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「乗るならいまでしょ!!」運転も体力勝負!? おじいさんになる前に絶対乗ってほしいクルマ4選

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「乗るならいまでしょ!!」運転も体力勝負!? おじいさんになる前に絶対乗ってほしいクルマ4選

 警視庁の発表によれば、特殊車両を含む原付以上の乗り物を運転する65歳以上の人の交通事故発生状況は2021年が27598件中4370件(15.8%)。また、事故全体に占める高齢運転者の事故割合は、直近10年で約14~18%の間で推移しており大きな増減はない。

 高齢者だからといって極端に事故が多いというわけでは決してないが、歳を重ねるごとに反射神経や動体視力の低下は避けられず、また足腰の衰えによってクルマに乗る・クルマから降りる・長時間運転するという行為もツラくなってくる。

「乗るならいまでしょ!!」運転も体力勝負!? おじいさんになる前に絶対乗ってほしいクルマ4選

 若い頃は好きなクルマでブイブイ言わせていた人も歳をとったら同じようなクルマに乗るのは少々キビしいかも……ということで、ここではおじいさんになるその前に乗っておきたい4モデルを紹介したい。

文/FK、写真/スズキ、トヨタ、日産、ホンダ

ノート オーラNISMOに乗るなら“NISMOモード”は使うべからず!

新世代NISMOの象徴として、先進テクノロジーを感じさせる洗練されたデザインが採用されているノート オーラNISMO

 2022年上半期のハイブリッド車を含めた電動車の国内登録車販売において、5万6942台を記録してNo.1に輝いたノート&ノート オーラ。

 なかでも、NISMOのこだわりを満載した駿足の電動シティレーサーとして2021年8月に発表されたノート オーラNISMOは、現代のホットハッチたるスペックを誇る一台。

 NISMOのアイコンであるレッドアクセントのレイヤードダブルウイングを採用して低重心かつワイド&ローフォルムを実現したエクステリアや、ハイグリップタイヤの性能を最大限に引き出す専用サスペンションと車体剛性配分の最適化によって高揚感をもたらすハンドリングもさることながら、その最大の魅力は電動車の真骨頂ともいうべき俊敏なレスポンスと伸びのある加速にある。

 特に、ノート オーラNISMOでは走りの良さを際立たせるべく、ドライブモードに専用のNISMOモードを設定。このNISMOモードがスゴいのなんのって! ひとたびNISMOモードに選択すると「これ、マジ?」と思わずにはいられないほどの強烈な加速力と超絶アクセルレスポンスを味わうことができるのだ。

 加えて、走行中の出力と回生量を表示するパワーメーターのゲージがビンビン動くその様にテンションも爆上がり間違いなし。

 しかし……このハイパフォーマンス、反射神経や動体視力が低下したおじいさんには少々刺激的すぎるかもしれない。

本格クロカン=ジムニーならではの硬派な走りにおじいさんは耐えられるか?

ジムニーのエクステリアはスペシャリストが愛用する“プロの道具”をデザインコンセプトに、機能に徹した飾らない潔さを追求。丸型ヘッドランプ、5スロットグリル、クラムシェルボンネットフードといったジムニーのデザインアイコンも継承される

 2018年7月に20年ぶりの全面改良が行われた現行のジムニー。発売からすでに4年が経過したが、いまも納期が1年以上という人気ぶりはクルマ好きならご存じだろう。

 1970年4月、軽自動車として初の本格4WDオフロードモデルとしてデビューしたジムニーはデビューから半世紀が経過しているものの、現行モデルにもそのこだわりと技術がしっかりと継承されていることが人気の要因のひとつになっている。

 例えば、Xメンバーと前後にクロスメンバーを加えたことでねじり剛性を先代モデルから約1.5倍向上させた新開発のラダーフレームをはじめ、FRレイアウト、副変速機付のパートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式のサスペンションなど枚挙に暇がない。

 そんな伝統を継承したメカニズムもさることながら高い走破性能を実現するブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備したり、専用チューニングを施したR06A型ターボエンジンを採用するなど、本格4WDオフロードモデルとしてのスペックと走行性能にも磨きがかけられているのだから人気が出るのも当然! 

