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おかえり、ワーゲンバス!電気自動車に生まれ変わったVW「ID.Buzz」はこんなに楽しいクルマだった!!

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おかえり、ワーゲンバス!電気自動車に生まれ変わったVW「ID.Buzz」はこんなに楽しいクルマだった!!

フォルクスワーゲンのType 2は、お馴染みのビートル=Type 1に続いて、今から75年も前の1950年に登場した、ビートルをベースに開発されたトランスポーター、通称ワーゲンバスだ。

そのワーゲンバスが、ついに現代に復活。車名を「ID.Buzz」と名乗り、しかもVWのID.4に続く後輪駆動の電気自動車として登場、日本に上陸した。ちなみにID.Bussではなく、ID.Buzzとしたのは、「バズる」という意味からだったらしい…。

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見るだけでワクワクするような新型車

エクステリアデザインはもちろん、Type 2のDNAを受け継ぐアイコニックなものであり、ワーゲンバスと言えば2トーン!!のレトロチックなボディカラーを用意。インテリアもボディカラーに合わせた2トーンカラーとなり、見るだけでワクワクするような商品性を全身に纏ったVWの新型車と言えるだろう。



その日本仕様、右ハンドルモデルはID.Buzz Proグレードで、2990mmのホイールベースを持つ6人乗り(2-2-2席)の標準車=NWBと、3240mmのホイールベースを誇るロングホイールベース版の7人乗りとなる(2-3-2席)LWBモデルをラインナップ。

ロングホイールベース版

VWの説明によれば、押し出し感や迫力、堂々感をアピールする、例えば国産LLクラスのミニバンとは対極にあるキャラクターの持ち主だと説明される。

しかしながら、車体はワールドワイドサイズだ。何しろ標準ホイールベースモデルでも全長4715×全幅1985×全高1925mm。ロングホイールベース版にもなれば、全長が250mm伸びた4965mmに達する。車重もなかなかの重量級で、NWBで2550-2560kg、LWBで2720-2730kgに達する。なお、タイヤはそれぞれ19インチ、20インチの前後異形サイズが装着されている。具体的にはNWBが前235/55R19、後255/50R19。LWBは前235/50R20、後265/45R20となる。後輪側のほうがワイドサイズなのは、後輪駆動の駆動力を高めるためだ。

標準ホイールベース版

電動パワーユニットは1種類で、電動機は定格出力89Kw、最高出力286ps、57.1kg-m、駆動バッテリーの総電圧量はNWBが84kWh、LWBが91kWhとなる。サスペンションはフロントがストラット、リアが4リンクである。

かんじんのいち充電航続距離については、WLTCモードでNWBが524km、LWBが554km。エアコンなどを使用しても、東京~軽井沢間往復360kmを無充電で走ることが可能な航続距離と言えそうだ。

先進感もある室内空間をこっそりチェック!

今回、六本木ヒルズのアリーナで行われたID.Buzzデビューイベントに参加し、こっそり車両に乗り込むことができたのだが、NWBモデルは2列目キャプテンシートでもちろん2-3列スルーが可能。2トーンインテリアによってレトロチックな雰囲気を醸し出しつつ、小ぶりのフルデジタルメーター、12.9インチの大型タッチスクリーン式純正エンタテイメントシステム(ナビ機能は本体になし)、独立温度調整式の後席エアコンなどを備えるなど、新旧モダン、先進感もある室内空間に仕上がっている。ところどころにワーゲンバスの図柄がちりばめられている遊び心もあるから楽しい。



実用面ではパワースライドドアのスイッチが国産車の一部と同様にBピラーにも備わり、スライドドア部分のウインドーがパワーで開閉できるなど、使い勝手面もよく練られている印象だ。

ここで、こっそりID.BuzzのNWB、6人乗りに乗り込み、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準での2/3列目席のスペースを計測。まず、特等席のキャプテンシートとなる2列目席では頭上に230mmの余裕があった。とにかく天井が高く幅広いクルマ、という広々感がある。膝周り空間はスライド機構を最も後ろにセットすると290mmもの、足が組める余裕があった。

こちらはLWB版の3人掛け2列目席

幅220mmの2-3列スルー空間を経て、2人掛けの3列目席に着座すれば、頭上に170mm、膝周りに最小100mm(2列目席最後端位置)~245mmものスペースを確保することができる。6名乗車するのであれば、筆者の提案として、2列目席を中間スライド位置、膝周り空間200mmにセットすれば、3列目席に165mm、つまりVWゴルフ7の後席同等の膝周り空間が得られることになり、後席4名がまったく無理せずにドライブを楽しめることになる。3列目席はフロアから座面の高さがたっぷりあり、椅子感覚で座れ(太腿がシートに密着する)、シアターレイアウトで座面が高いから、前方見通し性も良く、閉鎖感などまったくない居住空間であることを確認した(USB-Cコンセント完備)。なお、2/3列目席ともにフロアは完全フラット。足の置き場の自由度も文句なしだ。

もちろん、VW最新の先進運転支援機能も満載。しかも、購入後1年間はアウディも採用するPCA(プレミアムチャージングアライアンス)の利用が無料となるのだから嬉しいではないか。

試乗はまだ先のことになりそうだが、現代のワーゲンバスを電気自動車で乗れる先進性、楽しさ、車中泊も可能な自由な使い勝手は、ほかのミニバンでは絶対に得られない歓びとなるに違いない。ただし、価格は一般ユーザーにお薦めできるNWBで888.9万円。LWBともなれば997.9万円となかなかのもの。Type 2らしさを120%演出してくれる2トーンカラーは24万2000円のオプションだから、NWBで913万1000円ということになる(他のオプションは別途)。とはいえ、1985mmの車幅と価格に納得できれば、毎日がワクワクに満たされる、75年の時を経たワーゲンバスとのライフスタイルを満喫できるはずである。

文/青山尚暉
写真/青山尚暉 VW

文:@DIME
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みんなのコメント

1件
  • zab********
    自分で運転したり、所有するんじゃなくて………
    「乗せてもらう」「後ろの座席でふんぞり返る」んなら
    いいかもしれませんね(笑)
    さぞ楽しいと思いますよお客さまなら
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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