MotoGPを騒がす早期離脱、経験者ビニャーレスは「ヤマハが残るように言ってくれれば良かったのに」とやんわり後悔？

　MotoGPフランスGP後に明らかとなったホルヘ・マルティンのアプリリア早期離脱の可能性は大きな話題となった。この件を受けて、2021年にヤマハを突如離脱したマーベリック・ビニャーレス（テック3）が見解を語った。

　マルティンが今年加入したばかりのアプリリアを早期離脱しようとしているというニュースは衝撃を持って迎えられ、MotoGPのライダー達はそれぞれ意見を求められることになった。

　契約を早期解除した経験のあるライダーには特に意見が求められるような状況だが、ビニャーレスもそのひとり。彼は2021年にヤマハと喧嘩別れの形でシーズン途中に離脱しアプリリアへ移った。

「僕には関係ないことだよ」

　ビニャーレスの最初の言葉は、非常にそっけないものだった。しかしその後はヤマハ時代の経験を詳しく語った。

「これは常に厳しい状況だし、特にシーズン序盤戦でこうなるとなおさらだ。その時点から、共存が難しくなるんだ。外部から分析するのはとても難しいからホルヘやアプリリアが何を考えているのかは分からないけどね」

「ヤマハと別れたとき、僕は彼らのために乗り続けることはできなかった。続けられないと分かっているなら、留まる必要はなかった」

「この場合最も難しい部分は、バイクに乗って集中して100％を出し続けることなんだ。結局のところ、僕らはそれで金を貰っている」

　それでもビニャーレスはヤマハとの契約を破棄することはできた。しかしアプリリアはマルティンを手放す気はなく、契約を完遂することを求めている。

　これはビニャーレスからすれば、羨ましい出来事でもあるようだ。

「アプリリアがマルティンにやっていたり話しているように、ヤマハも『最後までやり遂げるんだ、坊主』と言ってくれたら良かったのに」と、ビニャーレスは語った。

「僕は多くのことを学べたはずだ。もし今の知識で過去に戻れるのなら、間違いなく違うやり方で臨むはずだ」

「関係者みんなを尊重して、そして常に正直でいる必要がある。僕らがこのスポーツに関われているのは幸運なことだし、一緒に戦うチームのために全力を尽くす必要があるんだ」

「まず最初に知らなくちゃいけないのは、ホルヘが実際に来年アプリリアで一緒にレースをしたくないと言ったのかどうかだ。それが重要なんだ」

「調和が無いと、つらいよ。そしてそういった状況での1年はとても長く感じられる」

Comments

[ulv********]

ビニャは諦め早すぎたね。最後はマシン潰そうとしたし。そこまでやられたら残って欲しいなんて誰も言わない。

[dna********]

勘違いするなマーベリック
お前はYAMAHAからクビにされたんだ
ライダーから離れたのでは無くチームから追い出されたのだよ　それでもYAMAHAからかなりの穏健を受け、そのシーズン飼い殺しでも良かったのに、シーズン途中で契約金を返納する条件だけでアプリリアへの移籍を認めて貰った
普通そのシーズンを戦ってる最中の秘密だらけの最新マシンに乗ってた人間を、ライバルメーカーで同じシーズンに走って良いとはならないが、YAMAHAはそれを認めてあげたのだよ