電気自動車29台の詳細を明らかにする!
【2029年までにデビューするEV】VW ID.ポロGTI、トヨタGR MR2 EVなど、今後数年間に発売される電気自動車29台の詳細を明らかにする!
AutoBild Japan
実はモニターが一切ない。自然吸気V8と6速MTを搭載したヘネシーの新型ハイパーカー
実はモニターが一切ない。自然吸気V8と6速MTを搭載したヘネシーの新型ハイパーカー
Auto Messe Web
「異次元の加速…」ランボルギーニ初のハイブリッドカー。デビュー前から全63台が完売。幻のマシンがなんとオークションに登場!とんでもない価格に…。[ランボルギーニ シアン FKP37]
「異次元の加速…」ランボルギーニ初のハイブリッドカー。デビュー前から全63台が完売。幻のマシンがなんとオークションに登場!とんでもない価格に…。[ランボルギーニ シアン FKP37]
WEBヤングマシン
マクラーレンP1を凌駕するパワーウエイトレシオ ドンカーブート P24 RS(1) ロータス・セブンの面影なし V6ツインターボはフォードGT譲り
マクラーレンP1を凌駕するパワーウエイトレシオ ドンカーブート P24 RS(1) ロータス・セブンの面影なし V6ツインターボはフォードGT譲り
AUTOCAR JAPAN
タフな雰囲気にハッチバック級の乗りやすさ ジープ・アベンジャー 4xeハイブリッド(2) 市街地で光る洗練度 悪路性能も期待以上
タフな雰囲気にハッチバック級の乗りやすさ ジープ・アベンジャー 4xeハイブリッド(2) 市街地で光る洗練度 悪路性能も期待以上
AUTOCAR JAPAN
初代似のフォルムで『アウディA2』復活 A1やQ2の間接的後継EVは驚くほどの好電費 20年前のオリジナル以上の成功が見える?
初代似のフォルムで『アウディA2』復活 A1やQ2の間接的後継EVは驚くほどの好電費 20年前のオリジナル以上の成功が見える?
AUTOCAR JAPAN
「ロータリーを諦めない」という託された想い オーナー渡辺敏史が語るFD3S型マツダRX-7への愛(後編) 伝わってくる不思議な情念
「ロータリーを諦めない」という託された想い オーナー渡辺敏史が語るFD3S型マツダRX-7への愛(後編) 伝わってくる不思議な情念
AUTOCAR JAPAN
マセラティ・グランカブリオ・トロフェオ(2) アクセルを踏み込めばイタリアン・マフィア級のワイルドさ トンネルが待ち遠しい
マセラティ・グランカブリオ・トロフェオ(2) アクセルを踏み込めばイタリアン・マフィア級のワイルドさ トンネルが待ち遠しい
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3320 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

465 . 0万円 1850 . 0万円

中古車を検索
アストンマーティン V8の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3320 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

465 . 0万円 1850 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村