6人乗り仕様の2列目シートはまるで“ビジネスクラス”
ドイツのアウディAGは2026年7月29日、同ブランド初の大型フルサイズSUV新型「Q9」を世界初公開しました。全長5.3mを超える堂々としたボディには、標準の7人乗り仕様に加えて、2列目に電動独立シートを備えた6人乗り仕様も設定。自動開閉ドアやアウディ史上最大のパノラマサンルーフなどを採用した新たなフラッグシップSUVは、どのようなモデルなのでしょう?
【画像】超カッコいい! これがアウディの新フラッグシップSUV「Q9」です(27枚)
新型「Q9」は、アウディが「9」という数字を初めて車名に用いたSUVラインナップの最上位モデルです。
これまでアウディの最上級SUVは、3列シートを選べる「Q7」と、クーペライクな「Q8」が展開されてきましたが、「Q9」はそれらを上回る大型フルサイズSUVとして登場。広い室内、快適性、走行性能、先進技術を高い水準で融合しています。
ボディサイズは全長5310mm、全高1810mm、ホイールベース3140mmで、左右のドアミラーを含んだ全幅は2210mm。アウディによると、同社の歴代モデルで最も大きなサイズだといいます。
エクステリアは、垂直に立ち上がるフロントと長く水平なベルトラインによって、フラッグシップSUVらしい堂々とした迫力ある姿となっています。
フロントマスクは、ヘッドライトとシングルフレームグリルを黒いマスク状の面の中で一体化し、グリルをバンパー下部まで深く伸ばすことで、車体の高さを強調しています。
装備仕様は、落ち着いたルックスの「アドバンストライン」と、スポーティな「Sライン」を設定。ホイールは20インチから最大23インチまで用意され、22インチと23インチのタイヤには走行音を抑える吸音フォームが標準で組み込まれています。
長いホイールベースを生かしたキャビンは、標準では3列シートを配置した7人乗り仕様となっています。
2列目シートは35:30:35の3分割構造。3席すべてにISOFIX対応のチャイルドシート固定機構を装備しています。前後位置は電動で調整できるほか、3列目シートへ乗り込む際には外側のシートが電動で前方へスライド。これにより、2列目シートにチャイルドシートを装着したままでも3列目シートへアクセス可能となっています。また、ホイールベースが3140mmに達することから、3列目シートにも大人がゆったり座れる空間が確保されています。
2列目と3列目のシートはラゲッジスペース側からも操作が可能。3列目シートの背もたれは左右個別に電動格納できます。大人数での移動から大量の荷物を積むようなシーンまで、用途に合わせて室内レイアウトを変更できる設計となっています。
さらに、より快適性を重視するユーザー向けに、2列目シートを左右独立タイプとした6人乗り仕様も設定されています。
6席すべてに一部電動調整機能を標準装備し、シートヒーターも選択可能です。特に2列目シートの電動独立タイプは、乗員間のゆとりが確保されていて、アウディが“ビジネスクラス”の雰囲気と表現する、ゆったりとした空間となっています。
一方の前席には、ベンチレーションやマッサージ機能を備えた“スポーツシートプラス”を設定。ドアアームレストや前後席のセンターアームレストを温める“サーフェスヒーティングプラス”も用意されています。
また、乗降時の快適性を高めるべく、アウディで初めて自動開閉機能つき電動ドアも採用されています。ドアは車内外の操作部だけでなく、スマートフォンアプリ「myAudi」からも開閉可能。周囲のセンサーが人や障害物を検知するとドアは停止して接触を防止するほか、閉める際には電動ソフトクローズ機構が静かにドアを引き込みます。
万一、後方から自転車やクルマなどが接近している場合は、乗員へ警告するだけでなく、衝突の危険があれば電動ドアの開放を抑制。後方を直接確認しづらい子どもが降車する場面でも安心です。
キャビンの頭上には、アウディ史上最大となる1.5平方メートル超えの面積を誇るパノラマサンルーフを標準装備。チルトだけでなく大きく開けることもでき、開度は無段階で調整できます。
さらに、後日設定されるオプション仕様では、サンルーフの合わせガラスを9つの区画に分け、透明/不透明を個別に切り替えられます。駐車すると自動的に不透明となり、車内を外から見えにくくする仕組みも盛り込まれています。
このオプションの上級仕様では、ルーフに組み込まれた84個のLEDがアンビエントライトと連動し、30色の中から選んだ光で車内を照らしてくれる機能も。その上、赤外線を反射し、紫外線を99.5%以上遮るコーティングにより、一般的には必要なサンシェードを不要にしているのもポイントです。
コックピットまわりでは、ドライバー正面に12.3インチの“アウディバーチャルコックピット”、中央に14.5インチのタッチディスプレイをレイアウトした曲面OLED(有機ELディスプレイ)の“MMIパノラミックディスプレイ”を採用。助手席正面にも12.3インチのディスプレイを標準装備します。
