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【最高出力1000ps以上】新進気鋭のナーラン・オートモーティブ 4人乗りハイパーカー発表 49台限定生産

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【最高出力1000ps以上】新進気鋭のナーラン・オートモーティブ 4人乗りハイパーカー発表 49台限定生産

限定49台はすべてハンドメイド

text:Richard Lane(リチャード・レーン)

【画像】ナーラン・オートモーティブ【パガーニ、ブガッティ、ケーニグセグの各モデルと写真で比較】 全144枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

新進気鋭のハイパーカーブランド、ナーラン・オートモーティブ(Naran Automotive)は、1063psを発揮する4シーターのニューモデルを発表した。2022年の発売を予定している。

ナーランは、1年をかけて49台の「ハイパークーペ」を製造していく予定だが、最終的にはルーフレスのバルケッタも登場する可能性がある。

2017年に開発が開始されたこのクルマは、価格が約100万ユーロ(約1億2000万円)になるだろうと、創業者のアミール・ナーランは述べている。

パッケージングは非常に独特だ。4人が乗れるスペースを持ち、素材の贅沢さを好きなだけ味わいながら、本格的なサーキット走行性能を実現するという。

ウルティマGTRとベントレー・フライングスパーがミックスされたようなものと考えればいいかもしれない。

ナーランは、既存の高級スーパーGTモデルとの共通点は少ないだろうとAUTOCARに述べている。アストン マーティンDBSスーパーレッジェーラやフェラーリ812スーパーファストより速く、より「本能的で過激」な体験を提供するとしている。

ナーラン・オートモーティブは、商業的な成立とホモロゲーションのため、BMWと提携を結んでいる。主要なコンポーネントはBMWと共有しつつ、大幅にアップグレードされている。

モノコックは8シリーズと共有されているため、ニューモデルのキャビンはBMWのフラッグシップ・クーペのものと同じだ。しかし、シャシーやサブフレームなど、エンジンを低く配置するためにあらゆる部分がオーダーメイドで作られているという。

BMW製4.4Lエンジンを大幅強化

アポロIEとデ・トマソP72のデザイナー、ジョウイン・ウォンの手によるボディは、ヒンジ式のクラムシェルを配した複合パネルで構成されている。

このプロジェクトのチーフエンジニア、元ジャガー・ランドローバーのスティーブ・ペッグは、車幅はBMWのル・マンカーであるM8 GTEとほぼ同じだという。重量は約1620kgと、メルセデスAMGのC 63 Sクーペよりも軽くなるようだ。

存在感の強調とは別に、幅を広くした理由は、調整可能なローズジョイント式サスペンションのスペースを確保するためだという。

サスペンションとエアロパーツは、GTレースでさまざまな仕事を請け負ってきた英ノーザンツを拠点とするEY3エンジニアリングが設計を担当している。

GT3のレースで使用されているオーリンズ製の4ウェイ調整可能なコイルオーバーユニットを搭載。ホイールは22インチのカーボン・アルミを装着。カーボンセラミック製ブレーキディスクはAPレーシングが供給する。

ステアリングには電気油圧アシストが採用され、ペッグは「素晴らしいフィードバック」を期待できると語っている。

搭載するエンジンは5.0L V8ツインターボで、最高出力1063psを発揮。3000rpmでピークトルクの106kg-mに達するという。

BMWの4.4Lエンジン(最新のM5やM8に搭載)をベースに、ほぼすべてのコンポーネントがアップグレードされているというが、現時点で詳細は明らかにされていない。

パワーはZF製の8速ATを介し、4輪すべてを駆動する。トランスファーケースの多板クラッチを切り離せば、後輪のみを駆動することもできる。ここで使用されるコンポーネントもBMWのドライブユニットだ。

インテリアには大理石も採用

ナーランはニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのテスト走行を予定しており、その際には、フロントエンジンのロードカーとしてラップレコードへの挑戦も計画している。

ペッグによると、ピレリのトロフェオRタイヤを使ったシミュレーションでは、200km/hで400kgのダウンフォースを発生させ、7分40秒前後での完走が可能であるという。

ナーラン・オートモーティブは昨年、CFD(数値流体力学)の研究に1年を費やした。同社は間もなく、英コベントリー近郊の研究開発拠点からシェイクダウン・テストを開始する予定だと述べている。

その後、ドイツのアーヘンにあるレーシング・ダイナミクス社で月に2台のペースで組み立てが行われる。

インテリアでは、レカロがカーボンシェルのシートを供給する予定だ。非常にスリムな背もたれにより、後席の足元空間を15cmほど確保するという。

ディテールに珍しい素材を採用している点も特徴的だ。元アストン マーティン・ラゴンダのインテリアデザイナーであるケイト・モントゴメリーによって、馬の毛と大理石が採用されている。

こうした一風変わったデザインは、1000ps以上の出力を持つサーキット向けハイパーカーの存在意義とは相反するように思えるが、この市場ではエキセントリックなカスタマイズも重要なのだ。

ナーランは「すでにかなりのお客様から反響をいただいています」と述べているが、具体的な数字は明かされていない。

「一般的に、このような方たちはすでにパガーニ、ブガッティ、ケーニグセグなどを所有しているのです」

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みんなのコメント

1件
  • 富裕層が買って転売するための下らない車
    メーカーの思いと全く違う使われ方をして残念だわ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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