ABB FIAフォーミュラEシーズン11の第10戦は、2025年5月31日(土)中国・上海で行なわれた。この上海もダブルヘッダーで、翌日に第11戦が行なわれる。
上海ラウンドはF1が行なわれるパーマネントの上海サーキットをショートカットして行なわれた。コース幅が広くコーナーもハイスピードで、エネルギーマネージメントが難しいレイアウトでもある。またハイグリップな路面のため、タイヤの熱が入りすぎることもあり、予選でのタイヤマネージメントも難しいコースだ。また、この第10戦ではピットブーストが採用されるため、チーム戦略も見どころのポイントになる。
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マキシミリアン・ギュンター(DSペンスキー)がポールポジショングループ予選では今季不調のジャガー勢が上海でも不調のままで、唯一ニック・キャシディだけがデュエルスに進出した。またデュエルスに進出した8台は全部チームが異なるという珍しい光景があった。シーズンも後半戦に入り、マシンの差がなくなってきていると言える。
その8チームはジャガーのニック・キャシディ、アンドレッティ・ポルシェのジェイク・デニス、DSのマキシミリアン・ギュンター、ポルシェのパスカル・ヴェアライン、マヒンドラのニック・デ・フリース、マクラーレン・ニッサンのテイラー・バーナード、クプラ・キロ・旧ポルシェのデビッドベックマン、そして日産のオリバーローランドという顔ぶれだった。
そしてデュエルスでは、ローランドをギュンターが破る波乱があった。ローランドはシリーズランキングで2位に77ポイントの大差をつけており、圧倒的な強さを今季発揮している。その勢いを止めたのがDSペンスキーのギュンターだった。
また、ランキング2位のヴェアラインはデュエルスでバーナードと当たり、バーナードが勝ち上がる強さを見せた。バーナードも驚異の新人であり20歳とは思えない強さを見せている。そしてポールポジションはローランドを破る勢いのまま、そしてバーナードも破ってギュンターがポールを獲得した。
決勝レースでは序盤の順位の入れ替わりは目まぐるしく、コース幅も広いことから随所で3ワイドになるシーンがあり、極端に言えば、コーナーごとに順位が入れ替わる展開だった。またそこにアタックモードもあるため、順位を追うことができないほど激しく順位が変わっていた。
そして29周で競われる第10戦ではどのタイミングでピットブーストを行ない、またアタックモードの使うタイミングが戦略のキーとなる展開だった。
結果的にレース終盤にトップのギュンターと5位のローランドの2台、6位のバーナードだけがアタックモードを残しており、それ以外の2位、3位、4位は必ず脱落するという展開が見えた。そしてトップのギュンターはローランドとバーナードより後にアタックモードを使えば、トップに返り咲くことができる戦略となる。
最終ラップにスルスルと上位に食い込み、2位を獲得したヴェルニュー実際、25周目の時にローランドはアタックモードを使い切ってトップにいるが、ギュンターはアタックモードを1分残して2位にいるため、ストレートで最も簡単にローランドを交わしてトップに浮上。そして残り4ラップでは、2位のローランドに4秒以上の大差をつけて優勝した。
ところが、2位以下が大混戦で、最終ラップ、最終コーナーでヴェルニューが2位に浮上しており、インタビューでも「どこから出てきたのか?」と言われるほど終盤の追い上げが鋭かった。その結果DSペンスキーとなって初めてのワンツーフィニュっしゅとなり、3位にバーナードが入った。
ローランドはティクタムにも交わされ5位フィニッシュとなった。
ペンスキーチームになって初のワンツーフィニッシュ。(左)ギュンター、(右)ヴェルニュー第10戦終了時点 シリーズランキング
順位ドライバーチームポイント1オリバー・ローランドニッサン1712テイラー・バーナードマクラーレン・ニッサン853パスカル・ヴェアラインポルシェ844アントニオ・フェリックス・ダ・コスタポルシェ735マキシミリアン・ギュンターDS716ジャン・エリック・ヴェルニューDS647ニック・デ・フリースマヒンドラ568ジェイク・デニスアンドレッティ・ポルシェ569ダン・ティクタムクプラ・キロ・旧ポルシェ5510セバスチャン・ブエミエンビジョン・ジャガー47★第1戦 サンパウロ
★第2戦 メキシコシティ
★第3戦 ジェッダ
★第4戦 ジェッダ
★第5戦マイアミ
★第6戦、第7戦モナコ
★第8戦東京
★第9戦東京
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