ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤにとって、MotoGPフランスGPは散々な週末となった。
スプリントでは2周目のターン3への進入で転倒し、今季初のリタイアを喫したバニャイヤ。雨で大混乱のスタートとなった決勝レースでは、1周目のターン3でエネア・バスティアニーニ(テック3)と接触し、いきなり転倒してしまった。
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ピットに戻ってバイクを乗り換え、なんとかレースを続行したバニャイヤだったが、最終的に16位でポイントを持ち帰ることができなかった。
スプリントレースが導入された2023年シーズン以降、バニャイヤが1ポイントも獲得できなかった週末はこれが初めて。スプリントで9位1ポイント、決勝でリタイアとなった昨年のアラゴンGPを下回る、まさにここ数年で最低の週末となってしまった。
「レースも、週末のことも本当に忘れたいよ。土曜と日曜の両レースでノーポイントを喫したのは初めてのことだ。何も持ち帰ることができなかった」
そう語ったバニャイヤは、今季苦しんでいるフロントエンドのフィーリングの悪さが、ウエットコンディションではさらに悪化していたという。
「力強く走っていたけど、フロントのフィーリングがまだ良くなくて、ウエットではさらに悪くなる。通常ウエットコンディションでは、マシンがフィードバックを与えてくれるモノだけど、このマシンは何も返してくれないんだ」
バニャイヤは、多くのライダーがスリックタイヤを装着すべくピットインしたレーススタート時に、レインタイヤを履いたままグリッドに並んだ8人のライダーのひとりだった。
この戦略は大正解であり、このレースで優勝したヨハン・ザルコ(LCRホンダ)も同じ戦略だった。それだけに、バニャイヤはバスティアニーニとの接触を悔やんだ。
「僕の戦略は完璧だっただけに、残念だ。ザルコも同じ戦略だったんだ」
「クラッシュがあったとしても、また復帰していれば、もしかしたら5位以内でフィニッシュできたかもしれない。でもギヤカムが半分ブロックされるような状態になっていて、ギヤが入ったり入らなかったりでストップせざるを得なかった。パーツが欠けていたんだ」
「その後、もう1台のマシンでコースに戻ったけど、今日は何もうまくいかなかった。そういうときは元の軌道に戻すのも難しい」
バニャイヤにとって、期待していた週末をノーポイントで終えるのは、かなりの痛手だ。チームメイトのマルク・マルケスがスプリント優勝、決勝で2位とポイントを稼ぎ、一気にポイント差が51ポイントまで広がったのだからなおさらだ。
「僕にとっては快適な状況ではないし、穏やかでもないし、何よりも受け入れがたい。ドゥカティは常に多くのフィードバックを与えてくれるバイクだった。そういう感覚がもうないんだ」
「それが僕が直面している最大の制約だ。僕は普段から要求が激しい方だけど、その上何も感じられなければ、問題を解決できないからだ。かなり複雑なんだよ」
「僕はバイクに乗る時、どんな状況でも100%の力を出す。問題は、このマシンで速いラップを刻んでも、転倒しても、5秒遅いラップを刻んでも、いつも同じようなフィーリングを味わうことだ。今年の初めからずっとこんな感じなんだ。限界を感じないし、それがどこにあるのかもわからない。昨年まではタイヤのラバーやバイクの挙動を感じられていたのに……今年はクラッシュするまで何も感じない」
苦境に立たされているバニャイヤを、チームはきちんと助けれくれているのかと聞かれ、彼は次のように話した。
「ドゥカティに聞いてみないとわからないけど、チーム全体が解決策を見つけようとしている。それは彼らにとってさえ難しいことなんだ。今のところ、僕たちはみんな同じ船に乗っている」
特に決勝レースでは不運だったと言えるバニャイヤだが、この結果を運の悪さだけのせいにするつもりはないようだ。
「幸運も不運も、僕には認識できないし存在しないよ。幸運は勝つ人のものであり、不運は失敗する人のものだ。自分が不運だと思ったことはない。簡単な瞬間ではないけど、それだけだよ」
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みんなのコメント
曰く「GP24もGP25も大差ないよ。マルケスが速いのは彼が走りで違いを出してるからで、GP25が彼用に作られたからではない」とのこと
更に「そのバイクを開発したのは後から加入したマルケスではなくペッコとテストライダーのピッロなんだから、マシンに文句を言うのは違うんじゃないかな?僕はそんなに問題があるとは思わないよ」とも語った
これは他でもないイタリアのニュースサイトの記事で、ロッシの率いるVR46に所属する同じイタリア人のディジャが答えてることが重要
ディジャが少し怒ってるっぽいのは、ペッコがGP25に対し何か言う度にマスコミが本当なの?とディジャに聞いてくるから
ワークスだと基本的には最新型使って開発を続けなけりゃいけないし、言い訳もできない