■スズキ新「“4人乗り”ハイトワゴン」に期待大!
スズキが2026年度内の量産化を目指す、軽BEVのコンセプトモデル「Vision e-Sky(以下、ビジョンeスカイ)」。
【画像】超カッコいい! これがスズキ新「軽ハイトワゴン」です!(39枚)
「ジャパンモビリティショー2025」に出展された同車のデザインと狙いについて、エクステリアとインテリア、そしてCMFデザイナーに語っていただきました。
■空に雲が浮いているように
エクステリアデザインを担当したのは、スズキ商品企画本部四輪デザイン部先行デザイン課の松浦漠さんです。
【Q】Vision e-Skyのエクステリアデザインのコンセプトはどういうものでしょうか。
【松浦さん】スマート・ポジティブ・ユニークをコンセプトにしています。軽のEVなので、日常的に皆さんが使いやすいようなところを目指しました。
サイズは軽枠に収まっていますし、何よりも日常で使いやすいものに仕上げています。
また航続距離270kmを想定していますが、これは生活圏内30kmぐらいが1日の航続距離と予想していますので、そういった使用用途の際に、気軽に使えるようなサイズだけでなく見切りの良さを目指してデザインしました。
【Q】それが具体的に表れているところを教えてください。
【松浦さん】これは個人的な感想ですけど、EVはちょっと冷たいイメージがあるのです。
しかしスズキとしては、フロントのボンネットの断面やサイドの断面を“ふくよか”にすることで、冷たくなく、親しみや愛着が感じられるようにしています。
これはスズキの他のデザインも同じです。しかもキャラクターが立っているクルマが多く、それはEVになっても変わらないという考えのもと、デザインをまとめました。
このVision e-Skyのフードもそうで、ちょっと“ぽっこり”させています。そうすることで車幅などがつかみやすくしているのです。
また、軽の特徴ですけど、タイヤを四隅に張り出させることで室内空間を最大限に使えるように、エクステリアもインテリアも表現しています。
【Q】細部にも色々こだわりがありますね。
【松浦さん】“コの字”型のシグネチャーランプの3つのポイントは、フロントもリアも反復しています。これはお客様がパッと見た時に一番印象に残ることを狙った、分かりやすいグラフィックにしているのです。
それから、フロントグリルにはアニメーションが入っています。これはEVの新しい表現として、先ほどのポジティブ・ユニーク・スマートのユニークやポジティブの表現です。
チャージしている時や起動した時に、グリルのアニメーションを使うことで、新しい表現ができないかとトライしました。
また、ドットの表現がグリル以外のCピラーや充電パネルなど色々なところに散りばめられているのですが、それはEVの特徴を表現しようとディテールにもこだわった結果です。
【Q】今までのスズキのクルマ以上にスタンスをよく感じるんですが、そのあたりもこだわりがありますね。
【松浦さん】EVですからフロアにバッテリーがあるので、ボディの厚みが出てしまいます。結果として縦方向に伸びて見えてしまうのですが、そのバランスを下の黒い樹脂部品やフロントの樹脂部品などで、プロポーションを整えています。
また、四隅に(タイヤが)踏ん張っているうえに、タイヤとホイールを合わせてなるべくタイヤが大きく見えるようにしているのです。タイヤは16インチなので、実はそこまで大きくはないのですが、そのフェンダーの抑揚などでよりホイール周りが大きく、スタンスよく見せています。
もうひとつ、いまタイヤとホイールを合わせてとお話をしましたが、実はホイールとタイヤがジョイントして見えるようにデザインしているのです。これもディテールにこだわったところですね。
ホイールはホイール、タイヤはタイヤそれぞれ単体でデザインするのではなく、一緒にデザインし、トータルでスタンスよく見えるようなトライをしています。
【Q】エクステリアとインテリアがとてもバランスよくまとまっている印象です。
【松浦さん】 Vision e-Skyという名前ですので、それにあったデザイン表現、インテリアは空の中に雲が浮いているような造形表現で、CMF表現というところは外観と合わせてトータルでやらないとお客様に伝わらないと考えました。
【Q】ではエクステリアで、空に関してここは工夫したなどの部分はありますか。
【松浦さん】ルーフが白なのでそのまま雲に見立てて、Cピラーのグラデーションでちょっと浮遊して見えるようにしています。
ホイールもちょっと浮遊して見えるようなところを散りばめて、インテリアとのマッチングを図っています。
【Q】そのCピラーはぜひステッカーなどのオプションで出せたらいいですね。
【松浦さん】出せたらいいと思います。
■見どころは「インパネ周り」
インテリアデザインを担当したのは、同じくスズキ商品企画本部四輪デザイン部先行デザイン課の佐々和希さんです。
【Q】このインテリアのデザインコンセプトからおうかがいします。
【佐々さん】EVなりの先進感、それとスズキの使いやすさの融合というのが、一番大きいところです。
【Q】その2つは多くのメーカーが掲げるワードのようにも聞こえますが、このクルマならではの表現はどういったところでしょうか。
【佐々さん】モニターとメーターが繋がったようなインパネ周りのデザインです。これは電動SUV「eビターラ」でもやっていて、それを踏襲しながらトレイにつながっていく形が、このクルマの特徴です。
