まもなく開幕するF1の2025年シーズン。このシーズンは現行レギュレーション下最後の1年であり、2026年からはF1の車体もパワーユニット(PU)も一新されることになる。
そんな中レッドブルは、ホンダ(HRC)とのパートナーシップを今季限りで終了させ、新たにフォードをパートナーとして開発する自社(レッドブル・パワートレインズ)製PUをマシンに搭載することになっている。
■空気と水さえあれば、ガソリンと同じような燃料が作れる……ホンダF1で加速する、未来への技術”カーボンニュートラル燃料”の開発
自動車メーカーではないレッドブルがPUを開発するということには、各方面から不安視する声も聞かれる。しかしレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、開発中のPUに自信を持っており、2026年がスタートするのを心待ちにしていると語った。
ホーナー代表はデイトナ24時間レースの直後、米国ノースカロライナ州のシャーロットで行なわれたフォードのイベントに参加。PU開発の進捗について、motorsport.comに対して語った。
「このコラボレーションは素晴らしいモノになっている」
そうホーナー代表は言う。
「このプロジェクトをスタートさせた時の懸念のひとつは、フェラーリやメルセデス、その他のメーカーが関与するチームに比べて、知識の深さが足りないということだった。しかしその後フォードとのパートナーシップが自然に実現し、様々な部門の間で素晴らしいコラボレーションと非常に強い熱意が生まれ、競合他社が提供するモノと互角に渡り合えるようになった」
「我々は強みと深み、そして必要な全ての能力を備えていると思う。ただ経験が足りないだけなんだ。もちろん、フォードは素晴らしい経験を持ってはいるが、これは全く新しいプロジェクトであり、困難な山を乗り越えなければいけない。幻想など抱いていないんだ」
「しかし素晴らしい人たちが関わっている。素晴らしいパートナーもいる。エクソンモービルという素晴らしい燃料パートナーもいる。素晴らしい施設もあるんだ。つまり最も素晴らしいのは、素晴らしい人たちが関わっているということなんだ」
レッドブルとフォードにとって最大のハードルのひとつは、2026年のレギュレーションで定められている、PUの仕様であるとホーナー代表は言う。そして、持続可能燃料しか使うことが許されないという要件により、それがさらに複雑になっているようだ。
エネルギー密度の高い燃料を作ることは、PUの根本とも言えるエンジンの出力を最大化するための鍵となるだけでなく、必要とされる燃料の量が減ることで、車体の重量を減らすということに繋がる可能性もある。
2026年のレギュレーションでは、持続可能燃料を採用し環境対策を推し進めるだけでなく、レースで使われる燃料の量も約30%減らすことが目指されている。また、燃料流量の制御の計測方法が、質量や体積ではなく、エネルギー流量に変更されることも概説されている。
また、MGU-Kを介する電動パワーの出力が、現行の160馬力から475馬力に増加することになる。つまり現在は総出力の約80%をエンジンからの出力に頼っているが、これが2026年からはエンジン50%、電動パワー50%に変わることになる。
ちなみにレッドブルはこの新しいPUの開発に、スポンサーであるオラクルが持つAI技術を活かしているとホーナー代表は明かす。
「オラクルは我々にとって、その分野で重要な存在だ。本当に楽しみにしているよ」
このオラクルのAI技術は、エンジンの各パーツを仮想空間で組み立て、その相互作用を確認する場面で使われるという。また、CFDを使って燃料噴射をシミュレーションし、エンジン内部のコンポーネントを最適化する上でも、このAIが活躍しているようだ。
レッドブルはゼロからF1用PUを作り上げるため、大きな課題が山積しているのは間違いないだろう。しかしフォードというエンジンと電動の経験を持つメーカーの専門知識は、大いに力になるとホーナー代表は言う。
「我々のパートナーは、モータースポーツにおける最高の企業のひとつであり、2026年から再びフォードのバッジをマシンにつけられることを非常に誇りに思う」
そうホーナー代表は語った。
「これは新時代だ。そしてチームにとっても新たな1ページとなる。我々がF1に関わって以来21年……今回のことは、その中で我々が挑んできた中での、最大の挑戦なんだ」
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みんなのコメント
ある意味図体だけでかい老害企業では?
内燃機関のアメ車クソでかエンジンしか
誇るもんないでしょ未だに
EVパワートレインギチュチュろくに持ってない
バッテリー制御は半島企業依存やし
本気資本提供も最初だけやろうね
1年目でボコボコに負けたらソッコ縮小する