今までルノー アルカナに乗った多くの人に、「アルカナ、いい車だったよぉ」と聞かされ続けてきた僕は運よくJAIA輸入車試乗会でアルカナを試乗することができた。果たしてその走りは評判通りなのか?
アルカナに乗ったアウトビルトジャパンの中で一番IQが高くクレバーでスマートなスタッフは「ア、ア、アルカナ、素晴らしかったです。む、む、昔のヨーロッパのクルマと今のハイテクの融合した良さがあります」(彼はちょっと興奮するとドモる傾向にある)と頬っぺたを紅潮させながら熱く語ってくれた。
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そんなにアルカナいいのか……本当かいな、とちょっとだけ訝りながら試乗したところ(申し訳ない)実によかった。同時に今回はフィアット、アルファロメオの価格的にライバルと思われるモデルたちとも乗り比べることになったのだが、そこでの勝者にとどまらず、その時に試乗した者のすべてが今回の試乗会におけるパーソナルチョイスとしてアルカナを選ぶという結果になってしまった。つまりそれほどアルカナは誰の目にも、優れたクルマだったのである。
試乗させていただいたアルカナは、「ルノー アルカナ エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-Tech」という長い名称の一台で、ザックリ解説すると1.6リッター直列4気筒エンジンに49PSを発する電動モーターを組み合わせ、速度が高まって効率が落ちる場面では直結モードにもなる、という高効率のハイブリッドシステムを持っている。
実際に乗ってみると、発進時や加速時などには、モーターの加勢が顕著に感じられ、滑らかでスムーズなEV感覚がかなり高い。またエンジンが始動し、回り始めた場合にもその感覚は速度と極めてリニアなもので、エンジン回転だけ先に行ってしまうような不自然感はほとんどない。パワーも十分以上だし、これで文句を言ったら昔のフランス車に申し訳ないようなハイパフォーマンスぶりである。
またマイナーチェンジを期に、215/55 R18から225/45 R19に引き上げられたというタイヤサイズだが、こちらは以前のサイズのクルマに乗ったことがないため比較できないものの、2台を見比べると今回のタイヤサイズのクルマの姿の方が、確かに足元が引き締まったように感じられる。個人的には55でも十分だとは思うが、クーペSUVという立ち位置を考慮すると45くらいの方が見栄えが良いという判断だろうか。ちなみに今回の車輛についていたのはハンコックのタイヤで、これはアルカナ自体が韓国生産ということを考えればごく当たり前のチョイスといえる。
個人的にハンコックはあたりも柔らかく好印象なことも多いが、アルカナとの組み合わせでは実にいい感じの乗り味で、街中や山坂道でもルノーらしい、粘り強く、道路の荒れた路面にも強い安定感のあるものであった。
さて、今回試乗したアルカナのトップグレードのエスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-Techの”エスプリ アルピーヌ”という言葉の部分だが、何かしらアルピーヌのさじ加減的なチューンでも施されているのかと期待したのだが、その部分だけは残念ながらコスメティックスなチューンにすぎなかった。具体的にはフロントフェンダーのアルピーヌのロゴのバッチだったり、シートの青い「A」のステッチだったり、ドアのトリコロールカラーの青赤白ステッチだったりがエスプリアルピーヌな部分で、サスペンションチューニングやエンジンになにか特別な細工が追加されているわけではない。
だがエンジンにもサスペンションにも現状で何も不満ないし、そういう細かい部分の積み重ねでフランス車らしさを向上させることが出来るのであれば全く反対しない。
というのもアルカナは残念ながら大ヒットには至らず、日本では2,000台+ほどの売れ行きであると聞くからで、確かにクーペSUVで韓国からやってきたフランス車というのは難解なのだろうと予測される。でもおべっかでフォローするわけではないが、アルカナは本当にいい車であった。459万円(ツートンカラーのみ59,000円のオプション)という価格は本当に他車と比較しても大きな魅力だし、ちょっと昔のヨーロッパ車に最新のハイテクを組み合わせたような理想的な自動車である。
こういう魅力的な自動車がJAIA輸入車試乗会に(こっそり)やってくるから堪らない。そして、やっぱり自動車って奥深く、楽しい。
Text: 大林晃平Photo: Auto Bild Japan
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みんなのコメント
スカスカでした。輸入車にありがちな、すぐにシフトアップしていくようで、、
結局ルーテシアのガソリン車をえらびました。ただ、熟成がすすんでダイレクト感が
でたということなのでアルカナE-Tech気になってます。
なぜかライターはアルカナ絶賛する。笑