全日本F3選手権第2戦は4月21日、三重県の鈴鹿サーキットで17周の決勝レースが行われ、スタートを制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が波乱の展開を制し優勝。通算3勝目・今季初勝利を飾った。2位はエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)、3位は小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)となった。
直前のスーパーフォーミュラ第1戦の決勝で複数回のセーフティカーが出たことから、10分遅れとなる16時35分にフォーメーションラップがスタートした全日本F3選手権第2戦。スタートは宮田が決め、フェネストラズが2番手へ。3番手には抜群のスタートを決めたアーメドが続いた。
全日本F3選手権第1戦鈴鹿:スタートを決めたフェネストラズが宮田とのマッチレースを制し初優勝
その背後には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、そして大きくジャンプアップした三浦愛(ThreeBond F314)が続くも、非常に珍しいアクシデントのためセーフティカーが導入された。
通常レースでは、参加車両の背後からマーシャルカーやメディカルカーが1周目にレースを追いかけていくことになるが、1コーナーに差しかかったFD2型のホンダ・シビック・タイプRのメディカルカーが、1コーナーに差しかかろうかというタイミングで大きな白煙を上げてしまったのだ。シビックはすぐさまコース脇に車両を止めたが、この車両から漏れた液体の処理のためのセーフティカーとなったのだ。
オイル処理の後、このセーフティカーは5周目に退去するが、リスタート時の日立オートモティブシステムズシケインで、「宮田のブレーキが早いように感じた。僕が追突したかたちだから、僕のミスだけれど」というフェネストラズが、「リスタートはうまく決めたつもりでしたが、まさかぶつかるとは思いませんでした」という宮田のテールに接触。フロントウイングを壊してしまう。フェネストラズはそのままピットに戻ったが、大きく遅れてしまうことになり、さらにこの接触によりドライブスルーペナルティが課された。
これでリスタート後は宮田が先頭、アーメド、小高、大湯、そして三浦愛(ThreeBond F314)をかわした河野駿佑(RS FINE K&N F318)が続くが、宮田にとってはファステストラップも奪い、フルポイントの12点を奪いたいところ。宮田はプッシュを続けると8周目に1分53秒219をマークし、これを手中に収め、そのまま逃げ切り。開幕戦の悔しさを晴らす勝利を飾った。
2位は小高を振り切ったアーメドが入り、2戦連続の表彰台に。3位は小高で、全日本F3での初表彰台となった。大湯が4位、河野が5位に。スタートでストールしたものの、追い上げたシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)が6位となった。マスタークラスは第2戦も山口大陸(タイロクレーシング28号)が制している。
全日本F3選手権第2戦鈴鹿
決勝レース結果
Pos.No.MCDriverCar NameCarLaps136宮田莉朋カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス17265エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3F312/スピース17337小高一斗カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス1742大湯都史樹TODA FIGHTEXF319/トダ17535河野駿佑RS FINE K&N F318F318/HWA1767シャルル・ミレッシYTB by CarlinF317/スピース17712大津弘樹ThreeBond F318F318/スリーボンド東名1788片山義章YTB by CarlinF315/スピース17913三浦愛ThreeBond F314F314/スリーボンド東名171028M山口大陸タイロクレーシング28号F315/スピース171151アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3F315/スピース171230MDRAGONTEAM DRAGON F3F314/スピース17135M久保田克昭Planex・スマカメ F3F315/トヨタ-トムス171411サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3F314/スピース16
ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’53.219 8/12
ペナルティ:
No.11 ドライビングスルーペナルティ)国際モータースポーツ競技規則 付則H項 2.9.11(SC活動中の危険行為))
No.11 罰金3万円(全日本フォーミュラ3選手権統一規則 第21条-1(ピットエリア作業違反)
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