2025年5月30日(現地時間)、 F1第9戦スペインGPがバルセロナ郊外モンメロのカタルーニャ・サーキットで開幕する。エミリア・ロマーニャGPから始まった欧州3連戦の3戦めにあたる。ここまでマクラーレンがシーズンをリードしているが、マシンの総合力が問われるコースだけに、現時点の力関係がよりはっきりするグランプリとなりそうだ。
マクラーレンとそのほかのチームのポテンシャルの差に注目
伝統的な市街地サーキットで行われた前戦モナコGPは、ほかとは多くのことが異なる特殊なグランプリで、これまで速かったドライバーが速いとは限らず波乱も予想された。それでも、マクラーレンのふたりはモナコでも速かった。
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コンストラクターズランキングではマクラーレンが圧倒的な大差をつけてリーディングを独走する一方で、ドライバーズランキングではマクラーレンのふたり、オスカー・ピアストリとランド・ノリスが僅差で争う展開。まだポイント差を問題とする時期ではないが、同じチーム内で、お互いに意識する存在だろう。
また、レッドブルの動きも気になるところ。レッドブルにはかつてような圧倒的な速さはないが、それでもドライバーズランキングではマックス・フェルスタッペンが健闘。アップデートを重ねながら、虎視眈々と5度目のワールドチャンピオンを狙っている。
マクラーレンが独走体制をさらに固めるのか、ライバルのアップデートによってチャンピオン争いが混沌したものになっていくのか。今週末スペインGPが開催されるカタルーニャ・サーキットは「ここで速いマシンはどこでも速い」と言われるだけに、マクラーレンとそのほかのチームのポテンシャルの差に注目したい。
2025年F1ドライバーズランキング(第8戦終了時)
1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン) 161
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)158
3位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)136
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)99
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)79
6位 44 L.ハミルトン(フェラーリ)63
7位 12 K.アントネリ(メルセデス)48
8位23 A.アルボン(ウイリアムズ)42
───────────
13位 22 角田裕毅(レッドブル)10
2025年F1コンストラクターズランキング(第8戦終了時)
1位 マクラーレン 319
2位 メルセデス 147
3位 レッドブル 143
4位 フェラーリ 142
5位 ウイリアムズ 54
6位 ハース 26
7位 レーシングブルズ 22
高速・中速・低速コーナーが組み合わされた、マシンの総合力が問われるコース
スペインGPの舞台となるのは、バルセロナ郊外にあるカタロニア・サーキット(正式名称はシルクィート・デ・バルセロナ・カタロニア=Circuit de Barcelona-Catalunya)。
最高速が340km/hに達することからエアロダイナミクスを重要視される一方で、高速・中速・低速コーナーが複雑に組み合わされ、しかもアップダウンもあり、タイヤに厳しく、マシンの総合力が問われる。「ここで速いマシンはどこでも速い」と言われる所以だ。
天候は安定していて雨の心配はまず必要ないものの、海岸の近くにあるため風が強く吹き込みやすく、しばしばその不安定な風がドライバーを悩ませる。風向きが変わるとマシンバランスも変わり、タイムに大きく影響することがある。
レース中のオーバーテイクは以前よりも容易となっているが、予選順位がレースの勝敗を分ける大きなポイントとなるのは間違いはない。
ピレリの分析「タイヤに厳しく、3ストップが速い可能も」
昨年2024年のスペインGPでは、レースを通して速かったのは予選で僅差のポールポジションを獲得したマクラーレンのランド・ノリスだったが、最終的に勝ったのはレッドブルのマックス・フェルスタペンだった。
最初のスティントで中古のソフトを選んでいたフェルスタッペンは、ここでノリスより前でレースを進め、そのリードを広げることができたのが大きかった。一方、スタートで新品ソフトだったノリスは中盤にはフェルスタペンを上回るペースで追い上げたものの、最終スティントでは中古のソフトを履くことになり、レース終盤に入ると差がなかなか縮まらない状況になっていった。
結局僅差ながら最後までノリスを抑えたフェルスタッペンは、2秒強の差をつけたままシーズン7勝目を挙げた。
【参考】2024年F1第10戦スペインGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)66周
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+2.219s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+17.790s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス) +22.320s
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+22.709s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ) +31.028s
7位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+33.760s
8位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+59.524s
9位 10 P.ガスリー (アルピーヌ・ルノー)+71.889s
10位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+79.215
──────
15位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT) +1周
19位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT) +1周
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)
タイヤを供給するピレリは「カタルーニャ・サーキットはあらゆる技術的チャレンジを提供する完成度の高いコースであり、テストコースとして最も人気のあるサーキットのひとつです。シーズン中のテストが事実上廃止され、シーズン前の作業も削減されたため、チームによるテストにはあまり使用されなくなりましたが、それでもここでのデータが重要テストベンチとなっています。このサーキットはマシンにとって過酷なだけでなく、タイヤへの要求も高いため、最も硬いタイヤ、つまりハード=C1、ミディアム=C2、ソフト=C3を供給します。戦略の面では2ストップが最も速いと予想されますが、タイヤの摩耗次第で3ストップが速い可能もあります」と分析している。
さて2025年のスペインGPはどんなレースとなるのか。第9戦スペインGPは5月30日13時30分(日本時間20時30分)から始まるフリー走行で開幕、決勝は6月1日15時(日本時間22時)にスタートする。
2025年F1第9戦スペインGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:5月30日13時30分~14時30分(日本時間20時30分~213時30分)
フリー走行2回目:5月30日17時~18時(日本時間24時~25時)
フリー走行3回目:5月31日12時30分~13時30分(日本時間19時30分~20時30分)
予選:5月31日16時~17時(日本時間23時~24時)
決勝(66周):6月1日15時~(日本時間22時~)
[ アルバム : 2025年F1第9戦スペインGP プレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]
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