 いまの国産車市場で人気を集めているスタイリッシュなSUVとは一線を画す、本格オフロード走行も楽しめるクロカンモデルなだけに走りも超硬派。それだけに、乗り心地が良いクルマに慣れてしまっている高齢者には運転しづらいかも。

 ネックは納期で、現在1年~1年半待ちとか。もうちょっとなんとかならんか……。

S660は低すぎる全高に狭い室内と収納スペースのなさがネック

“ENERGETIC BULLET”をデザインコンセプトにロー&ワイドでタイヤが四隅でしっかりと踏ん張り、高い運動性能を予感させるたたずまいを徹底追求したS660

 2022年3月に生産終了となったS660。あらゆる場面でいつでもワクワクする、心が昂ぶる本格スポーツカーを追求するべく“Heart Beat Sport”をキーワードに開発されたS660は2015年4月に登場。

 専用ターボチャージャーを採用した直列3気筒DOHCエンジンとワイドレンジ&クロスレシオの6MTやダイレクトな走りが楽しめるスポーツモードに切り替え可能な7速パドルシフト付CVTが走る楽しさを提供するだけでなく、ミドシップエンジン&リアドライブレイアウトの採用による最適な前後重量配分や軽自動車初の電子制御システムであるアジャイルハンドリングアシストによって曲がる楽しさも提供。

 まさに、Heart Beat Sportを地で行く趣味性が高い2シーターのオープン軽自動車なだけに「老後に乗りたい」と目論んでいる人も少なくないだろう。

 しかし、その高い走行性能とは裏腹に室内は驚くほど狭く、収納スペースも皆無に等しいなど普段使いのクルマとしては少々難アリ、というのが実情。全高も1180mm(現行モデルのなかでも低いと言われるマツダのロードスターでも1235mm)と低くて着座位置も低いことから、乗り降りするだけでもけっこう大変だったりする。

 ちょい乗りは抜群に楽しいが、ロングドライブは少々ツラいだけに、S660を老後の楽しみに……という人は、バイク感覚でカジュアルに乗るのが吉だろう。

 残念ながら新車では買えなくなってしまったが、今なら中古車がそれほど高騰していないので狙い目の一台と言える。

少々乗り降りしづらくても取り回しに不安があってもランクルが欲しい

信頼性・耐久性・悪路走破性は進化させつつ、世界中のどんな道でも運転しやすく疲れにくい走りを実現した現行のランドクルーザー。フレーム構造は従来モデルを踏襲しながらもTNGAの考えに基づくGA-Fプラットフォームが新たに採用された

 2021年8月に300シリーズに進化したランドクルーザー。その車体は最低地上高が225mmと高く、全高も1925mmあり、かつ全長約5000mm、全幅約2000mmというビッグサイズを誇る。

 となると、乗り降り性や取り回し性に不安を感じる人もいるだろうが、それを補って余りあるスペックに魅力を感じずにはいられない。

 現行モデルでは伝統のラダーフレームを刷新して高剛性・軽量化・衝突安全性能・静粛性・走りの質の向上を果たすとともに、低重心化や前後重量配分を改善。

 他にもショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するリニアソレノイドタイプのAVS、低速時の優れた取り回しや悪路走行時のキックバックを低減する操舵アクチュエーター付パワーステアリング、ブレーキペダルの操作量をセンサーで検出して最適な制動力を得る電子制御ブレーキシステム、リアタイヤのトラクション性能を確保するトルセンLSDなど装備は充実。

 歴代ランドクルーザーのヘリテージを追求した、タフな強靭さと洗練された大人の深みを融合したエクステリアデザインも機能美に溢れている。そのおかげ(?)で生産能力を上回る注文が殺到し、納期は5年以上との噂も……。

 フトコロ具合に余裕があり、かつ「現行モデルが買える時期まで待っていたら、おじいさんになっちゃう」なんて人は価格高騰が止まらない中古車を狙っちゃう!?

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みんなのコメント

32件
  • うちのじぃちゃんは先月84になったけど、S660に乗ってる。
    30年くらい前にビートに乗ってたらしく、納車してからニコニコしながら毎日ドライブに出掛けていく。
  • PS/PW付いている今の時代の車ならいくつになっても乗れますよ。
    昔のPSなしの車両はある程度腕力必要になるけど、据え切りしなきゃ特に問題ない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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