ピアストリは今季チャンピオン狙える！ ハース元代表が太鼓判「良いスタートを切れば可能性はある」

　元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、マクラーレンのオスカー・ピアストリが良いスタートを切れば、2025年シーズンにもチャンピオンになれる可能性があると支持している。

　ピアストリはマクラーレンから2023年にF1デビューを果たし、すぐに成功を収めた。ルーキーにもかかわらず経験豊富なドライバーに匹敵する能力を示し、最前列で戦えるほど速いマシンを手に入れると、2024年のハンガリーGPで初優勝を飾った。

　アゼルバイジャンGPでも優勝を果たし、マクラーレンの1998年以来となるコンストラクターズタイトル獲得に大きく貢献した。ピアストリはランキング4位でシーズンを終え、同2位だったチームメイトのランド・ノリスとは82ポイント差だった。

　シュタイナーも、彼のポテンシャルを高く評価しているひとりであり、今後チャンピオンを狙える器であると評価。良いスタートを切れば、今季タイトルを獲得する可能性もあると語った。

「彼は（ワールドチャンピオンに）なれる。それには、常に適切なマシンに乗る必要があるがね。でも現時点では、彼は今年すでにそうなる可能性がある」

「私は以前にもそう言ったが、今年彼が良いスタートを切れば可能性がある。いつも言っているんだが、私は個人的には彼のことをあまり知らないんだ。でも、彼のコーチをしているマーク・ウェーバーは知っているよ」

　ピアストリと同郷のウェーバーは、ピアストリのマネジメントで手腕を発揮していることで知られる。自身もF1で9勝を挙げており、2010年にはレッドブルでワールドチャンピオン獲得を惜しくも逃した経験を持つ。彼の12シーズンにわたるF1キャリアで学んだすべてを若いドライバーに吹き込むことができるのだ。

「マークはオスカーにやってはいけないミスを教えることができる。それはとても大切だ。彼は最高の教師になれる。『ここで近道をしよう。私がやって間違っていたから、こういうことはするな』と言えるんだ」

　ピアストリ自身もシュタイナーと同じくポジティブな気持ちで新たなシーズンに臨む。シルバーストンでフィルミングデーを行なった後、メディアの取材に応じた彼は、自分への期待をはっきりと口にした。

「言うまでもなく、今季は白紙の状態からのスタートだ」

　そうピアストリは語った。

「またみんながゼロからのスタートになる。昨シーズンの終盤は、ニュートラルに自分のベストを尽くすチャンスがあった」

「ランドを助けることになった場面もいくつかあったけれど、彼が僕を助けてくれたこともあった。でも、まっさらな状態からスタートしているのは間違いないし、今年は世界チャンピオンを狙えると思う」

「12ヵ月前の自分は、あまり自信もなく、弱点を抱えたままシーズンを迎えていたような気がする。昨シーズンを通して、僕はそれらに対処したと思う。今は毎週末、それに取り組みながら自分のベストを尽くすことができる。それが違いになるんだ」

「自信はある。まだ取り組むべきことがあるし、完成していないのは確かだが、誰も完成はしていないと思うし、このオフシーズンにやろうと決めたことに取り組むことができれば、それを実現するための多くの手段を手に入れることができると思う」