その源流は50年前の「ポニーカー・ブーム」
日本では、あまり馴染みのない名前ですが、アメリカでは古くから人気のクルマがダッジの「チャレンジャー」です。
5代目日産「シルビア」 女子ウケ抜群! なにが彼女たちのハートを鷲掴みにしたのか
「ダッジ」はクライスラー傘下のブランドで、特にスポーティなクルマが充実しているのが特徴です。
そうしたダッジの中で人気のスポーティ・モデルが「チャレンジャー」です。初代が誕生したのが1970(昭和45)年。1960年代に盛り上がった「ポニーカー・ブーム」を追いかける形で誕生します。
「ポニーカー」とは、1964(昭和39)年にデビューしたフォードの「マスタング」によってでき出来たジャンルです。1950 60年代のアメリカで一般的にフルサイズと呼ばれた大型車よりも小さく、それでいてスポーティな2ドア車。その「マスタング」は若者の支持を集め、 “「T型フォード」以来”という大ヒットを記録します。それをライバルが黙ってみているわけもなく、GMからは「カマロ」が生まれ、クライスラーからは「チャレンジャー」が世に送りだされました。
ちなみにポニーカーの影響は日本にも及んでおり、そのひとつがトヨタの初代「セリカ」です。日本ではポニーカーではなく、「スペシャリティ」という呼ばれ方が使われました。
50年前、時代はいわゆるパワフルな「アメ車」
日本には、これまで正式に輸入されたことのない「チャレンジャー」ですが、アメリカでは「マスタング」や「カマロ」と並ぶ人気モデルとなっています。延々とカーアクションが続く、1970年代の映画『バニシング・ポイント』で、主人公の乗るクルマとして採用されたのも「チャレンジャー」でした。
ポニーカーは若者向けのクルマであったため、価格も低く抑えられていました。ただし、スポーティなイメージを作るため、一方で強力なエンジンも用意されていました。しかも、クライスラーは1950年代からパワフルなクルマを数多く市場投入してきたメーカーでした。レースにも積極的に参加していましたし、そのための特別なモデルも数多く作っていました。そうした経緯もあり、そのためクライスラーのハイパフォーマンスカーやレースカーは「モーパー(MOPAR)」との愛称で呼ばれていたのです。
また、1960 70年代のアメリカはハイパワーなクルマが「マッスルカー」として人気を集めた時代です。そのため初代「チャレンジャー」にも最高出力335馬力の「チャレンジャーR/T」がラインアップされていました。今から50年近く前なのに、すでに300馬力を超えるクルマが普通にアメリカでは売っていたのには驚くばかりです。
現行最強モデルは初代の倍以上!
現在、アメリカで販売されている「チャレンジャー」は、2008(平成20)年より発売されている第3世代のモデルです。ボリューム感は増していますが、初代のイメージを今に伝えるデザインとなっています。
そして恐ろしいことに、ハイエンドモデルは最高出力707馬力の6.2リッターのV8エンジンが搭載されています。これは純粋なスポーツカーであるふたり2人乗りの「バイパー」の、8.4リッターV10エンジンの645馬力よりも上。それでいて価格は6万5000ドルから (約780万円から )というのにも驚かされます。ポルシェなどの欧州のスポーツカーと比べると、圧倒的なまでに安価です。レース用燃料をも使用可能なさらに上の最強モデルになると、同じ6.2リッターV8エンジンで840馬力以上を絞り出すというとんでもない仕様になります。
ちなみにダッジには、もう少しサイズの大きなスポーティカーの「チャージャー」があり、そちらにも707馬力仕様が用意されています。
実用的な5人乗車のスポーティカーでありながらも、驚くべきパワフルなエンジンを搭載。それでいて価格も、欧州車と比較すれば意外と手ごろ。日本車や欧州車ではありえない、アメリカだからこそできるクルマ。それがダッジの「チャレンジャー」なのです。
※一部誤記を修正、追記しました。
【写真】ダッジといえば「バイパー」!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!? 後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?