現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヤマハ「PAS」の最新モデル「PAS RIN」試乗 こだわりのデザインを採用した電動アシスト自転車の実力は?

ここから本文です

ヤマハ「PAS」の最新モデル「PAS RIN」試乗 こだわりのデザインを採用した電動アシスト自転車の実力は?

掲載 更新 1
ヤマハ「PAS」の最新モデル「PAS RIN」試乗 こだわりのデザインを採用した電動アシスト自転車の実力は?

■熟成した走行性能を見せるヤマハ「PAS」

 1993年に初の電動アシスト自転車として登場したヤマハ「PAS」は、27年という長い歴史の中で様々な進化を遂げてきました。今回はその最新モデルである「PAS RIN」に早速、試乗してみました。

ヤマハから新型電動バイク「EC-05」登場! 最大110kmの航続距離を実現した次世代の電動スクーター

 そもそも電動アシスト自転車とは、人が漕ぐ力を感知し電動モーターで補助する仕組みですが、その電力補助の最大比率は道路交通法で定められており、現在の日本の基準では10km/h以下では人の力1に対してモーターの補助動力は最大2まで(最大1対2)、10km/hから24km/hまでの間は最大1対2から1対0までなだらかに減少、24km/h以上は1対0、すなわち人力のみで進むことになります(モデルのキャラクターによりモーターの補助動力は変更されます)。

 早速、車体に跨り、恐る恐るペダルを漕ぎます。じつは、筆者(バイクのニュース編集部員)、少し前に友人から借りた電動アシスト自転車(中国製)に試乗したことがあるのですが、その際にはペダルへの入力から補助が若干、遅れて感じられましたが、PAS RINでは違和感なくモーターによる補助が介入します。

 わずかばかりの力でペダルを漕げば、ハンドルに備えられたデジタルスピードメーターはあっというまに20km/hに到達。その後は、なだらかにアシスト力が減っていくことが足の裏から伝わってきます。

 また、PAS RINは内装3段変速の変速機を備えていますが、平地では3速固定で問題無し。そこそこ長く、急な東京都内の渋谷・道玄坂などでも、3速で座ったまま、やる気満々のロードバイクに楽々ついていけます。

 もちろん、電動アシストの効果は坂道のみにあらず、強風の日でもその効果を発揮してくれました。

■シーンに併せて走行モードを切り替え

 PAS RINにはオートエコモードプラス、標準モード、強モード、アシストオフモードの4つの走行モードが備わっていますが、ヤマハのデータによるとそれぞれ、94km、68km、59kmの走行が可能といいます。実際、体重75 kgの筆者が毎日20km、1週間ほど使用しましたが、強モードを積極的に使用しても充電したのは4日目の1度のみ。充電時間も約30分で20%、4時間で満充電できるため、ほとんど支障をきたしません。

 また、オススメの乗り方としては平地ではオートエコモードプラスで軽めにペダリングし、電気の消費量を温存。坂道や強風のみ強モードの使用が理想でしょう。

 というのも、やはり電動アシスト自転車は速度が乗る分、フレーム剛性も高く、車重も重くなっているため、アシスト無しで乗るとそこそこの重さを感じます。電力温存のためにも、よほどの急坂などでない限りはオートエコモードプラスで走ることをオススメします。

■ヤマハこだわりのデザイン

 ヤマハの広報担当者いわく、PAS RINで注視してほしいひとつとして、そのデザインもあるそうです。たしかに質感の高い塗装や、トップチューブのないステップイン形状(ママチャリのような形状)でありながスポーティな印象を与える点からは、同社のエンジン搭載のバイクと同様のこだわりが感じられます。

 また、スポーティな印象を与える点についてヤマハ広報担当者は「スタッガードフレームを採用し、ストレート基調のフレーム形状がスポーティな印象に繋がっていると思います」とも話してくれました。

 近年、電動アシスト自転車は免許を返納したシニア層や、高校生などの世代への販売需要が高まっているといいますが、街の景観に溶け込み、老若男女問わず誰が乗ってもシックリくる均衡の取れたPAS RINのデザインと、電動アシスト自転車の先駆者、ヤマハならではの安心感のある性能。

