高い人気を誇るスズキの新型「ジムニー・ノマド」に乗った! 実際に同車を所有する河西啓介が、ユーザー目線でリポートする。
新型スズキ ジムニー・ノマドの特徴
ファミリーカーとしても使える!──新型スズキ ジムニー・ノマド試乗記
1.3ドアとの違い2.5ドア化で失ったもの3.まとめ1.3ドアとの違い
走った印象も、3ドアのジムニーとはかなり違う。
エンジンはシエラと同じ1.5リッター直列4気筒で、最高出力102ps、最大トルク130Nmの数値も変わらない。いっぽう車重は1180kg(ATは1190kg)と約100kg増えているが、それによるパワー不足は感じない。
もともととくに速くも遅くもないクルマなので(感じ方は人それぞれだが)、ノマドも同様といえる。
では何が違うかといえば、「乗り心地」と「静かさ」だ。
乗り心地のよさは明らかに340mm長くなったホイールベースの恩恵だろう。ラダーフレームにリジッドアクスル、さらにショートホイールベースのジムニーは、舗装路でもヒョコヒョコとした乗り味で路面からのキックバックも強い。しかしノマドは路面をしなやかにいなし、直進安定性もかなりよくなっている。
もちろんあくまで従来のジムニー比での話ではある。
「こんなに乗り心地が悪いとは思わなかった」と購入後すぐに手放してしまう人がいると聞くが、本格クロカン車としての成り立ちをもつジムニーに、乗用車のような乗り心地を求めるのは酷というものだ。
しかしノマドなら、乗り心地の悪さを理由に買い替えるほどではないだろう、というほどには快適だ。そして従来のジムニー乗りからすれば“ジムニーとは思えない”ほど文化的な乗り心地に感じられるはずだ。
静粛性についても明らかな違いがある。軽ジムニーの660ccターボに比べれば、走行時の回転数が低いため静かなのは当然だが、同じエンジンのシエラと比べてもかなり静かなのだ。これは室内の内張りやフロアの防音・吸音材の追加や適正配置によるものだという。
3ドアモデルでは鉄板むき出しだった部分が樹脂パーツでカバーされるなど、生産国のインドでは比較的ラグジュアリーなモデルとして販売しているという背景があり、その仕様の影響が見てとれる。
2.5ドア化で失ったもの
得たものもあれば、失ったものもある。そのひとつは抜群の取り回しのよさだ。具体的には最小回転半径がシエラの4.9mから5.7mへと大きくなった。
「とはいえ全長4m以下のコンパクトカー、問題はないだろう」と高をくくっていたのだが、いざ運転してみると、路地の曲がり角やUターン、縦列駐車のなどのさい「あれ、小回り利かないな……」と感じる場面が多々ある。コンパクトな車体に大型ミニバン並みの回転半径というギャップには、慣れるまで少々時間がかかりそうだ。
3ドアに比べるとハンドルの操舵がわずかに重く、切りはじめの反応が緩いのも気になった。ボディが大きくなりホイールベースが伸びた影響だと思うが、従来のジムニーの軽快なハンドリングに慣れているとやや鈍重に感じられてしまう。ハンドルの重さについては、距離を走って“当たり”がついたらもう少し軽減されるだろうか、などと期待している。
3.まとめ
5ドアを得て実用的かつ快適になったノマドが、基本的には“好事家”向けだったジムニーの門戸を広げるのは間違いない。硬派なルックスに本格的なオフロード走破性という魅力はそのままに、ファミリーカーとしてさえ使えるユーティリティを備えたのだから。発表から4日間で5万台の受注という事実が示すように、これからジムニーの主軸はノマドに移っていくのではないか、とも思う。
いっぽう、守旧派ジムニー乗りにしてみれば、フツウのクルマに近づいたノマドに、少し寂しさを感じるかもしれない(自分のことだが)。軽ジムニーとノマドの2台持ちだったら完璧なのかな、なんてマニアックな妄想をしている。
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