レッドブルは、F1第15戦ロシアGPで、マックス・フェルスタッペンのマシンのパワーユニット(PU)を交換することを決断。今季4基目のPU導入となるためグリッド降格ペナルティを受け、決勝レースを最後尾グリッドからスタートすることになった。
フェルスタッペンは、F1イギリスGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触しクラッシュしたことで、ペナルティなしで使用できる3基のPUのうち1基に大きなダメージを負ってしまった。そのため、シーズン後半のどこかの時点でグリッドペナルティを受けるのは必至であると考えられていた。
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またフェルスタッペンはイタリアGPでもハミルトンと接触し、この責任を問われて3グリッド降格ペナルティを受けることもあらかじめ決まっていた。
フェルスタッペンは木曜日の時点で、レッドブルがソチで新しいPUを導入するかどうかについてはまだ「疑問符」がついており、決定はまだ行なわれていないと語っていた。
しかし、金曜日に行なわれたロシアGPのフリー走行2回目の開始後、レッドブルがフェルスタッペンのクルマのために、PUのコンポーネントを一式交換したことが確認された。
これによりフェルスタッペンは、ロシアGPの決勝を最後尾グリッドからスタートすることになる。
このレッドブルの決断により、メルセデスとハミルトンには、タイトル争いにおけるアドバンテージを手にするチャンスが生まれたことになる。現状、ドライバーズランキングではハミルトンがフェルスタッペンに5ポイント遅れを取っているが、コンストラクターズランキングではメルセデスがレッドブルを18ポイント先行している状況だ。
ロシアGPは2014年に初開催。そして昨年までの7年間、メルセデスは全てのレースで勝利を収めるという圧倒的な強さを誇っているサーキットである。
なお今回グリッド降格ペナルティを受けるのは、フェルスタッペンだけではない。フェラーリのシャルル・ルクレールも、今回のグランプリでPUを交換したことで、グリッド最後尾に降格するペナルティを受けることになっている。
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