■知らぬ間に過激さが増す恐怖
アンドリュー・ガーフィールド主演の青春サスペンス『メインストリーム』は、あのフランシス・フォード・コッポラの孫娘として“一族の秘蔵っ子”と将来を期待されてきたジア・コッポラ監督による長編2作目です。
本作が描くのは、YouTubeに過激な動画を投稿しセレブとなった男と、彼を取り巻く人々。インターネット上で祭り上げられた人間が「より過激な動画」を求めるあまり狂気に堕ちていく姿は、警察沙汰になったときだけニュース番組に登場する“お騒がせユーチューバー”の行き着く先、と言えるのかもしれません。もっとも、本作でガーフィールドが演じる主人公リンクは、もっと奥行きを感じさせる人物ではありますが……。
主人公リンクに魅了され動画制作を手伝うことになる女性フランキーを演じるのは、Netflixの人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3への出演で知られる、イーサン・ホークとユマ・サーマンの愛娘マヤ・ホークです。そして本作には、おバカかつ超危険なスタント&イタズラに挑戦するMTVの人気番組『ジャッカス』でおなじみのジョニー・ノックスヴィルも出演しています。バカバカしい動画で再生数を稼ぐ現代のユーチューバーたちのような(もっと過激な)ことを90年代から実践していた彼は、この世界の先駆けとも言えるでしょう。
そんなノックスヴィルは、愛車ハーレーダビッドソンXR750で数々の驚異的なスタント(大ジャンプ)を成功させた伝説的バイカー、イーブル・クニーブルの半生を追ったドキュメンタリーに出演し、プロデュースも務めています。ノックスヴィルにとっては、幼い頃にクニーブルのスタントに夢中になったことが、自身のキャリアにつながっているのでしょう。過激ユーチューバーたちの行為は眉をしかめたくなるものも多いですが、彼らのような「ムチャな行為の先輩」たちの伝統が時代を超えて受け継がれていると言えるかもしれません。
ともあれ、ジア・コッポラ監督自身が「迷惑行為に対するお説教とは思わないでほしい」と語る本作は、“全てを与えられてしまった世代”の苦悩と恋を描く青春映画として楽しむことができます。バイクスタントをTV中継で見ていた世代から、MTV『ジャッカス』世代、そしてYouTube世代まで幅広い世代に見てほしい映画『メインストリーム』は、2021年10月8日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開中です。
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