車載システムにはAndroid Automotive OSを採用し、スマートフォンを接続しなくても各種アプリを利用可能。音声アシスタントにはChatGPTなどの生成AIも統合されており、車両操作や目的地検索、天気などの情報について自然な言葉で質問できます。
オプションのバング&オルフセンプレミアムサウンドシステムは、22個のスピーカーと1360Wのアンプを搭載。前席のシートに組み込まれたアクチュエーターが音楽に合わせて振動し、音を耳だけでなく身体でも感じられる“4Dサウンド”を実現するのも注目です。
世界初の曲面OLEDリアライトとハンズフリー走行で旗艦らしさを表現
新型「Q9」では、アウディが得意とするライティング技術も大きな進化を遂げています。
リアには、量産車世界初となる曲面デジタルOLEDパネルを用いたコンビネーションランプを設定。厚さわずか0.1mmの超薄型ガラスを使用することで、ボディパネルの曲面に沿う立体的な形状を実現しています。
左右合わせて計6枚の大型OLEDパネルには、合計512個の発光セグメントを配置。斜めや側方からも光を確認しやすいため、造形の自由度だけでなく夜間の視認性向上にもつながっています。
デジタルOLEDリアライトとデジタルマトリクスLEDヘッドライトを組み合わせた仕様では、夜間の右左折や車線変更時、前後のダイナミックターンシグナルと連動して路面へ矢印状の方向指示を投影します。
運転支援関連では、“アダプティブドライビングアシスタントプラス”が設定されることがポイントです。ドイツ、米国、カナダの認可された高速道路では、一定の条件下でステアリングから手を離して走行可能。ドイツでは最高130km/h、米国とカナダでは最高85mphまで、システムがステアリング、加速、減速を支援します。
ただし、自動運転レベルはSAEレベル2であり、ドライバーには常に周囲を監視し、必要に応じて操作を引き継ぐ責任があります。
また、ドライバーが反応しなくなった場合には、警告を段階的に発した上で減速。条件が整えば高速道路の路肩へ車両を移動させ、停止後に緊急通報をおこなう機能も備えています。
シャシーでは、足まわりに車高と減衰力を自動調整するアダプティブエアサスペンションを標準装備しています。最低の位置からリフトモードまでの調整幅は90mmと大きく、乗降時には車高を下げることで乗り降りしやすくできます。
リアタイヤには、最大5度の後輪操舵機能も装備。低速時には後輪を前輪と逆方向へ動かして小回り性能を向上させる一方、高速走行時には前輪と同じ方向へ操舵し、車線変更時の安定性を高めます。全長5.3mを超える大型SUVだけに、市街地での取り回しに効果を発揮しそうです。
なお、ドイツにおける発売当初のパワーユニットは、3リッターのV型6気筒ディーゼルエンジンのみ。電動コンプレッサーが必要に応じて1.2秒で過給圧を高めることから、低回転域からレスポンスよく力強い加速を引き出します。
エンジン単体で、最高出力299ps(220kW)、最大トルク630Nmを発生。そこに最大24ps(18kW)のアシストをおこなうマイルドハイブリッド機構“MHEV plus”も組み合わされます。
トランスミッションは8速の“ティプトロニック”で、アウディ独自のフルタイム4輪駆動システム“クワトロ”を標準搭載。サスペンションや駆動系などを調整する“アウディドライブセレクト”には7種類のモードが用意されます。
新型「Q9」はドイツではすでに受注を開始。納車は2026年11月から始まります。ドイツでの価格は10万8400ユーロ(約2020万円、1ユーロ=186.32円換算)からとなっています。
なお日本仕様は、上陸が実現するかなどを含め、詳細は明らかになっていません。
* * *
アウディが新型「Q9」で目指したのは、単に「Q7」や「Q8」より大きなSUVをつくることではありません。広い3列シート、2列目に独立シートを備えた6人乗り仕様、自動開閉ドア、光と音に包まれる室内などにより、移動時間そのものを上質な体験へ変える“モバイルリビングスペース”を提示しています。
アウディが車名に初めて数字の「9」を与えた理由は、その車体の大きさ以上に、ブランドが考える新しい高級車の姿を体現している点にあるといえそうです。(VAGUE編集部)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ウクライナ軍の“怪鳥フラミンゴ”がロシア領内900kmの宇宙センターへの攻撃を実施 ゼレンスキー大統領が発表
【大炎上!】カモフラージュされた路上テスト中のメルセデスAMG GTが全焼した 搭載されていたパワートレインの種類が現在激しい議論の的となっている
なぜ半世紀も止まっていた「四国新幹線」が急浮上したのか? 国が1.89億円を初計上! 長年の構想にいったい何が起きたのか
「この場所で水没したの…?」千葉豪雨“丘の上の幹線道路”の惨状 冠水車が出た場所の“共通点”とは?
「仕事終わりにコツコツ手彫りしてます」。全部DIYで模様を刻んだ30系アルファードへの異常な愛情
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
アウデーも中華にやられたか。。。
買えるとしても絶対に買わない。