 価格(消費税込)は13万900円となっていますが、内容を踏まえれば納得の価格といえるでしょう。

関連タグ

こんな記事も読まれています

スポーツカーでもミニバンでもOKだった! でも技能検定車には基準あり! 知られざる「教習車」の選ばれ方を元教習所教官が解説
スポーツカーでもミニバンでもOKだった! でも技能検定車には基準あり! 知られざる「教習車」の選ばれ方を元教習所教官が解説
WEB CARTOP
電動アシスト自転車、24年モデルが続々ラインアップ…新型ヤマハ『PAS』のバラエティ豊かな5機種を一挙紹介
電動アシスト自転車、24年モデルが続々ラインアップ…新型ヤマハ『PAS』のバラエティ豊かな5機種を一挙紹介
レスポンス
「本田宗一郎とともにホンダを創業した藤澤武夫の功績」【自動車業界の研究】
「本田宗一郎とともにホンダを創業した藤澤武夫の功績」【自動車業界の研究】
LE VOLANT CARSMEET WEB
金色”ド迫力”エアロが凄い日産「新型GT-R」実車公開へ! 極太センターマフラー&巨大ウィングで「最高の称号」も獲得!? ゴールデンな爆裂エレガントモデルとは
金色”ド迫力”エアロが凄い日産「新型GT-R」実車公開へ! 極太センターマフラー&巨大ウィングで「最高の称号」も獲得!? ゴールデンな爆裂エレガントモデルとは
くるまのニュース
運気アップなドライブがしたい人は要チェック!【週末ドライブ占い】2024年4月20~21日
運気アップなドライブがしたい人は要チェック!【週末ドライブ占い】2024年4月20~21日
月刊自家用車WEB
山形の「ヨコ軸」が延伸! 東北中央道につながる快走路「新庄古口道路」2024年度全通
山形の「ヨコ軸」が延伸! 東北中央道につながる快走路「新庄古口道路」2024年度全通
乗りものニュース
ハミルトンの後任候補アントネッリがメルセデスで初のF1テスト「F1のパワーとダウンフォースを味わえて最高の気分」
ハミルトンの後任候補アントネッリがメルセデスで初のF1テスト「F1のパワーとダウンフォースを味わえて最高の気分」
AUTOSPORT web
10年ぶりの全面改良で4代目になった「ミニ3ドア」はどう進化? EVの「クーパーSE」とガソリン車「クーパーS」はなぜサイズもデザインも微妙に違う?
10年ぶりの全面改良で4代目になった「ミニ3ドア」はどう進化? EVの「クーパーSE」とガソリン車「クーパーS」はなぜサイズもデザインも微妙に違う?
VAGUE
トヨタが全長5m「新型ラージSUV」発売! 17年ぶり復活エステートやランドスケープ実車展示! 全国でアクティブライフ発信へ
トヨタが全長5m「新型ラージSUV」発売! 17年ぶり復活エステートやランドスケープ実車展示! 全国でアクティブライフ発信へ
くるまのニュース
【インタビュー】元SBKライダーのチャズ・デイビス選手が解説する、電動バイクレースMotoEの戦い方
【インタビュー】元SBKライダーのチャズ・デイビス選手が解説する、電動バイクレースMotoEの戦い方
バイクのニュース
懐かしのオープン軽トラ「バモスホンダ」を2台所有! 2年がかりでカタログと同じ仕様に仕上げたアンデスイエローの美車を紹介します
懐かしのオープン軽トラ「バモスホンダ」を2台所有! 2年がかりでカタログと同じ仕様に仕上げたアンデスイエローの美車を紹介します
Auto Messe Web
エクリプスクロスにディーゼル追加も1年で廃止!? PHEV追加で商品力爆増!! 定期的な改良で商品力をキープ
エクリプスクロスにディーゼル追加も1年で廃止!? PHEV追加で商品力爆増!! 定期的な改良で商品力をキープ
ベストカーWeb
【MotoGP】ランキング首位好調マルティン、ライバルはやっぱりバニャイヤ? 「マルケスやアコスタもいる」と警戒
【MotoGP】ランキング首位好調マルティン、ライバルはやっぱりバニャイヤ? 「マルケスやアコスタもいる」と警戒
motorsport.com 日本版
特別仕様車は限定8,000台! トヨタ「ランドクルーザー」、中核モデルの新型車「250」シリーズ発売
特別仕様車は限定8,000台! トヨタ「ランドクルーザー」、中核モデルの新型車「250」シリーズ発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
【ハーレー】6/1に横浜で開催される「BLUE SKY HEAVEN 2024」ライブステージの出演者を発表!
【ハーレー】6/1に横浜で開催される「BLUE SKY HEAVEN 2024」ライブステージの出演者を発表!
バイクブロス
元世界チャンプ「北川圭一」氏がアナタにアドバイス!2024年度の「スズキ北川ライディングスクール」は4回開催!  
元世界チャンプ「北川圭一」氏がアナタにアドバイス!2024年度の「スズキ北川ライディングスクール」は4回開催!  
モーサイ
ハンモックの最高傑作が上陸! 3秒設置で軽くて丈夫なポータブルハンモック「anymaka(エニーマカ)」【車に積みたいアウトドアアイテム】
ハンモックの最高傑作が上陸! 3秒設置で軽くて丈夫なポータブルハンモック「anymaka(エニーマカ)」【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
マツダ、3列シートの新型SUV「CX-80」を世界初公開 日本は年内発売
マツダ、3列シートの新型SUV「CX-80」を世界初公開 日本は年内発売
日刊自動車新聞

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村