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WECカタール開幕。シーズン最初のプラクティスは51号車フェラーリ499Pが一番時計

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WECカタール開幕。シーズン最初のプラクティスは51号車フェラーリ499Pが一番時計

 2月26日、カタールに位置するルサイル・インターナショナル・サーキットでWEC世界耐久選手権の2025年シーズンが開幕した。第1戦『カタール1812km』の走行初日となった水曜は現地11時30分からフリープラクティス1(FP1)が行われ、フェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ組)が最速タイムをマークしている。

“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間レースをシーズンのハイライトに据える、WECの新シーズンがスタートした。今季2025年はアストンマーティン・ヴァルキリーとメルセデスAMG GT3エボという新顔が加わり、ハイパーカークラスは8メイクス計18台、LMGT3クラスは9メーカーから同じく18台が集い都合36台がシーズンエントリーしている。

【タイム結果】2025年WEC第1戦カタール プラクティス1回目

 シーズンはこのカタール・ラウンドを皮切りにイモラ(イタリア)、スパ・フランコルシャン(ベルギー)、ル・マン(フランス)、サンパウロ(ブラジル)、オースティン(アメリカ)、富士(日本)を転戦し、最終戦はお馴染みのバーレーンとなる。レースフォーマットは通常6時間。カタールはレース名にあるように1812kmと唯一距離の指定があるが、同時に最大10時間とされている。このほかバーレーンが8時間、最長はル・マンの24時間だ。

 そんなシーズンのオープニングイベントのレースウイークは、先週末カタールで行われた公式テスト“プロローグ”から中3日おいた26日水曜に幕を開けた。晴天に恵まれたFP1は現地11時30分にスタート。中盤に赤旗が、終盤にフルコースイエローによる中断を挟みつつ90分間のセッションが終了している。

 この中でトップタイムを刻んだのは冒頭のとおり51号車フェラーリ499Pだった。カラドのドライブでトップに立った跳ね馬のハイパーカーは、1分42秒123をマーク。これに姉妹車の50号車フェラーリ(フェラーリAFコルセ)が続くかと思われたが、セバスチャン・ブルデー駆る38号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA)が間に割り込みフェラーリのワン・ツーを阻止。キャデラックと51号車のタイム差は0.232秒、3番手となった50号車フェラーリとはわずか0.047秒の差だった。

 4番手には平川亮のチームメイト、ブレンドン・ハートレーが1分42秒466を記録した8号車トヨタGR010ハイブリッド(トヨタ・ガズー・レーシング)がつけ、チェッカー直前にドリス・ファントールのドライブで1分42秒482をマークした15号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT)が5番手に滑り込んだ。

 現王者6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)は、ポルシェ勢で最速となる、全体では7番手に。小林可夢偉組7号車トヨタGR010ハイブリッド(トヨタ・ガズー・レーシング)は、フレデリック・マコウィッキが加わった36号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)に次ぐ13番手となっている。

 注目のニューカマー、アストンマーティンTHORチームのヴァルキリーはともに1分44秒台のタイムで、クラス最後尾に留まった。

 LMGT3クラスでは今年WEC参戦2年目となるアコーディスASPチームの78号車レクサスRC F GT3が好発進を決めた。ベン・バーニコートが1分55秒623を刻んだ同車は堂々のクラストップ。姉妹車の87号車も5番手と好位置につけている。

 2台のレクサスの間にはシボレー・コルベットZ06 GT3.Rのペアと31号車BMW M4 GT3が入り、このうち33号車と81号車のTFスポーツ勢がクラス2番手・3番手に。それぞれダニエル・ジュンカデラとチャーリー・イーストウッドが自己ベストをマークし、前者の33号車と78号車レクサスの差は0.113秒だった。

 クラス4番手となったBMWはアウグスト・ファーフスのドライブで1分55秒940を記録しており、ここまでが1分55秒台のタイムとなった。佐藤万璃音も乗り込んだ95号車マクラーレン720S GT3エボは、0.019秒という僅差で姉妹車を上回ったユナイテッド・オートスポーツ59号車に続く、クラス11番手で最初のセッションを終えている。

 なお、トップクラスのヴァルキリーと同様にこのFP1がレースウイーク最初の走行となるはずだったアイアン・リンクスのメルセデスAMG GT3エボは2台揃って出走することができなかった。これ意外の車両はプロローグで火災に見舞われた77号車フォード・マスタングGT3(プロトン・コンペティション)、クラッシュを喫した10号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(レーシング・スピリット・オブ・レマン)を含め全車がラップタイムを記録している。

 レースウイークの初日を迎えているルサイル・インターナショナル・サーキットではこのあと16時50分(日本時間22時50分)から、フリープラクティス2回目が行われる予定だ。

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