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実はかなりお買い得!──新型アウディQ6 e-tron quattro advanced試乗記

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実はかなりお買い得!──新型アウディQ6 e-tron quattro advanced試乗記

日本に上陸した新型アウディ「Q6 e-tron quattro advanced」に、『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが乗った! 最新のピュアEVの実力に迫る。

新型アウディQ6 e-tron quattro advancedの特徴

わかりやすい“高品質”──新型アウディQ6 e-tron quattro advanced試乗記

1.先進的なコクピット2.運転した印象3.戦略的なプライス1.先進的なコクピット

試乗車は新型アウディQ6 e-tron quattro advancedと呼ぶ上級グレード。

オプションの「S lineパッケージ」装着車両だったため、スポーティな専用エクステリアパーツや、Sスポーツサスペンションなどを含む。足まわりに、アルミホイール 5アームストラクチャー グラファイトグレー ポリッシュド(フロント 8.5J x 20 255/50 R20タイヤ、リヤ 10J x 20 285/45 R20タイヤ)を履く。

試乗車である新型アウディQ6 e-tron quattro advancedボディカラーはオプションの「デイトナグレー パールエフェクト」(¥90,000)。美しいエクステリアデザインを、引き立てる落ち着いた色調だ。

新型アウディQ6 e-tron quattro advancedに乗り込むと、MMIパノラマディスプレイがお出迎え。物理的なスイッチがほとんどないコクピットまわりは、いかにも最新のピュアEVといった構えだ。

必要なスイッチ類は、目立たぬように各所に配置。たとえばドアミラーの調整や、シート位置のメモリースイッチなどは、ドアアームレスト内に集約された。しかも、頻繁に使うパワーウインドウのスイッチと、位置をずらすことで、誤操作を防ぐ。

新型アウディQ6 e-tron quattro advancedのシートは、S lineパッケージ装着車両のためスポーツタイプとなる。シートの厚みはほどよく、日常使いでの座り心地に不満はない。ヒーターおよび電動調整機能も備わる。

2.運転した印象

新型アウディQ6 e-tron quattro advancedのシステムを起動し、走り出すと、フツーのガソリン車に近しい運転感覚だった。初期のe-tronが、やや“電気自動車感”が強かったのと対照的だ。アクセル、ブレーキの操作感が実にナチュラルで好印象。

もちろん、新型アウディQ6 e-tron quattro advancedのアクセルを踏み込めば電気自動車らしいパワフルな走りを味わえる。新型アウディ Q6 e-tron quattro advancedは、100kWhのバッテリーを搭載して285kWのシステム出力を発揮。0~100km/hの加速タイムはわずか5.9秒だから納得。

もっとパワフルなモデルを求めるなら「SQ6 e-tron」も選べる。同じく100kWhのバッテリーを搭載するものの最大360kW(ローンチコントロール使用時は 380kW)のシステム総合出力を誇り、0~100km/hの加速タイムはわずか4.3秒(ローンチコントロール使用時)!最高速度は230km/hに達する。

新型アウディQ6 e-tron quattro advancedのハンドリングは、2410kgの車両重量を考えれば思いのほかスポーティ。“軽快”とまではいかないまでも、“電子”のサポートが効果を発揮する。

新型アウディQ6 e-tron quattro advancedの車両前後に搭載する2基のモーターは、フロント275Nm/リヤ580Nmの最大トルクを発揮する、後輪トルクを重視した設定。状況に応じて高度にトルク配分を変化させ最適なトラクションを維持する。ゆえに、後輪駆動モデルのような自然なハンドリングを実現した。ステアリングを切った分だけ、思い描いた方向に進む。

キビキビとした動きではないものの、プレミアムなミドルサイズSUVにはぴったりなハンドリングだ。リラックスして運転できる。ロールもよく抑えられているので、安心してステアリングを握っていられる。余計なロードインフォメーションがないドライブフィールは、いかにもアウディらしい。5分も運転すれば「イイクルマだなぁ」と、誰もが気がつくはずだ。

試乗車は「e-tron スポーツサウンド」も搭載(S lineパッケージに含む)。電子音で、ガソリンエンジンのような爆発音を再現。これが意外なほどリアルで気持ちいい。気分に応じて、運転時の音が選べるのは楽しい装備だ。あるに越したことはない。

乗り心地は、S lineパッケージに含むSスポーツサスペンションのためやや硬い。ドイツ車らしい乗り心地だから、アウディを購入する層には、むしろ受け入れられやすいはずだ。それでいて、段差乗り越え時に不快な振動をビシッと抑えている点に、クオリティの高さを実感。静粛性も高く、上質な移動空間としてはほぼ満点だ。

3.戦略的なプライス

新型アウディQ6 e-tron quattro advancedは、アウディらしい高品質なピュアEVだった。価格は試乗車こそ¥9,980,000だが、エントリーモデルは¥8,390,000。CEV(Clean Energy Vehicle)補助金は¥660,000だから、700万円台後半で購入可能だ。

各自治体の補助金も適用されれば、もっとリーズナブルな価格となる。ちなみに東京都だと、補助金は40万円~だから、それを加えると700万円台前半となる。

今や新型A5の価格が¥ 5,990,000~だから、1ランク上の、しかもSUVのQ6 e-tronが700万円台前半で購入できるのは、かなりお買い得! 新型アウディQ6 e-tronは競争力のかなり高い1台だった。

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