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「フォーミュラジムカーナ」激戦のRd.2を勝ち抜いたのは初参戦の明治大学! 女子クラスは上智大学の遠藤汐里さんが制覇!!

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「フォーミュラジムカーナ」激戦のRd.2を勝ち抜いたのは初参戦の明治大学! 女子クラスは上智大学の遠藤汐里さんが制覇!!

 この記事をまとめると

■フォーミュラジムカーナRd.2の決勝戦を開催

クルマ好き学生の熱い夏! 全国自動車部がしのぎを削る「フォーミュラジムカーナ」Rd.2が開幕した!!

■団体戦の優勝は明治大学

■女子クラスは上智大学の遠藤汐里さんが制した

 注目の決勝戦がスタート!

 クルマやタイヤなど、走りに関する点がすべてイコールコンディションとなっているフォーミュラジムカーナは、2025年で3シーズン目を迎えた。

 最大の変更点は、1年目と2年目で使われていたフォーミュラジムカーナクラスの車両、トヨタ・ヴィッツGRMN(限定車)を新車のトヨタGR86に変更した点だ。女子クラスは、2年目からの継続で、日産ノートオーラNISMOとなる。

 ルールは2種類あり、フォーミュラジムカーナクラスは、各校の代表3名が大会運営側の設定するコースを走り、3名の合計タイムを合算。午前と午後の2回ずつ走行し、どちらかの速いタイムを正式結果とし、順位をつける。上位6校は、富士スピードウェイで開催される決勝戦に参戦できる権利を得る。決勝には、 Rd.1(鈴鹿)、 Rd.2(エビス)、 Rd.3(奥伊吹)で勝ち上がった18校が集結する形だ。

 女子クラスは個人戦で、足切りタイムを1分50秒と設定し、それ以内で走れるようコースを攻略し、1回目と2回目のタイムの差が少ない人が勝者となる。なので、1分50秒以内であれば、タイムが遅くても、1本目と2本目に差がなければ勝てるチャンスがある。

 タイヤは毎戦異なるのが特徴で、 Rd.2ではフォーミュラジムカーナクラスのGR86はグッドイヤーのイーグルF1SPORTを全車採用する。エアコンはONで、温度はLo、風量は全開が条件。選手の健康面を考慮してとのことで、性能に影響はほぼないとのこと。トランスミッションは全車ATとなる。

 さて、そんなフォーミュラジムカーナRd.2には、以下の学校と女子学生が参戦している(並びは予選シミュレータのタイム順)。

 フォーミュラジムカーナクラス

・北海道大学:9号車

・明治大学:6号車

・東京電機大学:13号車

・國學院大学:18号車

・群馬大学:20号車

・関東自動車大学校:15号車

・中央大学:12号車

・青山学院大学:10号車

・東北大学:2号車

・駒沢大学:8号車

・東京都立大学:19号車

・日本大学生産工学部:5号車

・トヨタ自動車大学校:14号車

・上智大学:16号車

・早稲田大学:11号車

・東京理科大学:4号車

・日本大学:17号車

・拓殖大学:3号車

・芝浦工業大学:7号車

・法政大学:1号車

 フォーミュラジムカーナ女子クラス

・庄野涼香さん(東京電機大学)

・高橋聖奈さん(青山学院大学)

・新田愛莉さん(東京理科大学)

・前川陽菜さん(東京電機大学)

・市川桃衣さん(上智大学)

・橋西慶果さん(東京理科大学)

・遠藤汐里さん(上智大学)

・進藤萌音さん(東京大学)

・武内 結さん(中央大学)

 激戦を制した大学は……

 今回のRd.2に関しては、ほかのエリアとは異なる特徴がある。それが、昨シーズンまでの強豪校が集まっている点だ。

 たとえば、拓殖大学や法政大学は昨年の同ラウンドで3位と4位を獲得しているほか、予選1位の北海道大学の学生は、全選手中トップのタイムを予選で叩き出している。3位には昨年のRd.2で5位だった東京電機大学もいる。そのほか、関東自動車大学校やトヨタ自動車大学校など、クルマを専門に学ぶ学生たちも集結しており、激戦は必至。

 そんなRd.2は初日に練習走行、2日目に競技が行われた。2日目は、まず午前ラウンドからスタート。慣熟歩行や練習走行を行い、コースを覚えた状態からスタートしていることもあり、どの学校も順調に走行を続ける。タイムは1分7秒~10秒前後で走っている人が目立った。なかには全日本ジムカーナで戦う猛者も出走しているほど。

 しかし、本番ということもあり、緊張からなのか、ミスコースやパイロンタッチ、フライングなどの違反もあり、苦渋を舐めた大学も。しかし、みんな自動車部の部員ということもあってか、全体的に見て、クルマを動かす動作はとてもスムース。団体戦というプレッシャーのなかでもさすがであった。

