軽量なエンジンとフレームを採用したモトクロッサー
「モーターサイクルショー2025」のトライアンフブースで、ひと際高い位置に展示されていたモデルがモトクロスバイク「TF450 RC」。公道走行はできない競技専用車両ですが、多くのバイクファンからの視線を集めていました。
【画像】「えっ!…」もうすぐオフロードバイクも登場か!? これがトライアンフの本格モトクロッサーです(11枚)
このモデルを実際に会場でチェックしてきた乗り物ライターの増谷茂樹さんは、その特徴を次のように話します。
「近年トライアンフは、オフロードレースの世界に本格参入していて注目を集めています。モトクロスマシンとしてのつくりはオーソドックスですが、その分、レースなどでの戦闘力は高そうです。オフロードの世界にも本気で進出しようという彼らの意気込みが伝わってきました」
車名にある「RC」とは、AMAスーパークロスなどで活躍したレジェンドライダーで、このマシンの開発にも携わったリッキー・カーマイケルのイニシャル。モトクロス界では史上最高とも評されるライダーを開発陣に招いているところに、トライアンフのやる気が感じられます。
搭載されるエンジンは450ccの水冷単気筒。ケーニッヒ社製のピストンやデルウェスト社製のチタンバルブを備え、クラストップのパワーウエイトレシオを実現しているといいます。
「見るからに軽量・コンパクトな設計で、クランクケースもマグネシウム製と、軽量化にはかなり配慮している印象でした。油圧クラッチやクイックシフターも装備されていて、レーシングマシンといえども扱いやすさを重視していることがうかがえます」
フレームとスイングアームはアルミ製で、職人が手作業でTIG溶接をおこなっているとのこと。オフロード走行に最適化された剛性バランスによって、優れたハンドリングと応答性を獲得しているそうです。
前後サスペンションはともにKYB製で、フロントにはAOS(エア・オイル・セパレートシステム)の倒立フォークを装備。オイルへのエア混入を防ぐ、減衰力を安定して発生させることができるといいます。
リアの3ウェイピギーショックは、圧側・伸び側の減衰力、プリロードなどを細かく設定可能。過酷なモトクロスコースでも優れた路面追従性やトラクションを発揮しそうです。
●トライアンフにとってオフロード競技に挑む意義とは
トライアンフがオフロードレースに挑むというイメージがわかない人も多いかもしれません。しかし、1950~1960年代には多くのオフロード競技で輝かしい成績を収めてきた歴史があり、スティーブ・マックイーンの主演映画『大脱走』で有名なジャンプシーンに用いられていたバイクがトライアンフ製であったことは、よく知られた事実です。
現行モデルでも、アドベンチャーバイクの「タイガー」シリーズが未舗装路で優れた走破性を誇っているほか、すでにトライアンフは、エンデューロモデルの「TF450-E」と「TF250-E」を2025年内に日本でも販売すると発表済み。ちなみにこちら、公道走行も可能になるとの情報があります。
モトクロスやエンデューロといったオフロード競技向けマシンの開発で得られた知見は、公道向けにもフィードバックされることは間違いありません。今後のトライアンフにますます期待が高まる出展だったといえるでしょう。
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みんなのコメント
半世紀以上にわたって定期的にモデルチェンジして進化しながら販売し続けている。近年はその輪にKTMも加わり5メーカーがレース成績とシェア争いを繰り広げてきた。
トライアンフとドゥカティがここに参入を図っているが、販売台数を稼ぐ普及路線なのか、高額でも勝ちにこだわるプレミアム路線なのか、今後の出方が注目されるね。