5月18日、スーパーフォーミュラ第5戦九州大会の決勝レース(41周)がオートポリスで行なわれた。レースを制したのは坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)だった。
阿蘇外輪山に位置し、標高800mにも及ぶ高地のオートポリスは、レースウィークを通してぐずついた天気となった。特に17日は暴風雨と視界不良が酷く、全ての走行がキャンセルされた結果、予選セッションは決勝日である18日の午前中に行なわれた。
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曇り空の下で実施された予選でポールポジションを獲得したのは、開幕鈴鹿大会で2戦連続ポールを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)。今季3度目となる最前からのスタートとなったが、今季ここまでレースペースに苦しみ表彰台ゼロに終わっていたことからも、予選後には「鈴鹿、もてぎとレース内容がかなり良くなかったと思っているので、ペース含め今後の手応えになるようなレースにしたい」と話していた。
2番手は、前戦もてぎでポールからスタートするもタイヤ交換のトラブルに泣いた山下健太(KONDO RACING)。3番手、4番手にはKids com Team KCMGの小林可夢偉と福住仁嶺が続いた。一方、今季ここまで4連勝中のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは太田格之進が8番手、牧野任祐が13番手に沈んでしまった。
そして決勝レースへのスタート進行が始まる中、決勝レース開始1時間前のウォームアップ走行中に小雨が降りはじめたが、路面状況を大きく変えるには至らず。気温17℃、路面温度20℃とやや低温なコンディションの下、14時42分のフォーメーションラップを皮切りにスタートが切られた。なお、今回のレースはピットウインドウが設定されず、1周目からタイヤ交換の義務を消化することが可能だった。
スタートでは野尻がホールショットを奪った一方、後続はかなり順位が入れ替わった。5番手スタートの坪井が2番手、7番手スタートの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が3番手に上がった。太田はスタートが悪く、18番まで落ちてしまった。
1周目にピットインする車両はなかったが、2周目にはスタートで後退したイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が早速タイヤ交換に向かい、3周目には牧野もピットイン。続く4周目には5番手の小林も入ったのだが、アウトラップで牧野に抜かれ、アンダーカットを許してしまった。
レースペースに懸念を残していた野尻だが、最初の10周は1分31秒台のペースで安定して周回を重ね、坪井とのギャップを3.5秒まで広げた。
ピットイン組のトップは牧野で、それをKCMGの2台が追いかけていた。小林の前に出た福住が牧野にプレッシャーをかけていたが、14周目のさよりんブリッジ手前でスピン。すぐに立て直したが、痛いタイムロスとなった。そこから程なくして3番手だった岩佐がピットに向かい、ピットイン組のトップになった。
フレッシュタイヤの岩佐が1分29秒台と、上位陣より約3秒速いタイムを出したことで、アンダーカット阻止のために野尻、坪井の上位2台が18周目にピットイン。アウトラップで坪井が野尻を抜いたが、その後方から2台を立て続けに料理したのが岩佐。これで事実上のレースリーダーになった。
その直後、ザック・オサリバン(KONDO RACING)が福住と同じ場所でスピン。グラベルでスタックし再始動できなかったため、セーフティカー(SC)が出動した。ここまでステイアウトしていたマシンは、タイムロスが減らせるこのタイミングで続々とタイヤ交換に向かった。
その結果、上位のオーダーは岩佐、坪井、野尻、牧野、山下、小林となった。SCは24周目にコースから退き、25周目にリスタートが切られた。SC中にタイヤを替えた山下は牧野を易々と攻略し4番手に。同じくSCピット組の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)も小林、牧野を抜いて5番手に上がった。
27周目、トップ走行中の岩佐がまさかのスローダウン。見た目では異常がないように見えたが、無線でタイヤが外れそうな感覚があると訴えており、コース脇にマシンを停めた。
これでトップは坪井に。食らいつきたい野尻だったが、じわじわとギャップを広げられてしまった。
坪井はそのまま逃げ切りトップチェッカー。カーナンバー1を背負うディフェンディングチャンピオンが、今季初勝利でダンディライアン勢との差を詰め、タイトル争いに向け弾みをつけた。2位野尻、3位山下は共に今季初表彰台となった。
牧野は粘りのレースで6位に入り、太田を逆転してポイントリーダー浮上(66ポイント)。13位ノーポイントの太田がランキング2番手(61ポイント)、坪井がランキング3番手に浮上した(51ポイント)。一方ランキング4番手(41点)の岩佐にとっては優勝すればポイントリーダーとの差を詰められただけに、悔しいリタイアとなった。
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