Aston Martin GT8R
アストンマーティン GT8R
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ヴァンテージ GT3に迫るGT4の進化型
アストンマーティンは、ヴァンテージの最新レース仕様「GT8R」を2020年9月最終週に行われる「ニュルブルクリンク 24時間レース」へ投入すると発表した。
V8 ヴァンテージGTEをベースに鍛え上げたGT8Rを、アストンマーティンは「ヴァンテージ GT3及びGT4の中間」と位置づける。2019年のニュルブルクリンク24時間でデビューしたヴァンテージ GT4の進化型といえる。
狙うはニュル24時間のSP8Tクラス優勝
GT8Rは2020年のニュルブルクリンク24時間レースで、GT3及びGT4マシンを含めたスペシャルクラス、排気量最大4000ccまでのターボ車が集う「SP8T」部門を戦う。
ドライバーはダレン・ターナー(英国)をはじめ、同月前週に開催されたばかりのル・マン24時間でGTE Amクラスを制したジョニー・アダム(英国)、アストンマーティンのテストドライバーであるクリス・グッドウィン(英国)、そしてGTワールドチャレンジクラスで勝利経験をもつアレクサンダー・ウェスト(スウェーデン)というラインナップ。
最高出力549hp、車重は1450kg
GT8RはSP8Tのレギュレーションに合わせて、軽量化やパワーアップ、エアロダイナミクスの向上を実施。ライバルのGT4勢を打ち負かすべく開発された。
大型のリヤウイングをはじめ、新しいダイブプレーン(カナード)やスプリッターを装着。最高出力はクラスで定める上限である549hp、車重は1450kgに合わせている。
GT4ユーザー向けにアップグレードキットも
2019年には、英国人ドライバートリオ、アレックス・ブランドル、ピート・ケイト、ジェイミー・チャドウィックによりヴァンテージ GT4はニュル24時間でクラス優勝を勝ち取っている。その後、GT8Rとして包括的に開発を押し進めてきたマシンは、スペイン・アラゴンのテストを経て、2020年8月のNLS(旧VLN)ニュルブルクリンク耐久シリーズの第5戦で初陣を飾った。
NLSやニュルブルクリンク24時間に挑戦するカスタマー向けに開発してきたGT8Rは、日本のスーパー耐久や英国のGTカップ、アメリカのトランザム シリーズ、ニュージーランドの耐久選手権でも強力な刺客となる。50台を22万5000ポンド(約3020万円)で販売する一方で、既存のGT4マシンの顧客にはアップグレードキットを用意するという。
GT4より速く、GT3より扱いやすい
アストンマーティン レーシングのワークスドライバー、ダレン・ターナーは次のように語っている。
「GT8Rはレースをうんと楽しむことのできるマシンです。運転しやすく、ドライバーに自信をもたらしてくれる。ニュルブルクリンクのデビュー戦でも素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました」
「6時間の耐久レース中に実感したのは、このクルマなら24時間耐久レースでクラス優勝を勝ち取れるであろうということ。確かな進化を感じられる一方で、強烈なダウンフォースのGT3やGTEに比べて扱いやすい。北コースを走るうちにすっかり気に入ってしまいましたよ。この週末に再びあそこに戻れることが楽しみで仕方ないんです」
レーススタートは9月26日22時30分
アストンマーティン レーシングのプレジデントを務めるデイビッド・キングも続けて言う。
「ヴァンテージ GT4よりも速いクルマにステップアップしたい。そんな既存の顧客の皆様の願いから生まれたのがこのマシンです。そして、重要性を増すニュルブルクリンク24時間のSP8Tクラスへ、真に競争力のある1台として投入します」
2020年のニュルブルクリンク24時間レースは、日本時間9月26日22時30分にスタート予定。世界一過酷なサーキットで、全21クラス、100台超のマシンが24時間かけて白熱した戦いを繰り広げる。
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