2025年もTOYOTA GAZOO Racingはモータースポーツに本気
2025年1月10~12日の日程で開催された東京オートサロン2025。TOYOTA GAZOO Racingのブースには、懐かしの旧車からニュル24時間参戦車両、さまざまな「ランドクルーザー」など、バラエティに富んだクルマが展示されていました。その中から注目ポイントをピックアップして紹介していきます。
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ニュル24耐参戦のGRヤリスと並んだ80スープラの正体は?
まずTOYOTA GAZOO Racing的に今年2025年の大きなトピックは、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦することだ。その参戦は6年ぶりで、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長の原点である「ニュルブルクリンクでのクルマづくり」をブースのメインテーマとしていた。
メインステージには常に2台のクルマが展示されていた。それがブルーマイカメタリックの80型「スープラ」と、「TG-RR」という文字がカラーリングされた「GRヤリス」だ。2025年はニュルブルクリンク24時間レースとスーパー耐久シリーズに、TGRとROOKIE Racingが一体になった「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TG-RR)」で参戦する。その参戦マシンがステージ上のGRヤリス。8速ATの「GR-DAT」を搭載した進化型だ。
そして80スープラ。これはモリゾウ氏がニュルブルクリンク24時間レースに参戦するより前、実際に走行訓練に使用していた車両だ。いわば、モリゾウ氏そしてTGRにとって「はじまりのクルマ」と言える存在。メインステージには、はじまりのクルマと、現在ニュルでの最前線に挑むクルマが展示されていたわけだ。
なお、この80スープラはドイツにあったそうだが、今回の展示のためにわざわざ日本へと持ってきたとのこと。当時、80スープラはトヨタ社内での運転教習に使用されており、展示されていた80スープラにはロールバーやバケットシート、4点シートベルトなどが装着されていた。
そして、歴代のニュルブルクリンク24時間レース参戦車両も展示。まだ「トヨタ」の名前を使うことが許されず、「GAZOO」の名を使った2007年参戦のアルテッツァから年代ごとに展示されていた。
新型2リッターエンジンをミッドシップしたGRヤリスもスゴかった
そして新たなメカニズムや技術も注目すべきポイントがあった。まず新型のエンジンだ。2024年の東京オートサロンでモリゾウ氏は新型のガソリンエンジン開発を約束したが、そのエンジン「G20E」が展示されていた。2.0Lの直列4気筒ターボエンジンは、まだ詳細なスペックが明かされていないが、「戦闘力の高いユニット」とのことだ。
そしてこのG20Eを搭載した「GRヤリス Mコンセプト」も注目すべき1台。なんとミッドシップにエンジンを搭載しているのだ。駆動方式は4WDとなっていて、このマシンでのスーパー耐久参戦を予定しているとのこと。このGRヤリス Mコンセプトをモータースポーツの現場で走らせた知見が、やがて市販車に役立てられることは間違いないはずだ。
近頃は「MR2」や「セリカ」の復活が噂されているが、もしかしたらこのGRヤリス Mコンセプトはその序章なのかもしれない。
2025年もクルマ好きにとっての嬉しいニュースをTOYOTA GAZOO Racingは提供してくれるはずだ。
* * *
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