日本国内では限定24台が販売
ヒマラヤに乗りたくて教習所の門を叩いた、2021春【with HIMALAYAN vol.1】
1901年に英国で誕生したロイヤルエンフィールドは、現存する世界最古のモーターサイクルブランドとして知られている。今回は創業120周年を記念して、「INT 650」と「コンチネンタルGT 650」のアニバーサリーエディションが登場。日本では限定24台のみの販売となる特別なモーターサイクルをチェック!
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:ROYAL ENFIELD
国内の販売は「 INT 650」が7台、「コンチネンタルGT 650」は17台
ロイヤルエンフィールドの創業120周年を記念して登場する「INT 650」と「コンチネンタル GT 650」は世界全体で480台の限定生産。そのうち120台がアジア太平洋地域で発売となるが、日本国内は「INT 650」7台、「コンチネンタル GT 650」17台という情報が発表された。発売は、2022年5月中旬頃~を予定。
「INT 650」と「コンチネンタルGT 650」は648cc並列2気筒シリーズで、ビギナーからバイク歴の長いライダーまで幅広い層に人気。昨年秋にはユーロ5適合エンジンを搭載したモデルが発売され、新たなカラーバリエーションも話題となった。
―― 【ROYAL ENFIELD INT 650[2021 model]】主要諸元■全長2122 全幅789 全高1165 軸距未発表 シート高804(各mm) 車重202kg■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 648cc 47ps/7150rpm 5.3kg-m/5250rpm 変速機6段 燃料タンク容量13.7L■タイヤサイズF=100/90-18 130/70-18 ●価格:スタンダード 85万2500円/カスタム 87万1200円/クローム 89万7600円
―― 【ROYAL ENFIELD Continental GT 650[2021 model]】主要諸元■全長2122 全幅744 全高1024 軸距未発表 シート高793(各mm) 車重198kg■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 648cc 47ps/7150rpm 5.3kg-m/5250rpm 変速機6段 燃料タンク容量12.5L■タイヤサイズF=100/90-18 130/70-18 ●価格:スタンダード 87万2300円/カスタム 88万8800円/クローム 92万700円
数々の賞を受賞し、イギリスでも大人気の「INT 650」
今回登場するアニバーサリーエディションは、ブラッククロームのカラーリングと真鍮製のタンクバッジが特徴。120年というブランドが歩んできた歴史を礎に、英国とインドの合同チームによってデザイン・製造された。
―― 「INT 650」BLACK MIRROR 108万1300円(限定7台)
―― ロードスターの真骨頂である「INT 650」は、名誉あるIndian Motorcycle of the Year 2018をはじめとする複数の賞を受賞。イギリスではインドブランドとして初めて「Best Retro Motorcycle of the Year」を、2019年・2020年の2年連続で受賞している。 [写真タップで拡大]
―― また2020年には、ネイキッドスタイルのモーターサイクルとしてイギリスで最大の販売台数を記録した。 [写真タップで拡大]
―― サイドパネルには、120年を記念した特別なデカールが施されている。
オールブラックのボディに職人がつくった真鍮製タンクバッジが輝く
両モデルに共通するブラッククローム・タンクカラーは、クロームメッキ技術を駆使した独自開発のもの。持続可能で環境に優しいプロセスで、クロームメッキ処理が施されている。このブラッククローム・タンクをより引き立たせるため、エンジン、サイレンサーなどのコンポーネントだけでなく、フライスクリーン、エンジンガード、ヒールガード、バーエンドミラーなどの純正モーターサイクルアクセサリーもすべてブラックで統一している。
―― 「Continental GT 650」BLACK MIRROR 112万8600円(限定17台)
―― カフェレーサースタイルの「Continental GT 650」。 [写真タップで拡大]
―― オールブラックのスタイリッシュな1台。 [写真タップで拡大]
また、非常にユニークなハンドメイドの真鍮製タンクバッジは、インド・タミル・ナードゥ州のクンバコナムの寺院で何世代にもわたり職人として働く「Sirpi Senthil」家と共同で製作。クンバコナムは寺院が多いことでも知られ、インドでも数少ない特別な神を祀った寺院や7世紀に建てられた寺院も現存するほど。インドでも古くから崇拝されている寺院のために真鍮の彫像を作ることを専門としている「Sirpi Senthil」家が、オートモーティブブランドとコラボレーションするのは今回が初めてのプロジェクトとなっている。
―― 「Sirpi Senthil」家と製作したオリジナルの真鍮製タンクバッジ。
―― タンクトップには特別なモデルであることを示すシリアルナンバーが刻印されている。タンクのゴールドラインは手描き。
【動画】Royal Enfield 120th Anniversary Edition – The Design
動画ではロイヤルエンフィールドのチーフデザイナーや数名のインダストリアルデザイナーによるインタビューを公開。真鍮製タンクバッジを製作しているシーンや、タンクのゴールドラインを手描きしている様子を見ることもできる。
ブラックプロダクト好きとしては、本当に物欲を刺激される佇まい。時代に対応した空冷エンジンを抱いたクラシカルなデザインのモーターサイクルは、ぜひ一度現物にお目にかかりたいと願うばかりだ。
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