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2026年のファッショントレンドを占う──スリムフィットが復活の兆し?

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2026年のファッショントレンドを占う──スリムフィットが復活の兆し?

オーバーサイズの服が長らくファッションの銀河を支配してきた。しかし、すべての体制はやがて終わりを迎える。2026年はスリムフィット帝国が逆襲を仕掛けてくるだろう。

ファッションで私が個人的に我慢ならないものがいくつかある。靴下なしで履くローファー。スタイリングにかかわらず、あらゆるタイプのメッシュベルト。頭にちょこんと載せただけのような、浅く被った野球帽。襟なしシャツというコンセプトそのもの──。

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最近まで、このリストには「スキニーフィットの服」が含まれていた。シャツからパンツ、ジャケットに至るまで、スキニーフィットに仕立てられた服全般である。私もほとんどの人と同じように、何年もの間オーバーサイズの快適で制約のない世界に魅力を感じてきた。

脚が生地の内側にほとんど触れないブカブカのパンツ。優雅なドレープが流れるゆったりとしたシャツ。肩の落ちた、抜け感のある大きめのジャケット。長い間、それが私のスタイルだった。快適だから、と私は自分に言い聞かせてきた。クールだし、何より重要なことに、いけ好かない見栄っ張りなクリエイティブとして、私が「今はこれがカッコイイのだ」と考えていたからでもある。

だって、実際カッコイイではないか。サンローランのランウェイショーが90年代スタイルのとろみのあるスーツを前面に出し、ハイストリートのショップがあらゆる服のワイドフィット化を推し進め、ハリウッドの若いスターたちがそれらを優雅に着こなす。オーバーサイズの隆盛は長らく続き、トレンドというよりも当たり前の格好となっていた。

果たして2026年もこの傾向は続くといえるだろうか? 残念ながら、おそらくそうではないだろう。

セレブたちのスタイルに変化?

俳優のジョー・キーリーが『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5のプレミアに新シーズンのグッチを纏って現れたときの私の驚きを想像できるだろうか。私を驚かせたのは彼のブロンドのソフトモヒカンではなく、その下のレザージャケットのほうだった。

12カ月前の彼なら、イケてるエリアのコンセプトストアで買ったと言わんばかりのリラックスフィットのジャケットを、ゆったりと羽織っていたことだろう。それが今ではどうか? タイトだ。それも、極端にタイトである。上腕に波紋のようなシワを作り、胸はパツンパツンだ。そして、その下には体にぴったりと合ったTシャツ。パンツはヒップにまとわりついている。2003年風のまるで素肌にスプレーで塗ったかのような超スキニーではなくとも、それに近い雰囲気ではある。

これは一時の気の迷いかもしれないし、例外なのかもしれない。そう思った矢先、レッドカーペットの向こうの共演者フィン・ウルフハードに目が留まった。マックイーンに身を包んだウルフハードのスーツは、真空パックのようなスキニーシルエットでこそなかったが、確かにスリムだった。ストーブパイプフィットのパンツに、これまた細身のジャケットである。

その後は、自分の目に飛び込んでくる状況証拠を無視することは不可能だと感じた。ジョシュ・オコナーやティモシー・シャラメのスリムパンツ。キット・コナーの胸元で左右にストレッチしたバルマンのTシャツ。オーバーサイズの守護聖人ともいえるジェイコブ・エロルディでさえ、微妙にフィット感を縮めてきている。

スリムフィット復活の兆しはランウェイにあった

私はいつものファッション仲間に意見を仰いだ。服装のアドバイスのために私が頼っている、スタイリストたちのグループチャットに相談したのだ。「スリムフィットは間違いなく流行ってきている」と、ひとりが言った。「それどころか、スキニーもね」

彼らは私に、ランウェイルックに目を向けてみるよう促した。それは見出しになるようなあからさまなトレンドではなかったが、ルックとルックの間に確実に見え隠れしていた。大きなカーコートの下に隠れたプラダのスリムレッグのトラックパンツ、ブーツにインされたアクネ ストゥディオズのデニム、バーバリーの細いハイウエストのスラックス……。

ディオールの2026年サマー コレクションでは、ボールガウンのように膨れ上がったショートパンツや大きなジャケットに目が行ったのは確かだが、その横ではストレートレッグのレザーパンツや細身のアビエータージャケットがスリムフィット復活の機会を窺っていた。そしてジョナサン・アンダーソンによるプレフォール コレクションでは、脚をぴったりと包み込むジーンズが登場した。

これらを見落としていたのは、私に見る目がなかったというだけのことかもしれない。「どうしたことかスリムフィットが復活した」だなんて、まるで自分が『スター・ウォーズ』のポー・ダメロンになった気分だ。しかし、その兆しは常にそこにあったのである。今年、私たちがパンツとはこういうものだと思ってきた布製の極太の筒は、エレガントなストーブパイプに取って代わられる可能性が高い。

この動きに不安を覚える人をなだめるためにも言っておきたい。私は何も、“スキニーフィット”の復活を予感しているわけではない。スリムとスキニーには大きな違いがある。スキニーはたいてい、非常に着心地が悪いし、挑戦するのにはいくらかの飛躍が伴う。私はあくまで、体に“フィットする”服が再び主流になると言っているのであって、それは体を“締め付ける”服というわけではない。ジャケットの肩の縫い目がまた骨に当たるだろう。脚を覆う布地は膨らまず、真っ直ぐ下に落ちるだろう。

私にはまだ心の準備ができていなかった。でも、今朝いつものようにワイドパンツを穿いたとき、幅広の裾がかかとに引っかかって、ベッドに顔を突っ込んでしまった。もしかしたら、体はスリムパンツを欲していたのかもしれない。たぶん、あなたもそうなのだろう。

From British GQ

By Mahalia Chang
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama

文:GQ JAPAN Mahalia Chang
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