この記事をまとめると
■TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2025の第6戦が鈴鹿サーキットで開催
セッティングが決まらずに挑んだ「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2025」第5戦! 88号車の井口が3位入賞で逆転年間チャンピオンも見えてきた
■大雨と混戦のなか88号車井口選手が連続表彰台を獲得しチャンピオン争いを継続
■チャンピオン争いは最終戦の岡山へもち込まれ井口はトップと10ポイント差で逆転を狙う
入れ替わる天候のなか激しい争いが展開
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2025の第6戦となる鈴鹿大会が、三重県の鈴鹿サーキットで10月5日に開催されました。予選は大雨、決勝は薄曇りからの雨となったほか、コース内での激しいバトルによるクラッシュやコースアウトも多数のサバイバルレースになりました。そのなかで、チームタクティの井口選手が表彰台を連続で確保しました。
シリーズ第6戦となるこのレースに、チームタクティの井口選手はシリーズランキング2位で挑みます。この鈴鹿大会を含む残り2戦でシリーズチャンピオンが決まる大事なレースです。
鈴鹿サーキットのコーススケジュールの都合などから木曜日の走行はなし。金曜日朝一番からの20分間の練習走行と、午後の占有走行30分しか練習走行の時間は取れないため、2回の走行でタイヤの空気圧(内圧)やサスペンションのセッティングなどを決めていかなくてはいけません。
チームタクティの井口選手・久保選手はブリヂストン、奥本選手はダンロップタイヤを装着します。なかでも奥本選手は、今大会からダンロップが新しく投入したDIREZZA β07を履いて走行を開始。金曜日の占有走行で奥本選手は全体トップタイムを刻むほど調子のよさを見せます。
DIREZZA β07は従来の β06からドライ路面でのライフやグリップ性能を向上させており、その効果がはっきりと現れたかたちとなりました。
金曜の好天から一変し、土曜の予選は雨。午前中に行われたクラブマンクラスの予選では普通に走れる状況でしたが、お昼からのプロフェッショナルクラスの予選が始まるころには次第に雨粒が大きくなり、各車ハイドロプレーニング現象でグリップがまともに得られない状況のなか、タイムアタックを行うことになりました。
そんななかでもチームタクティの井口選手が2位、久保選手が5位と上位に顔を連ねます。一方の奥本選手は、新作DIREZZA β07と雨の相性が芳しくなく17位となります。
また、今大会にはBRZを扱うレカロレーシングも参加しており、小暮卓史選手、近藤翼選手、佐々木孝太選手の3台体制で挑みます。それぞれアタックを行いましたが、奥本選手と同じくDIREZZA β07を装着していることから雨の予選に苦戦し、小暮選手が21位、近藤選手が25位、佐々木選手が26位となります。
波乱の決勝でBRZ勢は井口選手が抜け出す
日曜の決勝は雨予報だったものの、なんとかもち堪えて曇り空でレースがスタートしました。
2位スタートの井口選手は順調に進みますが、中団以降が混戦を極め、久保選手、奥本選手、佐々木選手がコース上でのポジション取りに苦戦してコース外を走行するシーンも見受けられました。なかでも佐々木選手はそのままスポンジバリアまでコースアウトしてしまいます。スタックののち自力で復活してピットに戻りましたが、リタイアとなりました。
2位を走る井口選手はすぐ後ろを走るランキングトップのライバルに抜かれないように走行を続けますが、内圧の設定などにより徐々に追い詰められ、ついには順位が逆転してしまいます。途中クラッシュ車両が出たためSCランを挟みましたが、レース再開後もそのほかのライバルに抜かれることなく3位を守り切り、2戦連続の表彰台を獲得しました。
久保選手はポジションを下げましたがポイント圏内の8位。奥本選手は健闘しましたが20位となりました。
中団からレースをスタートしたレカロレーシングの近藤選手は序盤のスピンで大きく順位を落としましたが、驚異的な追い上げで順位を挽回します。しかし、他車との接触によりコースアウトし、車体が大きく損傷してリタイア。クラッシュの影響で近藤選手の体も心配されましたが、無事が確認されています。
小暮選手も中団の激しいレースを潜り抜け、ポジションアップの19位でフィニッシュしました。
連続表彰台を獲得した井口選手は、「路面は濡れていたもののスタートも決まって追い上げることができましたが、途中からペースが悪くなってしまい逆転を許してしまいましたが、苦しいなかでも表彰台を獲得でき、チャンピオン争いも最終戦までわからない状況なので諦めずに行きたいと思います」と語ってくれました。
シリーズランキングトップのライバルが井口選手より前でフィニッシュしたため、第6戦終了時点でトップが80ポイント、2位井口選手が70ポイントの10ポイント差。1位で20ポイント、ポールポジションで1ポイント、ファステストで1ポイントとすべて1位を取ると最大22ポイント獲得できるため、まだシリーズチャンピオンの獲得には望みがもてます。
久保選手・奥本選手は混戦のなかで自分の走るラインがなくなることがあり、悔しいレースとなってしまいました。
久しぶりのGR86/BRZ Cup参戦となった小暮選手は、「最近ほかのカテゴリーのマシンに乗っている時間が長かったこともあり、GR86/BRZ Cupのマシンでの合わせ込みに時間がかかってしまいました。新しいDIREZZA β07の特性をうまく掴み、次に繋げていきたいです」と語ります。
一方、クラブマンレースには3台のBRZが参戦し555号車岩崎史晃選手が18位、38号車松田大輝選手が24位でゴール。270号車江原聖洋選手はコンソレーションレースにて4位で終え、エントリーした3台もそれぞれ活躍を見せました。
シリーズ最終戦となる次戦の「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup2025」第7戦は11月29~30日に岡山国際サーキットで開催されます。どのような結果になるのか、BRZの各車に注目です。
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