リアルの世界で再現したサーキット専用ハイパーカー
11月9日に富士スピードウェイで開催された『マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2024』。過去最高となる177台のマクラーレンが参加し盛況を見せたサーキットに1台、日本初登場となるハイパーカーが現れた。それが『マクラーレン・ソーラスGT』である。
【画像】ゲーム『グランツーリスモ・スポーツ』のコンセプトカーから生まれたハイパーカー『マクラーレン・ソーラスGT』! 全112枚
2022年8月に発表されたソーラスGTは、ゲーム『グランツーリスモ・スポーツ』に登場したコンセプトカー『マクラーレン・アルティメット・ビジョン・グランツーリスモ』をベースに、リアルの世界で再現したサーキット専用のハイパーカーだ。発表時点で限定となる25台は既に完売と、反響も高かった。
それもそのはず、車重は1000kg未満で、発生ダウンフォースは1200kg以上。専用設計の7速シーケンシャルギアボックスと組み合わせられる5.2L自然吸気V10は、10000rpmを越える回転数と840psで、0-100km/h加速は2.5秒、最高速は320km/hオーバーと、まさに夢のようなスペックを誇るからだ。今回、実車を近くで観察することができたが、レギュレーションに囚われず開発したキャノピー付きのF1マシーンと表現ができるほど、フォーミュラマシーンそのものに見えた。
2度目のグッドウッド最速マシーンに輝く
事実、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、ファクトリードライバーであるマーヴィン・キルホファーが、日曜日のタイムドシュートアウト決勝で45秒342を記録。見事優勝を果たしているのだ。2021年の720S GT3X以来3年ぶり、2度目のグッドウッド最速マシーンとなったそうだ。
ちなみにこのグッドウッドでは元F1ドライバーのミカ・ハッキネンが、1998年シーズンを走ったMP4/13をイメージしカラーリングしたソーラスGTをドライブ。「真のシングルシーターで、驚異的なV10パワーとサウンドのソーラスGTのドライビングは、マクラーレンでレースをしていた頃を思い出させる体験でした」というコメントを残している。
そして富士スピードウェイでは、アイルトン・セナの甥にあたるブルーノ・セナがステアリングを握るデモランも行われ、自然吸気V10の甲高いエキゾーストノートに来場者は酔いしれることになった。筆者もそのひとりで、高揚感に包まれながら多くの写真を撮影したので、ぜひ画像をご覧頂きたい。
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