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アバルト最強の「695」、欧州8か国走破ツアー再開…ブランド誕生70周年記念

フィアットの高性能車部門のアバルトは7月6日、ブランドの1949年誕生から70周年を記念して、アバルト『695セッタンタ・アニヴェルサーリオ』で欧州8か国3700kmを1949時間以内に走破するツアーを、イタリア・トリノで再開した、と発表した。

アバルトブランド誕生70周年記念車として発表されたのが、695セッタンタ・アニヴェルサーリオだ。アバルトが1949年に設立されたことにちなんで、世界限定1949台が生産される。2019年11月には、日本市場にも限定202台が導入され、完売している。

◆手動で角度を調整できるリアスポイラー

695セッタンタ・アニヴェルサーリオには、新開発のリアスポイラー「Assetto Variabile」が装備された。アバルトによると、高速コースでのグリップと、高速走行時の安定性が向上するという。

新開発のリアスポイラーは、手動で角度が調整できる。これは、レースでメカニックがスポイラーの角度を調整して、レーシングカーのパフォーマンスを最大限に引き出すことにヒントを得たものだ。イタリア・トリノのFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)の風洞実験施設において、アバルトエンジニアが開発に取り組んだ。この風洞実験施設ではイタリアで唯一、風速最大210 km/hを可能にする。

695セッタンタ・アニヴェルサーリオでは、リアスポイラーを0~60度の角度で12ポジションに調整できる。 最大傾斜位置の60度では、200km/hでの走行時、ダウンフォースを最大42kg増加させることができる。これにより、とくにサーキットにおいて、優れた車両ダイナミクスと高速でのより安定した走行性能を実現するという。

◆ビンテージグリーンの専用ボディカラー

695セッタンタ・アニヴェルサーリオは、「Monza 1958」と呼ばれる専用のビンテージグリーンで塗装された。1958年のモンツァにおいて、当時の『500アバルト』が、6つの国際記録を樹立したことに由来する。フロントリップスポイラー、サイドスカート、前後のフェンダーアーチ、ドアミラーカバーなどは、「Campovoloグレー」で仕上げた。ボンネットのスコーピオンステッカーとルーフのチェッカーフラッグパターンには、同じ色が使用されている。足元は、17 インチの「SuperSport」アルミホイールで引き締められた。昔ながらの書体のバッジと、ビンテージスコーピオンエンブレムも装着されている。

インテリアは、サベルトの「Tricolore」と呼ばれる専用シートを採用するなど、スポーティな演出を施した。 コクピットには、限定車であることを示すシリアルナンバープレートが添えられる。Appleの「Car Play」やグーグルの「Android Auto」に対応した。インフォテインメントシステムの「Uconnect7」には、高解像度スクリーン、最新のナビゲーションシステムが採用される。

◆1.4リットルターボは180hp

パワートレインは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンだ。最大出力は180hp、最大トルクは25.5kgmと、シリーズ最強のスペックを獲得する。0~100km/h加速は6.7秒で駆け抜ける。アクティブエキゾーストシステムの「Record Monza」が装備されており、痛快なサウンドを発生する。

ブレンボ製ブレーキを標準装備した。フロントには4ピストンアルミ製キャリパーと305mm径ディスク、リアには240mm径ディスクが装備される。前後ともディスクには、穴開き仕様だ。FSDテクノロジーを備えたコニ製リアサスペンションも装備されている。

◆新型コロナの影響による中断を経てツアー再開

アバルトは7月6日、ブランドの1949年誕生から70周年を記念して、このアバルト695セッタンタ・アニヴェルサーリオで欧州8か国3700kmを1949時間以内に走破するツアーをイタリア・トリノで再開した。2月下旬にオランダ・アムステルダムを出発し、ベルギー、ドイツ、スイスを経て、イタリアに到着。しかし、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のロックダウンの影響で、ツアーは中断されていた。

ツアーには、ファン、クラブ会員、ジャーナリストが参加し、アバルト695セッタンタ・アニヴェルサリオを交代でドライブする。イタリア・トリノで再開されたツアーは、フランス、スペインを経由して、目的地のポルトガル・リスボンを目指す。出発してからちょうど1949時間で、ポルトガル・リスボンにゴールする予定だ。

アバルトは、1949時間を日にちに置き換えると80日を少し超えており、フランスの作家のジュール・ヴェルヌが1873年に出版した『80日間世界一周』(Le tour du monde en quatre-vingt jours)で語った冒険とよく似ている、としている。

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