F1モナコGP決勝で、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、チームメイトのカルロス・サインツJr.を救うために、メルセデスのジョージ・ラッセルを抑え込む戦略に打って出た。レース後アルボンは、”お詫び”としてラッセルをディナーに招待したが、その時の様子をアルボンが明かした。
今年のF1モナコGPは、レース中に最低2回のタイヤ交換(厳密には3セットのタイヤを使うこと)が義務付けられた。このことが、各チームが極端な戦略を採るきっかけとなった。
■”通せんぼ”のお詫びはディナーのおごり! アルボンとラッセルの微笑ましいやり取りが反響
レーシングブルズは、アイザック・ハジャーにポジションを落とさぬまま2回のピットストップをさせるために、チームメイトのリアム・ローソンに極端に遅いペースで走ることを指示し、後続を抑えさせた。この戦略にはウイリアムズも追従。まずはアルボンに2回のピットストップをさせると、今度はチームの2台の順位を入れ替え、サインツJr.に2度のピットストップを終えさせた。その後は再びポジションを入れ替え、ダブル入賞を成功させている。
この影響を受けたのがメルセデス勢であった。モンテカルロは絶対に抜けない……たとえ通常のペースよりも数秒遅く走ったとしてもだ。ラッセルはサインツJr.をサポートするためにペースを落としていたアルボンに完全に抑えられ、入賞すら逃すことになった。
ラッセルはペナルティ覚悟でコースをショートカットしてポジションを奪いにいくという奇策に打って出たが、ラッセルにはタイム加算ペナルティではなくドライブスルーペナルティという厳罰を科され、この策も封じられることになった。
ただレース後アルボンは自身のSNSにラッセルと夕食を共にした様子を投稿。これはファンの間でも大きな話題となった。そしてスペインGPの木曜日にも、この件についての質問がアルボンに飛んだ。
「ジョージとのディナーは最高だったよ。彼はメニューで一番高いモノを注文したんだ。確かロブスターのパスタだったと思う。でも彼はデザートは頼まなかったから、僕のと同じくらいの金額だったのかな。でもまあ、よかったよ。楽しい夜だった」
そう語ったアルボンは、代金の全額を支払ったとも語った。
「あの日は、僕が支払うべきだった。あのレースは悲惨だった。その悲惨なレースのツケを僕が払うってのも変な話だけど、少なくとも何かをしなきゃいけないような気がした。僕よりも嫌な思いをした人がいるわけだしね」
その席でどんなことが話されたのか? そう尋ねられたアルボンは、次のように語った。
「正直に言って、レースについてはほとんど話をしていないよ。レースを離れたら、レースのことはあんまり話さないんだ」
そうアルボンは言う。
「でも、モナコのことについては話をしているよ。正直なところ、あのレースを改善するために実際に何をすべきかは、とても難しい。今回の策は、試してみる価値はあったと思う。チームもドライバーも全員、2ストップにすることで何か成果が出るはずだと考えていたけど、明らかに目標がズレてしまった」
「レースを改善するために、何ができるかをもう一度考え直す必要があると思う」
なおラッセルもこの日のディナーについて、こう語った。
「代金はそれほど高くはなかったよ! だから、請求書はまだ届いていないんだ」
ラッセルはコースをショートカットしてアルボンを抜きに行ったことについて次のように明かした。
「モナコでは、新しいジョージ・ラッセルが現れて、コースをショートしたわけじゃない。アレックスがまるで、おばあちゃんのようにドライブしているのを見るのに飽きてしまっただけだ」
「ペナルティを受けることは分かっていた。喜んで受け入れるよ。それは当然のペナルティだったし、あんなことは決して許されるべきではないと思う」
「彼がスローダウンしたのは、チームメイトの利益のためだけだった。ちょっとひどい状態だったから、自分が楽しむためだけに、そう(ショートカット)しただけなんだ。でも他のサーキットや他の状況であれば、僕が受けたペナルティは、当然のこと以上のモノだったと思う」
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みんなのコメント
ルールの中でやれることをしただけだしあの様になる事はFIAもわかってたはず
それにしてもFIAは何か策を考えないと伝統のモナコGPがただつまらないモナコGPになってしまうよね
来年の開催も決まってますし、このままではそれこそ裸の王様みたいな扱いになりますね。