アストン・マーティンの新型「ヴァンキッシュ」に、小川フミオが乗った。今や希少なV12スーパーカーの魅力に迫る。
ふたつの顔を有する
ライバルとは違う味わい──新型アストン・マーティン ヴァンキッシュ試乗記
スポーティさが増したとはいえ、2024年に発表された新型ヴァンキッシュは、長い距離を走っていけるGTでもある。
車内にはものを置くスペースが確保されていて、週末を迎える夜にリゾートまでとばしていくのにも最適という説得力をもつ。
走りの内容は、ふたつの顔をもつところが、新型ヴァンキッシュの魅力。
つまり、快適なGTという面と、ワインディングロードなどでのドライビングをたのしませてくれるスポーツカーの面。どちらも高得点だ。
エンジンは5.2リッターV型12気筒。フロントの車軸の後ろ、コクピットとエンジンルームをへだてる隔壁の前に搭載する。いわゆるフロントミッドシップ。このレイアウトにしているのは理由がいろいろ考えられる。
ノーズを軽めにしてハンドリング性能を上げるいっぽう、室内空間を広めにとるパッケージングと、それにきれいなウインドウグラフィクス(サイドウインドウの輪郭)といった具合。
なにより車体がカーボンファイバー製になり、軽量化におおきく寄与していることが特徴だ。軽さこそスポーツカーの一にして全とは昔から言われているが、ヴァンキッシュはそれだけでない。V12は最高出力835ps、最大トルク1000Nmと超パワフル。
走りは、高速道路だと音速のような瞬間加速を体験させてくれるけれど(絶対速度はサーキットでないと味わえない)、ワインディングロードや街中では意外なほど軽快だ。エンジン搭載位置を考えぬいた結果の前後の重量配分と、あたらしい設計のダンパーを組み込んだサスペンションの設定という成り立ちのよさがかんじられる。
コーナリング性能を上げるため、後輪にトルクベクタリングバイブレーキ機能を搭載しているのも、小さなカーブを速いペースで、なんて操縦をするときに恩恵をかんじさせてくれる。
競合になるスポーツカーと真っ向なら向き合うため、打つべき手は打っている、という出来映えだ。ウェッジシェイプのプロファイル(サイドビュー)で、大きなフロントグリルが目をひく車体は全長4850mm、全幅は1980mm。小さくはないけれど、ダイレクトな操縦性のため、つまり操作に対してのもたつきがないので、スポーツシューズのように軽快で、走っているときに大きさをかんじさせない。
ミッドシップのスーパースポーツ「ヴァルキリー」の市販バージョンが25年5月に日本で公開されたり、より高性能なSUV「DBX. S」の発売がはじまったり、またF1では26年シーズンからホンダのエンジンを搭載するとか、話題が豊富なアストン・マーティン。
王道ともいえるフロントエンジンのスポーツカーを手がけるブランドとしても健在。ヴァンキッシュをドライブすると、それを確信する。
▲試乗記の続きはこちら→
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