新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されていたインディカーだが、大きくスケジュールを変更。6月6日にテキサス・モータースピードウェイでシーズン最初のレースを行なった。
メディアの入場も制限され、無観客レースとして行なわれた今回のワンデーイベント。ドライバーにとって問題となったのは、路面の状況だ。オーバルコースは所々、再舗装されて黒くなった場所があることが写真や映像で確認できた。
■「予選で起きたことは信じられない」ついに迎えた開幕戦を走れず……佐藤琢磨無念
これは『PJ1 TrackBite』と呼ばれる合成樹脂により舗装された場所だ。様々なトラックのターンなどに使用され、路面のグリップを高める。ドラッグレースやNASCARで使用されることが多い。
オーバルコースにおいては、路面のグリップを高めることでマシンが複数のレーンを走れるようになり、サイドバイサイドのアクションを誘発する効果がある。テキサスには、昨年11月にNASCARのレースが行なわれる前にPJ1が舗装されたが、今回のレースではそのエリア周辺が滑りやすくなってしまっていた。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、予選のウォームアップラップでこのエリアを通りスピン。クラッシュしてしまい、マシン修復が間に合わず決勝レースに出られなかった。
PJ1が舗装されていない最もイン側の実質1ラインしか走れないと考えたドライバーも多く、決勝レースではターンにおけるサイドバイサイドのバトルはほとんどなかった。フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)など、誤ってPJ1を通りクラッシュしたドライバーもいた。
テキサス・モータースピードウェイのプレジデントであるエディ・ゴセージは、PJ1について、次のようにmotorsport.comに説明した。
「PJ1の使用はNASCARのドライバー評議会とNASCARによって決定された。彼らがそれを使用するべきか、どこに使用されるべきかを決定する。レースウィーク中にそれを追加する場合も、そのグループによって決定される。トラック側にはあまり発言権がないんだ……」
「テキサスのアスファルトは3年前に舗装されたものだ。新しいアスファルトでは、(グリップが低く)複数のレーンを走れない。ドライバーはボトム(のライン)に張り付くので、より高いラインにはラバーがのらない。したがって、彼らは(昨年11月に)PJ1をターンのより高いところに使ったんだ」
時間経過による劣化なのか、今回のレースではPJ1が本来の効果を発揮せず、滑りやすい路面となってしまっていたようだ。
「それから7ヵ月が経った。先週、我々はブラシを付けたトラクターでトラック全体を掃除した。トラックを掃除して準備するのは我々にとってルーティーンだ」とゴセージは付け加えた。
「しかしPJ1はトラックに残っている。我々は、レースの妨げになるようなことは決してしないが、私はアスファルトから黒い汚れを取り除くことができたとは思えない。時間が必要だったのかもしれない」
前述のように、レース終盤に2番手を走っていたローゼンクヴィストがクラッシュしたものの、チップ・ガナッシのマシンはライバルたちよりも明らかに優れており、スコット・ディクソンが優勝を飾った。
ゴセージは、レースが成功に終わったと確信しているようだ。
「ここでは、オフシーズンのテストは行なわれていない。タイヤテストもなかったし、マシンにエアロスクリーンを搭載した最初のレースだった。今回のスコット・ディクソンのように、誰かが完璧なセットアップを持っていれば独走する可能性があった。しかし、そうじゃなければ白熱したレースになる可能性もある。それは決して分からないんだ」
「新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、安全にレースをするための唯一の方法は、ドライバーが過去のタイヤデータに依存するチャンスをなくすことだった。そして、プラクティスや予選、レースを1日に圧縮する必要があった」
「結局のところ、みんなのおかげでイベントが成功した。”芸術的”な成功ではなかったかもしれないがね。スポーツが再開された、それが重要だった。我々はみんな一緒に崖から飛び降りなければならなかった。結果がどうなるか分からない中で、我々はこのスポーツのためにジャンプしたんだ」
「2020年のインディカーは、本格的に最初の一歩を踏み出した。そして今、その道を進んでいる」
全14戦が予定されている今季のインディカー。第2戦はNASCARとの共催イベントとして、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで7月4日にレースが行なわれる。
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