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サーキット走行のハードルが檄下がり!! 最新シェアサービス「HC SHARING」

掲載 更新 2
サーキット走行のハードルが檄下がり!! 最新シェアサービス「HC SHARING」

 クルマの性能を存分に引き出せるサーキット走行は、クルマ趣味の王道のひとつ。自分でも挑戦してみたいと思うクルマ好きも、きっと多いはずだ。しかしながら、サーキット走行を楽しむには、安全装備やメンテナンスなどの多額のコストが必要となる。

 また愛車がサーキット走行に適さないというケースもあるだろう。とにかく、誰にも気軽にとはいえず、多くの人にとってはハードルが高いという現実がある。

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 そんな常識を打ち破るシェアカーサービス「HC SHARING(エイチシーシェアリング)」が誕生。なんと月額会費と利用時の費用の負担だけで、サーキット走行が楽しめるのだ。

 しかも、シェアカーに使われるのは、人気FRスポーツカーの「トヨタ86」だ。気になる料金自体も、かなりリーズナブルなのだ。この画期的なシェアカーサービスを実際に利用してみて、その魅力に迫った。

文・写真/大音安弘

【画像ギャラリー】最新カーシェアサービス「HC SHARING」を実際に体験してみた! 画像はコチラ

■サーキット専用のシェアカーが誕生!

「HCシェアリング」の公式サイト

HCシェアリング公式サイト

 一般的にサーキット走行を楽しむには、サーキット走行に適した愛車に加え、安全装備の装着が必須。さらに走行毎に、ハイグリップタイヤやオイル、サーキット用ブレーキパッドなどの部品代と整備費に加え、当日のサーキット走行料なども必要となる。

 これらの費用は、決して安いものではないため、サーキット走行は限られた人の楽しみとなっているのが現実だ。

 そのハードルを下げることで多くの人に、クルマの自在に走らせる喜びを知って欲しいと挑んだのが、HCギャラリー代表の佐野順平さんだ。自身も、大のクルマ好きでサーキット走行やレースを経験し、モータースポーツの魅力も良く知っている。

 その一方で、モータースポーツやサーキット走行へのハードルの高さを実感しており、もっと多くの人、特に若い人にサーキット走行を楽しむ機会を提供できないかと考えたのが、このシェアカーサービスなのだ。

■価格破壊といっても加減ではない!?

 シェアカーの費用は、月額3,300円の管理費と利用毎のサーキット走行整備費のみ。例えば、富士スピードウェイで30分間のスポーツ走行を楽しむ場合、整備費とタイヤ負担分の17.000円+FSWスポーツ走行枠走行料金の6,600円の計3万円以下で済んでしまうというというから驚きだ。

 しかし、それでもサーキット走行となれば、アクシデントの心配もある。しかも他の走行車による原因による事故であっても、サーキットは全て自己責任。負った損害は、全て自身で負担しなくてはならない。もちろん、通常の車両保険では適用外となる。

 そこでHCシェアリングでは、もしものアクシデントに備え、免責保険制度も用意。わずかな負担金で、どんな事故でも車両の修理費を最大20万円の免責負担のみとした。

サーキット走行に適した、安全装備が施された車両が貸し出されるので安心。ドラテクの向上にもピッタリ

 サーキット走行のためのシェアカーで、高額な負担の可能性もある車両修理費を抑えたというのは、かなり画期的。これもサーキットへのハードルをぐっと下げるためのHCシェアリングの「こだわり」のひとつなのだ。

■新車同様の86がシェアカーに

 これだけリーズナブルな価格でありながら、提供されるシェアカーは、なんと内外装共に新車同様の86とBRZなのだから、また驚かされた。使用されるシェアカーは、サーキット走行に必要なフルバケットシートや4点式シートベルトなどの安全装備に加え、より走りを楽しめる仕様として仕上げられているのも特徴。

 例えば、86には、トムスチューン仕様も用意されている。このようにシェアカーたちは、高いレベルの草レースからエントリークラスのJAF戦まで表彰台が狙えるレベルに仕上げられているという。

 実際にシェアカーで参戦した2021年4月の筑波2時間耐久レースでは、クラス12チーム中、1位と2位に輝いたほど。費用は別途見積もりとなるが、競技車として利用することもできるのだ。

 現在は86とBRZの2車種が展開されているが、今後は、86に集約していく予定で、今秋発売予定の新型86もデリバリー開始次第導入するというから楽しみだ。

HCシェアリングで提供されるのは86 BRZ。今後86に統一されていき、今年発表される新型86も導入される予定とのことなので楽しみ

 注目すべきは、HCシェアリングの取り組みは、単にサーキット用のシェアカー提供に留まらないことだ。初めてサーキットに挑戦する人のステップも用意。それが「“ワンスマ”の広場トレーニング」だ。

 レーシングドライバー澤圭太選手が主催するドライビングスクールで行っているドライビングテクニックの基礎を反復練習するプログラムに参加することで、サーキット走行で求められるドライビングテクニックを学べるようになっている。

