正統派な仕上がりで復活を果たした「コルト」
2002年11月にデビューした三菱「コルト」は、5ドアハッチバックの正統派コンパクトカーでした。日本市場では販売台数が伸び悩んだコルトですが、海外の一部地域では、今なお根強い支持を受けて販売が続けられています。
【ちょっとだけ面影がある?】これが未だ現役の「コルトプラス」台湾仕様です(写真でみる)
三菱コルトは、当時同社と提携関係にあったダイムラー・クライスラー(現メルセデス・ベンツ・グループ)との共同開発で生まれたモデルです。「コルト」という車名は、1962年発売の「コルト600」以来、三菱が国内外で使用してきた伝統あるネーミングです。日本においては、約30年ぶりのブランド復活となりました。
広告キャッチコピーである「まじめ まじめ まじめ コルト」の文言どおり、コルトは使い勝手やクルマとしての基本性能を実直に追及した1台でした。ボディサイズは全長3870mm×全幅1680mm×全高1550mmで、ホイールベースも2500mmと長く採られています。外観デザインは、短いボンネットとフロントウィンドウがなだらかに繋がった「ワンモーションフォルム」を基調とし、広い室内スペースと良好な取り回し性を両立していました。
また、2004年にはボディ後部を300mm延長した派生モデルの「コルトプラス」も登場。このクラスでは初となる電動式テールゲートを装備し、実用性をより高めたバリエーションとして市場に訴求していました。
さらに、シリーズ随一のスポーツモデルである「ラリーアート バージョンR」も2006年に加わっています。外観はオーバーフェンダーやエアロパーツで精悍にまとめられたほか、パワートレインや足回りにも入念なチューンナップが施されていたのが特徴です。
海外では“まじめ”さが人気を集めた?
コルトは最大のライバルとされたホンダ「フィット」をはじめ、トヨタ「ヴィッツ」や日産「マーチ」など、多くのライバルがひしめくコンパクトカー市場に勝負を挑みました。
ところがコルトの発売と前後して、三菱自動車や三菱ふそうトラック・バスによる「リコール隠し事件」が相次いで発覚。コルトは事件の影響もあって販売が伸び悩み、2012年にコルトプラスとラリーアート バージョンRがラインナップから消滅した後、2013年には通常モデルも生産を終了しました。
ただ、コルトの「火」はこれで潰えたわけではありませんでした。堅実な作りが海外では高く評価されたことでモデルが継続。特に台湾では、三菱の現地パートナーである「中華汽車」によって、2025年現在もコルトプラスが新車として販売されています。
また、欧州市場では2023年に、ルノー「クリオ(日本名:ルーテシア)」のOEMモデルとしてコルトが復活を果たしました。
クリオは6代目となる新型モデルが2025年9月に登場していることから、しばらくはラインナップされ続けるでしょう。日本では不遇なモデルという印象が強いコルトですが、海外ではしっかりと生き続けています。
三菱「コルト」、これだけのロングセラーモデルになったのであれば、名車といっても過言ではないのかもしれません。
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みんなのコメント
次期モデルの開発ができなかったのでモデルライフが長くなり末期は売れなくなった印象で書いてるだけ。
SUVのRVR等も今のブームの始まり期にはOEM供給してるしな