 そんな午前ラウンドは、東京電機大学が3分30秒446(ドライバー3名の合算タイム)でトップタイムを記録。2位の國學院大学が3分31秒300、3位は東京理科大学が3分32秒284というタイムを刻む。それ以降の学校は1~15秒差ほどの範囲で収まっていた。なお、関東工業自動車大学校と明治大学はタイム抹消で順位がついていない形だ。

 プロドライバーやメーカーによる、デモカーを使った同乗走行を行ったあとに始まった午後のラウンドは、1本目の反省や感覚を掴んだこともあり、さらに熾烈な争いを繰り広げる。実際、1校がタイムを更新すると、すぐに次の学校がタイムを抜き返すといった接戦なのはもちろん、力が入りすぎたのか、午前のラウンドにはなかったパイロンタッチやミスコースなども増え、ドライバーへのプレッシャーも相当なものだと伝わってくる。コンマ1秒を競う光景は、プロのレースと何ら変わらない。

 そんな激戦となったフォーミュラジムカーナRd.2だが、フォーミュラジムカーナクラスの結果は以下のようになり、優勝は初参戦の明治大学となった。予選で1位であった北海道大学が15位となるという、予想外の結果に、勝負の厳しさを感じた。 1位:明治大学

 2位:駒沢大学

 3位:中央大学

 4位:東京電機大学

 5位:日本大学

 6位:上智大学

 7位:國學院大学

 8位:東京理科大学

 9位:群馬大学

 10位:関東工業自動車大学校

 11位:芝浦工業大学

 12位:東北大学

 13位:東京都立大学

 14位:拓殖大学

 15位:北海道大学

 16位:日本大学生産工学部

 17位:法政大学

 18位:青山学院大学

 19位:早稲田大学

 20位:トヨタ東京自動車大学校 優勝した明治大学は、「初参戦ということもあり、最初はルールを覚えたりすることに必死だったため、勘違いしていたこともあり、不安な点が多かったです。初日の練習でもミスがあり、本番はどうなるかと思いましたが、このような結果を残せてよかったです。それと、普段の自動車部でやる競技と違い、すべてイコールコンディションというのはユニークで、シンプルに腕勝負というのも、この競技の楽しいポイントですね。本番はもちろん優勝目指して頑張ります!」と意気込みを語る。

 女子はクラスは、以下のような結果となり、1位は昨年の決勝戦で最下位という苦渋を舐めた、上智大学の遠藤汐里さんが輝いた。

 1位:遠藤汐里さん(上智大学)

 2位:橋西慶果さん(東京理科大学)

 3位:進藤萌音さん(東京大学)

 4位:新田愛莉さん(東京理科大学)

 5位:高橋聖奈さん(青山学院大学)

 6位:武内 結さん(中央大学)

 7位:庄野涼香さん(東京電機大学)

 8位:庄野涼香さん(東京電機大学)

 ー:市川桃衣さん(上智大学)

 ー:前川陽菜さん(東京電機大学) 遠藤さんは、「上智大学は団体戦も決勝に駒を進めているので、一緒に走れることが凄く嬉しいですです。今回心がけたのは、とにかく”ミスコースをしない”という点です。部員たちにもこればかりは口酸っぱくいわれました。また、昨年の決勝戦では酷い結果だったので、それ以降はサーキットなどを走る回数を増やして、サーキットに慣れるよう努力しました。決勝の富士スピードウェイは地元静岡のホームコースなので、絶対入賞でしたいですね」と、決勝への展望を語った。

 ちなみに、個人でもっともタイムが速かったのは、惜しくも団体戦7位となった、國學院大学の伊藤眞央さん。全日本ジムカーナでも腕を振るドライバーで、先日の北海道のラウンドでは優勝しているほど。伊藤さんは、「普段乗れないようなクルマに乗れて、全日本とは異なるワンメイクというのが非常にユニークで楽しかったです。来年は6位以上目指して頑張ります!」と感想を述べた。

 次戦のRd.3は、9/27(土)~9/28(日) に奥伊吹モーターパークで開催される。そして、 Rd.1、 Rd.2、 Rd.3で上位校が、11/1(土)~11/2 (日)に富士スピードウェイで開催されるRd.4に集結する。どの学校が制するのか、引き続き目が離せない!

文:WEB CARTOP WEB CARTOP 井上悠大
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みんなのコメント

2件
  • christmasrose
    東大にも自動車部があるとは!ビックリです。
    母校明治優勝おめでとうございます!!
  • pua-xxxx
    まぁ、全部お父さん、お母さんのお金ですね。 
     色々とご立派です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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