F1イギリスGP決勝後、3位フィニッシュのルイス・ハミルトン(フェラーリ)がイエローフラッグ規則違反に関し調査を受けた結果、ドライビングに関する戒告処分を受けた。しかしリザルトに影響はなく、ハミルトンは表彰台を維持することができた。
レース終了10分ほど前に、ハミルトンがイエローフラッグ無視の疑いで記録されたことが発表され、その件は、レース後に調査されることが決まった。
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表彰式直後にスチュワードのヒアリングを終えたハミルトンは、「おそらくペナルティを受ける」と悲観的な見方を示していたが、スチュワードは、ハミルトンは38周目のターン9において、シングルイエローフラッグ区間で十分に減速しなかったものの、ペナルティを軽減する要因があると判断、ドライビングに関する戒告という処分にとどめた。
この一件は、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)がコース脇で停止した直後のイエローフラッグ掲示下で起きたことだった。スチュワードがペナルティを軽減する理由として挙げたのは、ハミルトンがイエロー表示前に該当するセクターへ進入していたこと、ステアリングホイールのディスプレイにイエロー表示が現れたのはイエローフラッグゾーンの終端付近だったこと、そのため反応できる時間および距離が極めて限られていたこと、さらに、直前にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とバトルを行っており、そちらにハミルトンの意識が集中していたことだった。
スチュワードは次のように説明している。
「ハミルトンは、イエローフラッグまたはイエローのライトパネルが表示される前に当該セクターへ進入しており、ターン9手前にはそのような表示は存在していなかった。ターン9通過後に最初に現れたライトパネルは、ターン10直前に設置されたものであり、その時点ではグリーンを表示していた。ステアリングホイールのディスプレイにイエロー表示が現れたのは、ドライバーがすでにターン10へ向かうストレート上に入り、イエローフラッグ区間の終端付近まで到達してからであった」
「証拠から、ドライバーの視界内にはイエローを示すライトパネルは存在せず、またステアリングホイールのディスプレイ上のイエロー表示も、ごく短時間しか表示されていなかったことが確認された。そのためスチュワードは、ドライバーがイエローフラッグ表示に反応できる時間は極めて限られていたと判断した」
「さらにスチュワードは、ハミルトンが当該セクターへ進入する直前にマックス・フェルスタッペンとのオーバーテイクを巡る攻防を行っており、フェルスタッペンからの反撃を警戒していたことも認めた。その結果、ターン10へ向かうストレートの大半で、ハミルトンの注意はミラーの確認に向けられており、セクター終端にあるグリーンライトパネルへすぐには向けられていなかった。この点についてスチュワードは、グリーンライトパネルの視認性そのものが、ドライバーに対して、自分が依然としてイエローフラッグゾーン内にいることを明確に示していたかどうかを判断する際の考慮要素とした」
「しかしながらスチュワードは、ステアリングホイールのディスプレイにイエロー表示が現れ、さらにターン10直前のグリーンライトパネルが点灯していた後、ハミルトンには明確な減速が認められず、したがってシングルイエローフラッグ下で求められる義務を十分に果たしていなかったと判断した」
「処分を決定するにあたり、スチュワードは、ハミルトンがイエロー表示前に当該セクターへ進入していたこと、イエロー表示がドライバーに伝わった時点ではすでにセクター終端付近まで到達していたこと、反応できる時間および距離が極めて限られていたこと、そして直前に他車との激しいバトルを行っていたため、ドライバーの注意がそちらへ向けられていたことは、いずれも理解できる事情であることを考慮した」
「これらの事情を踏まえ、スチュワードは戒告(ドライビング)を科すことが適切な処分であると判断した」
このため、ハミルトンはホームグランプリでの3位表彰台を維持することができた。ハミルトンは第9戦終了時点で147ポイントを獲得し、ドライバーズランキング3位。ポイントリーダーであるアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が今回トラブルのためにノーポイントに終わったことで、その差は32点に縮まった。
[オートスポーツweb 2026年07月06日]
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