メルセデスは、シーズン後半にパワーユニット(PU)交換に伴うグリッド降格ペナルティを受ける必要があるかどうかを検討しており、もしそうなれば、アンドレア・キミ・アントネッリはホームレースのイタリアGPでグリッド降格のペナルティを受ける可能性がある。
決勝レース2戦分のリードを持ったポイントリーダーとしてサマーブレイクに突入したアントネッリだが、すでにエンジン(ICE)、エキゾースト、エナジーストア、コントロールエレクトロニクスはすでにシーズン中に使用できる上限制限に達しており、ターボチャージャーとMGU-Kもそれぞれ1基ずつしか余裕がない。
■アントネッリはまだタイトル本命じゃない? メルセデスのウルフ代表、トップで折り返しも慎重「2回リタイアすれば、状況は一気に変わる」
つまりアントネッリがターボチャージャーとMGU-K以外のコンポーネントを新しいものに交換した場合、そのレースでグリッド降格ペナルティが科せられることになる。
F1チームはPUのコンポーネント投入に関する戦略的な自由度がある場合、オーバーテイクがしやすいサーキットでグリッド降格ペナルティを消化することが多い。追い抜きが容易なコースであれば、後方スタートによるダメージを最小限に抑えられるからだ。
例えば今季も、アイザック・ハジャー(レッドブル)がベルギーGPでグリッド降格ペナルティを受けて21番手スタートながらも、6位まで追い上げる走りを見せた。
今後のレース開催地では、モンツァはザントフールト(オランダGP)やバクー(アゼルバイジャンGP)と比べても、オーバーテイクしやすいコースと言える。そのため、メルセデスがアントネッリのペナルティを母国GPであるイタリアGPで消化することを選択する可能性もある。
メルセデスのトト・ウルフ代表も次のように語り、そうなる可能性を否定していない。
「エンジンペナルティについては、もちろん受けずに済むことを願っている。でも、もし受ける必要があるなら、いつ、どのサーキットで受けるのかを決めなければならない」
そしてイタリアGPについて、冗談交じりに次のように語った。
「キミにとって特別なレースになる場所がある。でも、理論上はエンジンペナルティを消化するには適したサーキットにも見える」
「だから、キミの父親であるマルコ(アントネッリ)とも話をして、モンツァでエンジンペナルティを受けるかどうか相談しないとね」
さらにウルフは、他の候補地についても触れた。
「バクーも候補の一つだ。もしかしたらバクーになるかもしれない。モンツァで最後尾スタートになるプレッシャーからも解放されるしね!」
「問題は、今年の我々の信頼性があまり良くないことだ。実際にペナルティを受けるかどうかは、まだ分からない」
アントネッリは今季のスペインGPで電気系トラブルに見舞われ、2番手走行中にリタイア。その問題に対する対策版のコンポーネントは、次戦オーストリアGPから投入されている。
ただしウルフも示唆したように、今季中に必ずペナルティを受けると決まったわけではない。F1では、一度使用した各PUコンポーネントをローテーションしながら再使用できるため、それぞれの部品寿命や、古いコンポーネントの信頼性に対するチームの判断によって、ペナルティを受けるかどうかが決まる。
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みんなのコメント
予想の範囲外で、充電GPを少しだけ、楽しくしてますもん