ポルシェカレラカップジャパン、2019年シーズン岡山で開幕

今シーズンもSuper GTとF1日本GPのサポートレースに

ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン（PCCJ）委員会は「ポルシェカレラカップジャパン」2019 年シーズン第1-2 戦を、4 ⽉13 ～14 ⽇に岡⼭国際サーキット（岡⼭県）において開催する。

世界最速のワンメイクレースとして知られる「ポルシェ カレラ カップ」の日本シリーズとして2001年にスタートし、今年19 年⽬のシーズンを迎えた「ポルシェ カレラ カップ ジャパン（PCCJ）」。現在、日本国内で行われているワンメイクレースの中で、もっとも長期間継続開催しているシリーズだ。2019年シーズンは例年同様「SUPER GT」と「F1日本GP」などのビッグイベントのサポートレースとして、4⽉～10⽉までに6イベント11 戦の開催が予定されている。

タイプ991第2世代「911 GT3 Cup」が20台勢揃い

PCCJを戦うマシンは、昨シーズンから導⼊されたタイプ991第2世代「911 GT3 Cup」。リヤに搭載された4リッター⽔平対向6気筒エンジンは最⾼出⼒485psを発揮し、ダイレクトフューエルインジェクション（DFI）の採⽤で効率性も⼤幅に向上。さらにアンチロックブレーキシステム（ABS）を搭載するなど、パフォーマンスだけでなく、安全⾯でも更なる進化を遂げて、導入初年度の昨年は各サーキットでコースレコードを更新した。

クラス区分は全ドライバーが対象でシリーズチャンピオンを競う「オーバーオール（総合順位）」と、オーバーオールの中でアマチュアドライバー同⼠が覇を⽬指す「ジェントルマンクラス」で構成。今シーズンのエントリーは全20台（うちジェントルマンクラス登録は13台予定）で、オープニングレースとなる第1-2 戦の岡⼭⼤会から熱き戦いがスタートする。

第1-2 戦の舞台となる岡⼭国際サーキットは、全⻑3.703kmで2つのストレートと13のコーナーで構成されており、⽐較的狭いコース幅とタイトコーナーが多いのが特徴。そのためオーバーテイクのチャンスが限られ、上位入賞を目指すためには予選グリッドの順位が重要な鍵を握る。予選は1回のみが実施され、第1戦のスターティンググリッドは予選ベストタイム順、第2戦のスターティンググリッドは予選で記録されたセカンドタイム順で形成される。このため予選では、ベストタイムに加えてもう1 ラップそれに近いタイムを記録できるかが重要なポイントとなる。

PCCJ王者と歴代PCCJジュニアドライバーの対決

今シーズンの注⽬は、元PCCJ王者と歴代PCCJジュニアプログラムドライバーによる対決だ。2013年、2014年に2連覇を達成した小河諒は、5年ぶりのPCCJフル参戦となる。そして、2017年、2018年にPCCJ ジュニアプログラムドライバーとして参戦し、2年連続シリーズランキング2位となった上村優太は新たにポルシェセンター岡崎を母体とするチーム「ナインレーシング」へ移籍し王座獲得を狙う。

今年度のPCCJ ジュニアプログラムドライバーとして参戦するのは笹原右京。笹原は幼少期からカートレースで注目され、欧州のレースでも活躍して近年は国内に戻り、2017年にFIA F4でシリーズ2位、2018年は全日本F3選手権でシリーズ3位の成績を収めている。

また昨年のチャンピオンチーム「スカイレーシング」は、FIA-F4で活躍してきた大滝拓也を擁して2年連続タイトルを狙う。これら若手ドライバーによる優勝争いに、2017年にPCCJ史上初となるオーバーオール（総合）とジェントルマンクラスのダブルタイトルを獲得した武井真司、2018年最終戦で待望のオーバーオール初優勝を飾った星野敏などといったベテラン勢がどう絡んでくるのか注目される。

ジェントルマンクラスには13名が参戦

⼀⽅、13⼈のカレラカップパイロットが参戦するジェントルマンクラスは、ベテラン、ルーキーが顔を揃えている。昨年、初のクラス優勝を飾ってシリーズランキング2位に輝いたIKARI、1勝を挙げてシリーズランキング3位となった内山清士、同じく1勝を挙げてシリーズランキング4位となった2013年のクラスチャンピオンである⽥島剛が中心となり、実力伯仲の戦いが繰り広げられることになりそうだ。

PCCJ第1-2戦岡⼭⼤会のスケジュールは、専有⾛⾏が4⽉12⽇（⾦）8時～8時30 分、10時25分～10時55分と各30分間の2セッション。予選は4⽉13⽇（⼟）11時20分～11時50分の1回のみ。そして決勝レースは、第1 戦が13⽇（⼟）16時40分スタート（15周もしくは30分間）、第2戦が14⽇（⽇）11 時25分スタート（15周もしくは30分間）となっている。