「内径×行程」のうち、内径(=ボア)をアップする
ボアアップとは、シリンダーの直径を広げて排気量をアップさせるチューニング手法です。エンジンの排気量はシリンダーの内径(ボア)とピストンが動く距離(行程=ストローク)によって決まります。
【画像】実際にボアアップを施したカスタム車両を画像で見る(5枚)
例えばヤマハ「SR400」の場合、内径は87.0mm、行程は67.2mmです。つまり内径87.0mmのシリンダー内をピストンが67.2mm動くということ。すると1回のストロークで399ccの混合気をシリンダー内に吸い込むのです。
ちなみに計算式は『(内径×1/2)の2乗×円周率×行程×気筒数』となります。SR400にφ89mmピストンを入れた場合、排気量は418ccにアップするという計算です。
シリンダーボーリングやスリーブ打ち替えが必要
しかし、シリンダー内径とピストン径のクリアランスは車種によって多少異なりますが、多くの場合0.06~0.08mmと、ほぼ隙間はありません。そのため、ボアアップを行うためにはシリンダーボーリングやスリーブの打ち替えなど、エンジンに大幅な加工が必要です。
その結果、シリンダーの内壁が薄くなり、エンジンの耐久性が低くなるなどのデメリットも生じます。
また、先述のSR400の場合、399ccから418ccへ排気量がアップすることで必要な運転免許が変わります。他にも125ccを150ccにアップすれば、免許区分はもちろん、バイク自体にかかる税金が変わりますし、車両区分も原付二種から軽二輪クラスに変更しなければなりません。
排気量をアップさせることでパワーを上げる……その考え方は非常にシンプルですが、実際の作業やその後の手続きなどは意外と大変だと言えるでしょう。
行程をアップするのは「ストローカー」
「排気量アップ=ボアアップ」と思っている人がいますが、これは間違いです。ボアアップはあくまでも内径を広げることを指します。
SR400の定番チューニングのひとつが500cc化です。SR500の純正クランクシャフトを装着することで排気量を499ccにアップするのですが、クランクを交換するということは、行程を長くするこということ。この場合は「ボアアップ」ではなく「ストローカー」と呼びます。
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