モニターを中心にそこからぐるっとトレイにつながっているんですね。いわばトレイにモニターがついたみたいな感じで、他社ではやっていないユニークな意匠かなと思っています。
大きいトレイですが、スズキで出している商品は結構トレイが特徴的なのです。スペーシアもガンガンモノが置けたりするでしょう。
そういったところはしっかりと守っているところも特徴的です。
そしてぐるっと空間全体を丸く収めるようにした室内全体のデザインにすることで、そこにトレイが浮いているようなインテリアの印象にまとめました。
【Q】では軽のBEVとして、インテリアデザインでこだわったところはどこでしょうか。
【佐々さん】そうですね。もともとのコンセプトが「Switch軽EV!」というものですので、ガソリン車とあえて変わったなというところは演出しないように開発しています。
あまり違って見えると、ガソリン車に乗っていた方々に「これは運転できないかな……」と思われてしまうかもしれません。
ですからそこはあえて感じさせないように、従来のデザイン手法で進めました。
■スズキらしいCMFを
内外装のカラーなどをデザインしたのは、スズキ商品企画本部四輪デザイン部先行デザイン課の鈴木千尋さんです。
【Q】この車のCMFのコンセプトから教えてください。
【鈴木さん】先述のように、車両コンセプトが「Switch軽EV!」ですので、スズキらしくポジティブなEVを皆さんに提供しようという考えのもと、EVだからと冷たくてサラッとしているだけではなく、スズキが得意としている親しみやすさや、可愛らしさを全面的に押し出しています。
【Q】具体的にはどういう特徴がありますか。
【鈴木さん】まずボディカラーは、EVらしくハイライトでは緑色に光るのですが、全体としてはデジタルな光を取り込んだような青色を目指して作っています。
そしてバンパーのところがちょっと“つぶつぶ”しているのですが、これはEVなので「サステナブルに地球に優しく作ろう」という意識の元、バンパーをリサイクルしたイメージで作っています。
また、Cピラーの部分から明るいルーフに向けて、軽やかに柔らかいグラデーションで繋がっていますので、楽しげでポジティブなイメージで作っています。
そしてインテリアも同様に、とてもポジティブで明るいイメージで作っています。
フロア周りも“モヤモヤ”とした楽しいグラデーションでカラフルな感じになっていますし、室内全体は白基調で全体的に明るくなっていますので、ポジティブさを感じるような明るい空間に仕上がりました。
また、モノマテリアルのフロアマットやトリムに貼ってある表皮とか、シート表皮もリサイクルで作っています。
【Q】一番のこだわりポイントはどこでしょう。
【鈴木さん】現代ではサステナブル素材を“使わなければならない”という風潮がありますが、デザイナーとしては新しい素材を使える楽しさがありますので、それをこのクルマらしくポジティブに取り扱えればという気持ちでデザインしました。
※ ※ ※
軽のBEVだからと気負わずに、すっきりとまとめ上げられた印象のVision e-Sky。
どこまで量産生産モデルに近いのかは分かりませんが、話を聞く限り、かなり近そうな印象です。
2026年は他社からも軽のBEVが導入される予定なので、そこでVision e-Skyがどう戦っていくのかも、期待したいと思います。(内田俊一)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
雪道で驚愕の「”ダブル非常識行為”」発生→その当該車両の姿が公開される 国道事務所も怒り投稿…その内容とは?
なぜ最近の道路トンネルの長さは「4998m」や「4999m」ばかり?「絶対に5kmを超えたくない!」“職人芸”のような設計が行われる意外な理由とは!
「メディアは理想ばかり」「ぶっちゃけ使い物にならない」――なぜネットの自動車ファンは「EVシフト」に牙を剥くのか? 電動化論争が全然かみ合わない根本理由
ホンダの“新”「カクカクSUV」に反響殺到! 全長4.3m級の「ちいさな本格モデル」に「待っていた」声も! タフ仕様の「WR-V トレイルスポーツ HRC コンセプト」が話題に
647ccエンジン搭載で“170馬力”!? 斬新「“RR”コンパクトカー」がスゴい! 全長4mの“軽量ボディ”に「画期的パワトレ」採用! 観音開きドアもイイ BMW「i3」どんなクルマ?
テスラ「サイバートラック」欲しいのに、なぜ日本で売ってない? 新車ラインナップにない理由とは
「メディアは理想ばかり」「ぶっちゃけ使い物にならない」――なぜネットの自動車ファンは「EVシフト」に牙を剥くのか? 電動化論争が全然かみ合わない根本理由
「週3~4日」しか車に乗らない人は、なぜ「最も不幸」なのか? 月6万円超の支払いが突きつける“所有の限界”
大雪の東京で「ノーマルタイヤ車」どれくらい走ってた? 駐車場で406台抜き打ちチェック! “夏タイヤ率高め”の車種の傾向とは?
「残クレ地獄」にハマる人に共通する“足りないモノ”の正体。ある主の願望さえ捨てれば“地獄”とも言えず?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
眼科と精神科に行ってください。