■EVとの親和性が高い、キャンプや車中泊
車中泊に向いたホンダ車はいくつかありますが、その中で最もコンパクトなモデルが「N-VAN」です。
【画像】これが車中泊仕様のホンダ「N-VAN e:」です! 画像で見る(63枚)
コンパクトな車体ながらも広い車内を有することから、宅配用車・バイクのトランスポーター、釣りやアウトドアなどのレジャーなど、さまざまな用途で活躍しています。
そしてN-VANには、100%電気自動車(EV)の「N-VAN e:」も存在します。
EV化されたにも関わらず、助手席と後席をダイブダウンさせると現れる圧倒的に低いフロアや、助手席側のセンターピラーを持たないゆえの大開口部など、「N-VANの美点」をそのまま継承しているため、N-VANと同様に車中泊を楽しむことが可能です。
しかし、「EVで車中泊」と聞くと、EV全体に持つ「不安」が頭をよぎるかもしれません。
ところがこの近年、急速に「EVのキャンピングカー」に注目が集まっており、毎年開催される「キャンピングカーショー」でも、ベースとなるEVや架装済み車両の展示台数が着実に増えています。
暑い夏や寒い冬の夜、キャンピングカーや車中泊の車内で快適に過ごすには暖房器具やエアコンが必要になることも。しかし、クルマの冷暖房を使うためにアイドリングをするのはNGです。
そのため、大きくて重いポータブル電源(ポタ電)を持っていくケースも生じます。
そんな時でもEV(PHEV含む)なら、自身が蓄える電力で冷暖房機器を稼働させたり、車種によっては車両から給電することもできるので、ポタ電は不要です。
しかも往復の道中、そして緑豊かなキャンプ場に着いたときに排気ガスを出さないEVは、キャンピングカーや車中泊をするクルマとして、とても親和性が高いのです。
■ホンダアクセスが提案するEVでの車中泊
ホンダ車の純正アクセサリーを提供するホンダアクセスは、「クルマが“拠点”になるアウトドア体験」をテーマに「アウトドア体感撮影会」を開催しました。
そこでは、「EV給電×車中泊 “夏の車中泊を快適に” EVが動く電源になる、新しい車中泊」と題した、「N-VAN e:」の車中泊仕様車(1名想定)の提案がおこなわれました。
EVのN-VAN e:なら、自車のエアコンで車内を涼しくすることができます。
しかし、「いかに車内を涼しくするか」をキーに仕立てられたこの展示車は、運転席にポータブルエアコンをあえて積載。
なおポータブルエアコンを一晩中(8時間)動かすには2000kWクラスのポタ電が必要と言われています。しかしそのクラスだと、ポタ電のサイズはかなり大きくなり、重量も15~30kgに達します。
N-VAN e:の車内がいくら広いとはいえ、軽自動車なので絶対的な空間容積は限りがありますので、ポタ電を積まないでポータブルエアコンを使用できるのはEVの大きなメリットです。
積まれたポタ電は、N-VAN e:から供給される電気で駆動しています。
純正アクセサリーの「AC外部給電器(Honda Power Supply Connector)」を車体前部の普通充電ポートに差し込み、本体後部のコンセントに「外部電源入力キット」を繋ぐことで、車内のコンセントからAC100Vの電気が取り出し可能になります。
最大1500Wまで対応しているので、車内で電気毛布やドライヤー、電気ケトル、IH炊飯器、電子レンジなどさまざまな電化製品も使用できます。
展示車では、フロアの助手席側に寝袋を敷き、その脇には小さなアウトドアテーブルを置いていました。車内に置かれた電気ケトルと電気調理器や、クリップ式の扇風機、吊り下げ式照明の電力も、もちろんEVからの給電でまかなえます。
こちらも純正アクセサリーの「ルーフキャリア」には市販のサイドオーニングを設置。その下で、大開口スライドドアを開けフロアに座りながら調理……といった夢あるシーンを提案していました。
アウトドアといえば「火」を使うイメージもありますが、電気なら簡単・気軽にコーヒーを淹れたり、食事を作ることができます。EVはキャンプや車中泊の新しい楽しみ方や可能性を広げてくれる、と感じさせます。
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さらに展示車ではホンダアクセスの純正アクセサリーの「テールゲートメッシュ」「ウィンドウメッシュ」「ラゲッジマット」「有孔ボード」などを多数装着。純正ゆえの専用設計と高品質な仕上がりで、快適な車中泊をエンジョイできること間違いなしです。
そして面白いなと思ったのが、ポータブルエアコンの熱気を外へ逃がすダクトの処理です。こちらは、ホンダアクセスのスタッフが黒い幕に穴を開けた「手作り品」。
“こんな風にしたらN-VAN e:の車中泊が楽しく快適になるだろうな”という熱意や、この撮影会の準備を楽しんでいる様子が伝わり、筆者(遠藤イヅル)も楽しい気持ちになりました。(遠藤イヅル)
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