世界耐久選手権(WEC)のLMGT3クラスでユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレンを駆る佐藤万璃音は、母国レースとなるWEC富士6時間レースを11位で終えた。レース後佐藤は、「思っていたようにいかなかったです」と語った。
「前回のレース結果を受けてサクセスウエイトがあって、長いレースになると差が出やすく、そういう面でも少し苦戦するとは分かっていたんですけど、それにしても少しペースが足りなかったなっていうのが一番ですよね」
■トヨタの富士6時間を大きく左右した、ふたつの”エマージェンシーピットストップ”
そう佐藤は語った。
「1ラップのペースは週末を通してあったんですけど、WECはロングランの中で1スティント分、2スティント分を走り切るのが(フリー走行の)時間的に難しいので、実際レースにならないとそういうあたりから見えてこないというのが、難しいところですね」
LMGT3クラスでは、ル・マン24時間を除いた過去2戦の戦績によるサクセス・ハンディキャップが採り入れられており、前戦オースティンで見事初のクラス優勝を挙げた95号車は今回、僚機59号車よりも18kg重いマシンで富士を戦った。
それでも、予選ではショーン・ゲラエルのアタックが光り、59号車のひとつ前である2番手グリッドを獲得。スタート直後に首位に踊り出ると、レース序盤は追いついてきた59号車に次ぐ2番手を走行した。
しかし、ジャンプスタートがあったとして痛恨のドライブスルーペナルティ。これで95号車はクラス最後尾まで落ちた。
「自分たちのクルマのオンボードを見ていて、ペナルティが出るというのはすぐに分かっていたんですけど、ドライブスルーが出るとは思っていませんでした。まあ、ルールなので仕方ありません」
ピットで見守っていたスタートの瞬間をそう振り返った佐藤。レースはその後も波乱が続き、セーフティカーが出たタイミングでは3~4番手までポジションを上げていたシーンもあった95号車だが、実際のペースは厳しいモノがあったという。
「これからレースを見返して、どういうストラテジーなら最終的にうまくいっていたかっていうのを確認しないといけないと思います。実際に4番手まで上がったわけではないですが、何台かは抜いていたのかな。まだ自分でも、その時は何位で誰と争っていたのかよく分かっていません」
「クルマ自体のペースが、速いクルマたちと比べたら今日はちょっと弱かったですね。92号車ポルシェ(マンタイ・ファーストフォーム)は自分たちと同じストラテジーだったんですけど、純粋なペースであそこ(5位)まで行ってたので、見返すところが多いです」
ユナイテッド・オートスポーツおよびマクラーレンは、2027年からハイパーカークラスへの参戦も予定している。起用されるドライバーはまだ発表されておらず、佐藤もマクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOと、酒席でハイパーカーについて話をしたことがあるという。
当然、ドライバーとしてはひとつ上のステップとなるハイパーカーのシートは魅力的だが、佐藤はまずは目の前のレースに集中し、自分の仕事をこなしたいと語った。
「今できるのは、ハイパーカークラスのシートを気にすることよりも、目の前にあるヨーロピアン・ル・マンとWECの残り1レースずつで、自分の仕事をきっちりやることだと思っています」
「もちろんハイパーカーは意識していますし、乗りたいと思っているんですけど、それよりも今、自分の目の前のレースを大切にしています」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
軽に頼るホンダ、軽で稼ぐスズキ! 「世界販売ランキング逆転」が浮き彫りに――分散戦略の脆さと集中戦略の威力とは
なぜ? 「突然ETCが使えない!」 首都高も警告する「2030年問題」って? 愛車は大丈夫? さらに「挿しっぱなし」が招く最悪の結末とは
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
レッドブルのメキーズ代表、予選での角田裕毅の貢献を賞賛「彼は素晴らしい仕事をしてくれた。これで決勝で全力を尽くすチャンスを得た」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?