 さらにトレーニングとして、新宿オフィスにあるドライビングシミュレーターで自主トレすることも可能だ。いずれも有料だが、シェアカーの会員は、割安に利用できるサービスとなっている。

■これぞコスパ最強のシェアカーサービス

 今回は、HCシェアリングを体験するべく、シェアカーの86で「“ワンスマ”の広場トレーニング」に参加した。シェアカーとして提供されたのは、トムス仕様の赤い86で、新車同様の美しいもの。意外なことに、MT車ではない。ちなみに、シェアカーは6台中5台がAT車だ。

「HCシェアリング」の取材日に開催された“ワンスマ”の広場トレーニングの参加者と記念撮影。富士スピードウェイで実施された。本格的なドライブ講習で大変勉強になる

 なぜサーキット走行を楽しむ86が、ATなのか。初心者でもステアリングとペダル操作に集中できるのがメリットだが、これまで幅広いスキルの約100名にサーキット走行を楽しんで貰った結果、AT車の方が好評だったからだそう。

 MT派のドライバーでも、サーキットでMT車を速く駆るのは、なかなか難しい。その上、MTでは、シフトミスによる姿勢変化によるアクシデントの誘発やトランスミッションの故障などの可能性も……。

 その点、ATならば操作に集中できるので、サーキット経験者のスキルアップにつなげられるなどメリットも大きいというわけだ。もちろん、HCシェアリングでは、MTへのステップアップも用意しているという。

 86シェアカーを相棒に参加した広場トレーニングは、富士スピードウェイの広い駐車場を利用したもので、直線路での全開加速とフルブレーキ。オーバルコースによるコーナリング操作。そして、それらの基礎トレーニングを活かした8の字コースの走行の3つのメニューを1日で行うプログラムだ。

 内容はシンプルかつ基礎的なものだが、これが実に奥深い。講師である澤選手によれば、この基礎がしっかりと身に付けば、その応用でサーキットをスムーズに走ることが出来るという。

 基本的な運転操作を繰り返すことで、的確な操作の難しさをしっかりと学んでいく。直線ではペダル操作だけだが、オーバルコースの練習となると、短い直線での全開走行、最適なブレーキングとステアリング操作とドライバーの仕事は一気に増えるため、難易度も高まる。

 講師である澤選手が同乗し、的確なアドバイスを行ってくれるので、自身との運転との差も分かり易い。これはスキルアップに繋がると共に、日常での運転のレベル向上にも大きく貢献すると感じた。

「広場トレーニング」で講師を担当するのはレーシングドライバーの澤圭太選手。理論派ドライバーで、丁寧に教えてくれる

 この広場トレーニングは、アベレージスピードこそサーキットより低いが、1日中全開走行とフルブレーキの繰り返すため、練習後の車両整備も必須。実際、タイヤのしっかりと摩耗が見られた。

 これが愛車ならば、オイル交換やタイヤ代などのメンテンス費が必要となるが、HCシェアリングならば、免責を含め、車両の費用は、たった21,000円に。これに講習代の38,000円で済む。メンテナンスの手間がなく、高性能な86で1日走り回れたことを考えると、激安といっても大げさではないだろう。

 クルマ好きだとMTであることを重視し、ATを軽視してしまいがちだが、私自身、やはり練習には、ATが最適であることも実感。しかもFRスポーツカーだから、コントロールの大切さもしっかりと学べる。

 そして何よりも手間と費用が掛かるメンテンナンスは、1流のレーシングメカニックが担当してくれるので、コンディションも抜群。何より信頼して乗ることが出来る安心もある。まさに至れり尽くせりなのだ。

■今ならドライビングレッスンが無料!?

 サーキット走行を楽しんで貰うためのカーシェアリングサービス「HCシェアリング」のサービスエリアは、富士スピードウェイの本コースとショートコースが中心だが、袖ヶ浦レーシングフォレストや筑波サーキットなどの他のサーキットでもサービス提供も検討している。

 現在は、会員を募集のキャンペーンを実施しており、入会金33,000円と加入時保証金の200,000円が無料に。さらに先着50名の特典として、サーキット初心者には必須となり、サーキット経験者のスキルアップにも有益な「広場トレーニング」に無料で参加できる。

現在会員募集のキャンペーンを実施しており、さらに先着50名の特典も用意されている

 クルマ好きならば、同サービスが破格であることは一目瞭然だと思う。まさにサーキットへの近道なのだ。ぜひ同シェアリングを活用して、より多くのクルマ好きに、サーキットデビューの夢を叶えて欲しいと思う。

【画像ギャラリー】最新カーシェアサービス「HC SHARING」を実際に体験してみた! 画像はコチラ

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みんなのコメント

2件
  • ガス代も考えたら1回30分で3万ちょいか…。
    それで何も気にせず富士を走れるなら安いような気もするが…。
    地方のサーキット行けば数千円で半日走れること考えると高いのか…。

    サーキット用の車持ってる俺でもちょっと試してみようかと思ったくらい。絶妙な価格設定かも。
  • サーキットの備品「壊したら、実費を払ってもらうで~。」
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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