10月14日、大分県日田市のオートポリスでスーパーGT第7戦『AUTOPOLIS GT 450km RACE』の公式予選が行われ、GT300クラスでは堤優威/平良響/加藤寛規組muta Racing GR86 GTが逆転チャンピオンに近づくべくポールポジションを獲得した。今季、4カテゴリーに参戦している平良にとっては、これから11月末まで続く“四冠への挑戦”に向けて絶好のスタートとなった。
沖縄県出身の平良は、2023年は多忙なシーズンを送っている。2021年から参戦している全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権、ENEOSスーパー耐久シリーズ、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup、そしてこのスーパーGTだ。
平良「“オートポリスで450km”これはイケる」堤「やるべきことをして獲れた」【第7戦GT300予選会見】
その4カテゴリーはこれからの7週間、怒涛のスケジュールで終盤戦を迎えていくことになるが、平良の参戦スケジュールは下記のとおりだ。そして平良は、10月14日の時点で参戦する4カテゴリーすべてでチャンピオンの可能性を残している。多くのカテゴリーを戦っているドライバーは他にもいるが、すべてでチャンピオン争いに絡んでいるドライバーはなかなかいないだろう。
・平良響の10~11月のスケジュール
10月14~15日 スーパーGT第7戦オートポリス
10月21~22日 スーパー耐久第6戦岡山
10月28~29日 TGR GR86/BRZ Cup第6戦鈴鹿
11月4~5日 スーパーGT第8戦もてぎ
11月11~12日 スーパー耐久第7戦富士
11月18~19日 スーパーフォーミュラ・ライツ第6大会もてぎ
11月25~26日 TGR GR86/BRZ Cup第7戦富士
・10月14日時点での平良/平良の所属チームのランキング
スーパーフォーミュラ・ライツ:ランキング首位(92点)
スーパーGT GT300:muta Racing GR86 GT/ランキング6位(34点)
スーパー耐久 ST-Xクラス:中升 ROOKIE Racing/ランキング首位(102点)
TGR GR86/BRZ Cup プロフェッショナルシリーズ:ランキング4位(35点)
7週間連続のレースのうち、その緒戦にあたるのが今回のスーパーGT第7戦オートポリス。そしてその決勝レースに向けたポールポジションを幸先良く獲得してみせた。
「TGR GR86/BRZ Cupは1レース欠場しているので(第5戦岡山がスーパーフォーミュラ・ライツと併催だった)正直、少し遠いかな? と思いますが(首位はGT300のチームメイトである堤。25点差ある)、もし4カテゴリーともチャンピオン獲ったらパーティですね(笑)」と平良は語った。
ただ、もちろんチャンピオン獲得に向けては、大きな重圧が平良にはのしかかる。TGR-DCドライバーである平良にとっては一年一年が勝負であり、特にスーパーフォーミュラ・ライツは己の将来をかけたシーズンだ。しかしGT300での好結果、そして他カテゴリーでの経験が、ライツにも確実に繋がっているという。
「今日ポールポジションを獲れたことは、カテゴリーは違うとは言えどテンションが上がるというか、自信に繋がりますからね。それを踏まえても、やはり決勝レースは勝っておきたいです」と平良。
「これからスケジュールも大変ですけど、11月はぜんぶ最終戦なんですよ。本当に大事になるので、自分の身体のケアも大事な仕事と思って頑張ります。ホント良い11月になるか、ダメな11月になるかですね」
もし4カテゴリーのチャンピオンを獲ることができたら平良は「JAFさんがやっている『ドライバー・オブ・ザ・イヤー(https://motorsports.jaf.or.jp/results/drivers-award)』が獲りたいです(笑)。でも小出(峻)選手もGT300とライツでチャンピオンの可能性ありますよね……」と言う。
果たして平良の四冠はあるのか……!? それに繋がるレースになるのか、スーパーGT第7戦オートポリス、そしてそこから続く7レースは見逃せないところだろう。
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