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Juju、痛恨の走行キャンセルに「すごく残念で不安」。スタートとコミュニケーションに課題残し2年目の開幕へ

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Juju、痛恨の走行キャンセルに「すごく残念で不安」。スタートとコミュニケーションに課題残し2年目の開幕へ

「本当に残念です……」

 三重県の鈴鹿サーキットで行われた2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストは、悪天候の影響で走行2日目となる2月19日のセッションがすべてキャンセルされた。今季立ち上げられた新チームで臨むJujuにとって走行機会が失われることはダメージが大きく、キャンセル決定後に急遽設けられたメディアミックスゾーンに姿を現すと、冒頭の言葉を開口一番に発した。

新チームで初走行したJujuが「覚悟していた」難しさと悔しさ。深夜2時まで作業したスタッフを労う

 搬入日は深夜2時まで作業が行われ、翌日のテスト初日がマシンシェイクダウンとなったHAZAMA ANDO Triple Tree RacingとJuju。参戦発表からここまで急ピッチで準備が進められたが、日中の2セッションは大きなトラブルなく走行を重ね、計51周を走破して初走行を終えていた。

 しかし、迎えた2日目は鈴鹿サーキットに積もった雪の影響ですべての走行セッションがキャンセルに。これでJujuとHAZAMA ANDO Triple Tree Racingは、シェイクダウン込みの一日テストのみで開幕戦を迎えることになる。

 そのJujuは「初日は走ることができましたけど、やはり2日目に確認したかったこともあったので、まだすべての問題を解決することはできていませんでした。この状態のまま開幕戦を迎えると思うと不安ですね」と率直な心境を語り、なかでもスタートがいちばんの心配事だと言う。

「1日目のスタート練習でクルマがしっかりと動かなかったんです。クラッチが新しいパーツということで、その部分を合わせていかないといけないこともありますけど、スタート練習ではクルマが動いてすらくれませんでした」

「2日目にその部分を合わせきってから開幕戦に臨みたかったのですが、走行が中止になってしまいました。ほかにもいくつか心配な部分があるので、開幕戦のフリー走行だけで間に合うのだろうかという不安はあります。本来はそういった問題点をすべて解決してから開幕戦を迎えたかったのですが、こういった状況になってしまい、すごく残念です」

 テスト2日目の走行キャンセルは、今季からの新チームとして参戦するHAZAMA ANDO Triple Tree Racingにとっても大きな痛手のはず。走行機会が減ってしまったことで、Jujuはコミュニケーション面への不安も口にした。

「チームのみんなとお話などはしていますけど、やはり走行中でしかできないコミュニケーションや、トラブルが起こったときの対応などは、実際に経験を積むことがいちばん大事になると思います」

「チームの全員とは今回が初めての顔合わせで、そのなかで走行中にしっかりとコミュニケーションを取ることができたのは昨日しかありませんし、チームやメーカーさんも確認したいことがもっとあったはずです。ただ、昨日はタイヤ交換などは少ない機会とはいえ練習することができたので、そこは良かった部分です」

 フル参戦2年目は受難から始まったJujuの2025年シーズン。テストでは決して満足に走行できたわけではないが、開幕戦では「昨年より、ひとつでも上位にいきたい気持ちはすごく大きいです」と抱負を述べる。

「まずは今回の問題点などをしっかりと改善していき、開幕戦を迎えるまでに不安な部分などはすべて取り除き、自信をもって挑める状態にもっていきたいです」

 インタビュー中は真剣な表情で現状を語ったが、ミックスゾーン会場に集まったファンに対応する際は笑顔を絶やさなかったJuju。昨年の開幕戦ではトップから1分9秒遅れの17位完走だったが、準備不足の中で迎える2年目の開幕戦ではどんな結果を残すのだろうか。

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