この記事をまとめると
■旧車乗りにとっては夢のようなプロジェクト「フルレストア」
芸能人のYouTubeに憧れて旧車ライフ……って生半可な覚悟じゃムリ! 旧車に乗りたいひとに本音で伝える10個の鬼門
■フェラーリのクラシケ部門ではナンバーマッチングを重視している
■レストアの世界にはアメリカ流とイギリス流の2つの系統がある
まずはナンバーズマッチを重要視するフェラーリ・クラシケ
今回は、旧車のフルレストアについての話をしてみようと思う。ちなみにレストアとは、英語で「restore」と表記される言葉で、本来の意味は「元に戻す」といったニュアンスを持つもの。クルマの場合には新車で生産されてから長い時間を経過し、経年変化や故障などでコンディションが悪化、あるいは最悪の場合不動車になってしまったモデルを再生する、旧車好きにとってはまさに夢のようなプロジェクトのことを指すことがほとんどだ。
フルレストアはさらに機械的な部分にもしっかりと手を入れ、新車同然の見栄えと走りを取り戻す、まさに究極の趣味ともいえる。
だがこのフルレストアには、さまざまな難関が待ち受けている。たとえば世界でも究極のフルレストアを行うとともに、それが新車でデリバリーされたときと同じ仕様を持つのかどうかを認証するフェラーリのクラシケ部門では、まず行われるのはシャシーとエンジン、そしてミッションの各ナンバーがマッチングしているかどうかの確認だ。
これがマッチしていない場合はその理由が検証され、確たる理由が見つかれば、まずはフェラーリクラシケ認定のクラシックモデル(新車での生産から20年以上を経たモデル)としての、第一段階は通過ということになる。
オリジナルにこだわるフルレストアは時間とお金に余裕が必要
日本でのフルレストアでは、ナンバーマッチングはまださほど重要視されていないようだが、実際にその作業を始めるには、クルマのコンディションをもう一度きちんと見極めたほうが良い場合も多い。
たとえばボディのコンディションはどうか。見た目にも板金の必要な部分が数多くあり、塗装もかなりの面積で剥げ落ち、さらには錆まで発生しているといった状態では、このままそのクルマに乗り続けたのではコンディションは悪くはなっても良くなることはない。
思い切って板金と再塗装(オールペイント)という選択をすることになるのだが、ここで注意しなければならないのは、クルマの塗料は一度それを剥離すると、ベースになっているスチールの耐久性は確実に落ちること。実際の仕上がりも現代の新車のようにピカピカになってしまうから、旧車の雰囲気はどうしてもそれを正確に再現するのは難しいというのが現実ともいえる。
だからこそ旧車ファンの間では「未再生原型車」ともよばれる、新車からレストアの手を加えていないモデルが人気なのだ。
エンジンやシャシーをはじめとするメカニカルなパーツも、すでに年式によってはそれを入手することが難しくなりつつある。レストアを始めようというのなら(機械的なパートはオーバーホールと呼ぶのが一般的だが)、そのためのパーツ探しにもかなりの手間が必要になることを覚悟しておきたい。
トヨタ2000GTやフェアレディZ 432Rに純正装着されていたマグネシウム製ホイールなどはその典型的な例。これは極端な例だが、あくまでもオリジナルにこだわるフルレストアに挑むのならば、時間とお金には相当な余裕が必要になると覚悟したい。
フルレストアの世界には、アメリカ流とイギリス流のふたつの系統があるという。前者は使用されるパーツのすべてに純正の新品を使用した、まさに現代に復活した新車のようなモデル。後者はフルレストアの作業を完了しても、どこかにそれまでの時間の流れを表す痕跡を、意識的に残すモデルだ。
はたして日本のレストアはどちらの方向へ進んでいくのだろうか。旧車ブームの到来が見え隠れするなか、それはとても興味深い疑問である。
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みんなのコメント
アメリカはレストアというよりカスタム主流なイメージ。
オーナーの想いに沿ったレストアならどちらもアリ。